とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018表銀座縦走ツアー:3日目槍ヶ岳山荘~横尾~上高地

2018-07-30 06:54:31 | 山登り
最終日も4時起きだ。槍ヶ岳山荘のテラス前に出ると、風があってかなり寒い。それでも、山頂でご来光を見ようとする登山者の姿がヘッドライトの灯りで確認できた。


テラスからでは、槍の穂先に隠れてご来光は見えないが、薄明るくなった空と雲海を眺め、遠くの山々の景色を楽しんだ。ちょうど真正面には、富士山と南アルプス、左側には八ヶ岳連峰が見えている。


5:50。槍ヶ岳山荘の玄関前で記念写真を撮って出発する。この日は、上高地に向けてぐんぐん下って行く。


朝日を浴びて、登山者が続々と下って行く。


ゴロゴロとした岩場を下って行く。後方には、深いブルーの空に槍が天を突きさしている。


槍の穂先が見えなくなってくるころには、お花畑が広がっている。


6:25。坊主岩小屋(別名:播隆窟)に到着する。標高 2692mに位置するこの岩屋は、槍ヶ岳を開山した浄土宗の僧「播隆上人」がこの岩屋で寝起きして槍ケ岳を開いたと伝えられている。


播隆上人を偲んで岩屋前で記念撮影だ。


所々に雪渓が残っており、近くを通ると涼しい風が気持ちよい。


大曲までやってくると、槍が全く見えなくなってきた。


8:23。槍沢ロッジに到着する。ロッジの広場には、望遠鏡が設置されており、木々の隙間から僅かに槍の穂先が見える。望遠鏡を覗くと、槍ヶ岳を登っている登山者の姿が良く見えた。


8:53。一ノ股谷に架かる橋を渡る。


谷間に流れ落ちる渓流が涼しげだ。


9:33。横尾山荘に到着する。ちょうどヤマケイ涸沢フェスティバルが行われていた会場でもあり、ヤマケイのバッジやシールを貰ったりする。


横尾大橋をバックに、最後の全員揃っての記念撮影。


11:20。徳澤園では、名物のソフトクリームをほおばる。


徳澤園では、登山グッズの展示がいろいろあり、最新のテントなどを見るとかなり物欲をそそれられた。


明神橋を渡り、梓川の右岸を歩くことにした。


ここからは、梓川右岸の自然探求路コースとなる。


清流の中にいくつもの立ち枯れの木が並んでいる風景は、まさに上高地だ。




13:18。河童橋に到着する。


河童橋から眺める梓川の清流と明神岳もこれで見納めだ。


河童橋を渡り切り、上高地バスターミナルへ向かう。もうこの辺りは、大勢の観光客で一杯である。上高地までの活動時間は7時間40分。活動距離は21.2キロ、標高差は1580mとなっていた。




上高地からは、タクシーで沢渡まで向かう。沢渡までは約30分で到着し、マイカーを回収する。沢渡温泉にも入って汗を流すとスッキリした。今回は、3日間とも雨には降られず、カッパを着ることがなかった。暑かったけど天気に恵まれ、絶景をずっと楽しむことが出来て達成感のある楽しい山行だった。

参考1.3日目のコースマップ


参考2.3日目の高低図(上高地から沢渡までのタクシー乗車を含む)

2018表銀座縦走ツアー:2日目喜作新道~東鎌尾根~槍ヶ岳

2018-07-29 08:34:44 | 山登り
深夜、小屋の外に出ると空は満天の星が瞬いていた。この日も、良い天気になりそうだ。4時に起床し、朝食前の腹ごなしとばかりに大天井岳に向かう。東の地平線が真っ赤に染まり日の出が近い。


4:54。ご来光の瞬間だ。雲海の上から眩しい太陽が顔を出してきた。


大天井岳山頂2922mで記念写真を撮る。後ろは、槍・穂高連峰が控える絶好のビューポイントだ。


槍の穂先に日が当たり、モルゲンロートの瞬間だ。


朝食を済ませ、6時に大天荘を出発する。


穂高連峰や上高地を眺めながら下って行く。


30分ほど下ると大天井ヒュッテが見えてきた。


大天井ヒュッテからは上りとなる。前方には赤岩岳が見えている。


途中の登山道近くで、猿を見つける。女性陣が大きな声をあげたりカメラを構えていたら、猿を怒らせてしまったらしく、しばらく我々の近くを威嚇しながら追いかけてきた。猿のテリトリーを侵してしまったのかもしれない。これ以上怒らせないよう、急いで先に進んだ。


登山道を登って平らな場所に出ると、素晴らしい景色が広がっていてビックリする。ビックリ平という地名に納得だ。


西岳を巻いていくと、ヒュッテ西岳が見えてきた。


9:00。ヒュッテ西岳で休憩する。アイスクリームや冷えたトマトなどがあって暑さを凌ぐことが出来た。弁当も少し食べてから出発する。


すぐに、長いハシゴを下る。


東鎌尾根に入ると、更に長いハシゴがあった。下っても下ってもハシゴが続いている。


下り終えてハシゴを眺めてみたら、5段くらいに分かれていた。凄いところを下りてきたのだなあと良く分かった。


13:26。槍ヶ岳山荘まで1キロほどの場所までやってきた。槍の穂先が圧倒的に迫ってくる感じだ。


槍ヶ岳山荘が目の前になった。かなり疲れてきていたが、もう少しの頑張りだ。


13:55。槍ヶ岳山荘の広場に到着する。キツかったぁ。


14:55。槍ヶ岳山荘で宿泊手続きを済ませ、一休みした後、ヘルメットをかぶって槍ヶ岳山頂を目指して出発する。


岩場を慎重に一歩一歩進んでいく。


鉄ハシゴを2段登ると山頂だ。


15:09。槍ヶ岳山頂3180mに到着する。何度か登った山頂だが、今回は特に展望が素晴らしい。


展望を楽しんだ後、再びハシゴを下って行く。


ハシゴを下るところからは、高度感あふれる凄い景色が見える。


2段下ったところで、記念撮影。


鎖をしっかり持って最後まで慎重に下る。


槍ヶ岳山頂も制覇し、一区切りついた感じだ。早速、テラスに陣取り生ビールで乾杯する。


近くでは絵画教室が開かれ、メンバーのKさんが、サラサラっと槍ヶ岳のスケッチを描いていた。


この日は、さすがに疲れていたのか夕食を食べた後、19時頃にはみんな爆睡していた。

参考1.2日目のコースマップ


参考2.2日目の高低図


「2018表銀座縦走ツアー:3日目槍ヶ岳山荘~横尾~上高地」に続く。

2018表銀座縦走ツアー:1日目中房温泉~燕岳~大天荘

2018-07-28 20:44:20 | 山登り
25日から27日の3日間、北アルプスの表銀座縦走コースを歩いてきた。燕岳から槍ヶ岳までの尾根伝いを歩くコースで、銀座の名の通り登山者が多く賑やかな槍ヶ岳へのメインの登頂ルートだ。燕岳や槍ヶ岳は何度も登っていて馴染みのある山だが、このコースだけは、まだ歩いたことがなかった。念願のゴールデンルートを歩けることで大きな期待で待ちわびていた山行でもあった。

前日の夜、安曇野のタクシー会社に向かう。今回は登山口と下山口が違うという事で、マイカー回送サービスを利用することにしていた。夜9時過ぎにタクシー会社に到着し、一晩タクシー会社の休憩室で仮眠させてもらう。

翌朝、4時過ぎに起床し、朝食を済ませ身支度を整える。メンバー4人が揃ったところで5時にタクシーで中房温泉に向けて出発する。自分の車は、タクシー会社の人が沢渡まで回送してくれる手はずになっている。


6時、中房温泉に到着する。前日から中房温泉に泊まっていたもう一人のメンバーとも合流する。今回は、5人のパーティだ。登山届にパーティメンバーの名前や住所、行動計画などを記入して、箱に投函していく。


中房温泉の登山口(標高1462m)で出発前の写真を撮る。ここから北アルプス三大急登の一つとされる合戦尾根を登ることになるのだ。


7:12。第2ベンチに到着する。合戦尾根には適度な間隔で4つのベンチがあり、休憩がとりやすく、意外と急登が辛くない。


登山道は、急登ながら、人が余裕ですれ違えるほど広く、歩きやすい。


8時。第3ベンチに到着する。


富士見ベンチを過ぎると、花崗岩がむき出しの道になってきた。


9時。合戦小屋に到着する。ちょうど中学生の集団登山と重なり、小屋前は大賑わいだった。残念なことは、合戦小屋名物のスイカが前日から売り切れとなり、まったく食べられなかった事だ。暑い日が続いたこともあって、あっという間にスイカが売り切れとなり補充が追い付かなくなったらしい。


しばらく休憩していたら、ヘリの荷下ろしがあるというので、その様子を見るため小屋前で作業が終わるまで待つことにした。やがて、ヘリが飛来し荷物を下ろし始めた。ヘリの直下は、轟音と風圧でとても目を向けていられない状態だったが、サングラスで防護しながらなんとか写真をとることが出来た。


合戦小屋を出て30分ほど歩くと、槍ヶ岳が見えてきた。この日の最終目的地となる大天井岳も良く見える。


10:30。やっと登山道から燕山荘が見えてきた。北アルプス屈指の山小屋だ。


10:40。燕山荘前の広場に到着する。ここは、槍ヶ岳を眺めるに絶好の展望台だ。


燕山荘で生ビールを飲んで、ひとまず休憩だ。


一息ついたところで、燕岳(つばくろだけ)目指して歩きはじめる。


燕岳は、花崗岩でできた独特の山体を持ち、北アルプスの女王と呼ばれるほど美しい山だ。山頂周辺には、高山植物の女王と言われるコマクサの群生もある。花崗岩がニョキニョキと飛び出している様は、まるで地球とは思えない風景だ。


燕岳では、一番有名なイルカ岩。


めがねのように2つの穴が開いた「めがね岩」。昔は、上の方まで登れたが今は、禁止となっている。


途中で、燕山荘方向を眺めてみる。これから歩く表銀座縦走コースが一望だ。


11:45。燕岳山頂2763mに到着する。その先には、立山連峰や剱岳も見える。


山頂周辺にはコマクサの群落が一杯ある。


12:20。燕山荘前で、槍をバックに記念写真を撮ってから、大天井岳に向けて出発する。


これから進む尾根道は、ずっと槍ヶ岳も見ながら進むことが出来るゴールデンルートだ。


大天井岳へと向かう尾根がずっと続いているのも見える。


12:45。蛙岩までやってきた。


切通岩が見えてきた。前の方では、高校生の団体が険しい岩場を登りだしていた。


切通岩鎖場から少し登り返した所にある喜作レリーフ。大正10年に喜作新道を開拓した猟師の小林喜作のレリーフが岩にはめ込まれている。小林喜作は殺生小屋を作った人物でも知られている。


ハシゴと鎖場を登れば、大天荘まで30分ほどだ。


15:25。大天荘に到着する。ガスが立ち込め視界がなくなってきていたので、すぐ先にある大天井岳登頂はあきらめ、宿泊手続きを済ませるとこの日の行程を終了とした。


参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図


「2018表銀座縦走ツアー:2日目喜作新道~東鎌尾根~槍ヶ岳」に続く。

2018光岳・聖岳登山ツアー:3日目聖岳~易老渡

2018-07-19 22:02:38 | 山登り
聖平小屋の玄関前。この日も朝から好天に恵まれていた。


5:55。朝食を済ませ、玄関前で集合写真を撮ってから聖岳山頂を目指して出発だ。


小屋を出ると木道をしばらく歩く。


この辺りは、シカ害なのか高山植物は少なく立ち枯れの木も多い。




シカが入らないよう柵で覆われた範囲には、ニッコウキスゲが群落となって咲きだしていた。長い間の保護対策が功を奏してきたようだ。


登山道の周りにも、シカ害から高山植物を守るために柵で囲われている場所がある。


6:30。薊畑に荷物をデポしていく事にした。聖岳までは往復4時間かかるので、ここにデポするとかなり楽になるのだ。特に荷物が重いNさんの荷物には、すごく重そうな財布が入っていた。これがあるから登るのがキツかったのかもしれない。


7:24。小聖岳2662mに到着する。


小聖岳からは、光岳などが良く見える。


そして、東側を見ると大きな富士山が見える。富士山の山頂からは、何だか白い煙が立ち上っているように見える。


だんだん白い煙が大きくなってきていた。


次第に大きくなる煙に、これは富士山がまさに噴火したのではないかと、一同本気に心配になってきていた。気になってニュース速報が出ていないかとスマホを見るが圏外で情報を知るすべもない。

(あとで確認したところ、やはり噴火ではなく、単なる雲であった。ホント良かった!)

8:12。聖岳山頂3013mに到着する。今回のツアーでは2つ目の百名山だ。


山頂からは、北アルプスの槍穂高連峰も見える。


富士の噴煙?をバックに記念撮影。


奥聖岳に向かう稜線上のお花畑で。


8:54。奥聖岳山頂2978mに到着する。


再び聖岳に戻ると、小聖岳まで長いガレ場の下りが続く。


はるか下には、遠山郷の下栗の里がうっすら見える。


その後は延々と4時間半以上も下り、西沢渡まできた。ここの沢を渡るのは、手動のロープウェイに乗らなければならない。ロープウェイに乗ってしまえば楽ちんだが、手前と対岸でロープを引っ張る仲間たちは大変だ。




手前側は日が当たり、ロープを引っ張るだけで汗が吹き出し、重労働だった。


ロープウェイの下を流れる沢の水量は多く、とても歩いて渡ることはできない。


沢を渡り切ってしまえば、長い林道歩きが続く。




15:55。やっと、易老渡の駐車場に到着する。長い下りにみんな疲労困憊だった。ここまでの活動時間は10時間、活動距離は13.4キロ、高低差は2110mだ。




16時にタクシーを予約してあったので、そのままタクシーに乗車して梨元停車場に戻ることが出来た。その後、遠山郷の「かぐらの湯」で汗を流してから解散する。2泊3日の今回の山行は、やはりハードな行程だった。それでも天候に恵まれ、健脚のメンバーばかりでトラブルもなく下山できたことは素晴らしいことだ。百名山完登もでき、記念すべき山行になったことは言うまでもない。

参考1.3日目のコースマップ


参考2.3日目の高低図(易老渡から梨元停車場までのタクシー移動分含む)

2018光岳・聖岳登山ツアー:2日目光小屋~聖平小屋

2018-07-18 19:28:55 | 山登り
前日、午後7時半には寝てしまっていたので、朝3時半くらいには起きてしまった。まわりでもゴソゴソしだしており、いつまでも眠っていられない。小屋の外に出てみると、雲海の上から富士山がくっきりと顔を出していた。この日も天気は良さそうだ。


朝食付きの人たちの食事時間になる前までは、談話室で自炊ができるとの事で、富士山や周辺の山々の絶景を見ながら朝食を済ます。


5:30。光小屋前で集合写真を撮って出発する。


センジュ原の木道周辺は、ガスが立ち込め視界がほとんどない。


すぐにイザルガ岳への分岐があり、往復20分くらいで戻ってこられるので荷物を置いて向かう。山頂は、だだっぴろい台地だ。残念ながらガスで展望はまったくない。


イザルガ岳の銘板は朽ち果ててなかったものの、標高2540mが記載された銘板の前で集合写真を撮る。


再び静高平まで戻ると、高山植物も目につきだしていた。小さいヒマワリのような黄色い花はウサギギクだ。葉は茎から対をなして、ふたつずつ出ているが、この葉がウサギの耳に見える事から名前が付いた。


お馴染みのトリカブト。


8:00。易老岳に到着する。この頃にはガスもとれ、日差しが強くなってきていた。


木々の間から、明日登る聖岳の雄姿が見えてきていた。


10:00。希望峰を通過。


希望峰からも富士山が良く見える。


茶臼岳に向かう稜線は視界が開けて気持ちよい。


茶臼岳をバックに記念撮影。


キバナシャクナゲ。


10:39。仁田池前を通過。


タカネバラ。名前のとおり、大きな高根のバラ。高い山に分布し、個体量も多くなく開花期も短いためになかなか出合うことが難しい植物だ。


10:53。茶臼岳2604mに到着する。日本三百名山の一つだ。


振り返ると、気持ちいい尾根道が広がっていたのが良く分かる。


上河内岳へ向かう稜線上でライチョウが現れた。


ライチョウがいるという事は、天気が悪くなる可能性がある。ガスが立ち込め、視界が効かなくなってきていた。


上河内岳への分岐から、上河内岳に向かう登山者を見る。我々も、荷物を置いて空荷で山頂を目指す。


13:25。分岐から6分ほどで上河内岳2803mに到着する。こちらは、日本二百名山だ。


上河内岳から聖岳に向かう稜線は、お花畑がずっと続いている。こちらは、イワカガミ。


ミヤマキンポウゲ。


タカネナデシコ。


14:45。南岳2702mに到着。


その後は、ぐんぐん高度を落とし、16時過ぎ、聖平小屋に到着する。この日の聖平小屋は超満員で我々の夕食時間は19時過ぎだった。まだ時間があるので、キャンプ場の一角で、夕食前の宴会をする。


夕食を済ませて20:30には消灯だ。小屋内は熱気がこもり、なかなか寝つけれなかった。

参考1.2日目のコースマップ


参考2.2日目の高低図


「2018光岳・聖岳登山ツアー:3日目聖岳~易老渡」に続く。

2018光岳・聖岳登山ツアー:1日目にして百名山完登!

2018-07-17 23:30:11 | 山登り
7月13日夜から16日にかけて、南アルプスの光岳・聖岳登山ツアーを敢行してきた。今回は、私の百名山完登を目指しての記念すべき登山ツアーだ。光岳は、過去3回ほど計画を立てたものの、台風や土砂崩れによる通行止めなどのアクシデントですべて流れていた。なんとしても、完登を果たしたいという後のない山行だ。参加者は、私を入れて13名という大パーティとなり、これだけ多くの仲間がお祝いをしたいとツアーに参加してくれたのは、本当にありがたいことだった。

13日の夜、長野県南信濃村の梨元停車場で仮眠する。翌朝4:30。予約しておいたタクシー2台が到着して、光岳登山口となる易老渡まで向かう。タクシーの運転手によると、前日まで土砂崩れの撤去工事が行われて通行できなかったらしい。まさに、開通直後で運がよかったとしか言えない出だしだった。4キロ程手前にある一般車駐車場も開通を待ち浴びた車が数多く止まっていた。タクシーは、一般車駐車場よりさらに奥まで入って行けるので、長い歩行時間を考えるとありがたい。

1時間ほどで易老渡の駐車場に到着する。入れるのは、タクシーなどの許可車両のみだ。トイレと入山届を出すプレハブがある。


6:00。全員が準備やトイレを済ますまで30分ほどかかり、やっと出発する。ほとんどの登山者は、出発していて最後のパーティになっていた。


駐車場から数十m戻ると橋があり、ここから登山道となる。


橋を渡り、先へと進む。


登山口から光岳への標高差は1700mもあり、長い登りが続いていく。


7:48。面平に到着する。ヒノキの大木が立ち並ぶ森だ。


標高が上がるに従い、日差しも強くなって暑くなってきた。水分補給をしながら休憩も行う。


急斜面が続き平らな場所が少ないので、斜面の途中でも休憩が必要だ。


葉っぱの陰で真っ白いギンリョウソウを見つける。


11:08。標高2354mの易老岳に到着する。登山口からすでに5時間以上もかかっていた。


易老岳を過ぎると、周辺の山が見えるようになってきた。


シダと立ち枯れた木の中を進む。


平らなところは、水溜りとなっている。


12:34。三吉平で一休み。


三吉平からは、最後の厳しい登りが始まる。風がなく、ますます暑くなってきていた。


水も残り少なくなってきたころ、ついに水場のある静高平に着いた。枯れる事もあるという水場だが、幸い十分な水量があり、冷たい水が滴り落ちていた。


この日は、小屋で自炊なので十分水を補給していかなければならない。冷たい水を補給して一安心だ。


冷たい水を飲んで休憩も十分できたところで記念写真だ。


水場周辺には、ハクサンフウロなどの高山植物も咲き始めていた。


静高平からは、木道を進む。


14:22。木道が終わるころ、今夜泊まる光小屋が見えてきた。


14:30。光小屋に到着し、受付を先に済ます。寝場所を確認し荷物などを整理してから、空荷で光岳山頂に向かう。

小屋から15分ほどで光岳山頂2591mに到着する。ついに日本百名山の百座目となる光岳に登頂し百名山完登となったのだ。みんなからお祝いの言葉と乾杯のビールを頂き、百名山完登の喜びをかみしめた。


光岳山頂は、樹木に覆われ展望はなく地味な山頂だ。せっかくなので、さらに7分ほど歩いた先にある光(テカリ)石まで行く。森の中を抜け、山頂の南西直下の開けた場所まで下ると石灰岩の岩峰が見えてくる。


光石とは、遠州側から遠望した時に夕日に照らされて白く光って見える石灰岩の岩峰の事だ。光岳は、これが山名の由来である。


光石の岩と岩の隙間には、高山の岩隙や礫地にしか見られない淡青色のミヤマムラサキがたくさん咲いていた。


光石の上で記念撮影。


光岳、光石などを巡ってきて再び小屋に戻ると16:30になっていた。小屋の中の荷物から食料やガスを持ってきて、小屋前で夕食の準備をすると17:30となっていた。


食事が終わり、部屋に戻ると何もやる事もない。消灯は19:30だというが、朝早くから歩きだし、長時間の歩行で疲れていたので、眠りにつくのは早かった。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図


「2018光岳・聖岳登山ツアー:2日目光小屋~聖平小屋」に続く。

2018東海道ラン:新安城~熱田

2018-07-02 21:25:01 | マラソン
5回目の東海道ランは、新安城駅からスタートする。駅から500m進むと、前回の旧東海道の終了地点の交差点だ。8:55。旧道らしく松の木の前で集合写真を撮ってから走り出す。


さすがに7月ともなると暑さが半端ではない。朝から日差しが強く、首筋や顔の周りをタオルで巻いて日差しを完全防備しながら走る。


9:20。来迎寺一里塚に到着する。来迎寺一里塚は来迎寺の集落を通る旧東海道の左右に設けられた一里塚である。写真は左塚(南塚)だが、右塚(北塚)は旧東海道と右塚との間に公民館が建設されたので景観が損なわれている。




9:33。知立松並木に入る。


この知立松並木は、幅7m、約500にわたり凡そ170本の松が植えられている。側道を持つのが特徴で、この地で行われた馬市の馬をつなぐためと推定されている。


側道がある松並木は走りやすい。


知立は、江戸時代、池鯉鮒宿(ちりゅうしゅく)と呼ばれていたという。歴史的仮名遣いでは「ちりふ」と読み、この辺りには池があって鯉や鮒の産地であったということによるらしい。


また、馬市が立ったことで知られており、歌川広重の「東海道五十三次」にも「首夏馬市」として描かれている。馬市乃碑前で記念撮影。


9:56。知立古城址に着いた。知立神社の神官永見氏の居城で、桶狭間合戦後に落城したそうだ。


落城後、刈谷城主水野忠重が、この土地にお屋敷を建てたが、元禄期の地震で倒壊したのちは、再建されていない。現在は、公園になっているのみだ。


知立といえば大あんまきだ。元祖小松屋本家で、大あんまきを買う事にした。


暑い時期になったという事で、知立市のご当地キャラ「ちりゅっぴ」が描かれた大あんまきのアイス状になったものを買った。


10:06。知立神社に到着する。アイスあんまきがちょうど解けて柔らかくなってきたので神社の休憩所で食べることにした。


知立神社の池にいる亀には、何故か鳥居マークが描かれている。


豊明辺りに入るとお昼近くとなり、お腹がすいてきた。たまたま見かけたスーパーの中に入り、焼きそば、お寿司、ビールなどを買ってランチ休憩する。


スーパーを出て先に進むものの、何かコースがおかしい。地図を確認した結果、まったく違う方向にコースアウトしていたようだ。正規の旧東海道に戻るまで約5キロ余分に走ってしまっていたのだ。

13:51。旧東海道に戻り、やっと桶狭間古戦場址に到着する。


中京競馬場近くを通り抜ける。


名古屋市緑区有松町は、旧東海道筋に残る古い町並みと有松絞りで知られ、平成28年に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。この辺りでも、1キロ程コースアウトしていたらしく逆方向から古い街並みに入った。


15時近くとなり、暑さもピークとなっていた。カキ氷屋を探して、やっと見つける。3種類ほどのカキ氷を頼み、みんなで食べ比べする。




有松から今回のゴールとなる七里の渡しまで、まだ10キロ近くもある事が分かり愕然とする。




14:56。有松一里塚に到着する。頭上には、名古屋第二環状自動車道が見える。


15:47。笠寺一里塚に到着する。


七里の渡しまで数キロとなり、先が見えてきた。もう一頑張りである。


17:00。七里の渡しに到着する。かつては、この先で渡し船に乗り、伊勢参宮の一の鳥居である川口港までの七里(約28キロ)を移動したのだ。


七里の渡し碑前で最後の記念写真を撮る。ここで、旧東海道のコースは一旦終わりだ。


熱田神宮を抜け、JR熱田駅まで向かう。


七里の渡しからは、2.3キロ程だ。最終的には、新安城駅から熱田駅までの全走行距離は、38.1キロとなった。内、旧東海道の距離はコースアウト分などを除くと29.3キロである。真夏の時期としては、かなりキツイ距離となったが、ところどころで休憩しながらだったので、全員無事ゴールできて良かった。一人では、この時期にこれだけの距離を走るのは勇気がいるが、仲間がいたから走れたことに感謝だ。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図