とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

足底腱膜炎だった

2013-08-31 21:10:34 | 呟き
一か月前くらいから、踵に痛みがあってなかなか治らなかった。
しばらくすると治るのだが、長時間歩いたりすると痛みがぶり返し悩んでいた。
先日の登山のあとも痛くなって、切羽詰って整形外科に駆け込んだ。

診断の結果は、「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」で、「踵骨棘(しょうこっきょく)」ともいうそうだ。
この症状は、足部に発生する慢性のスポーツ障害のうちで、極めて頻度の高いものらしい。
この足底腱膜は、かかとの骨(踵骨)から足の指の骨(足趾=そくし)へと至る厚い膜で、
人間が立って移動する時には常にストレス(負荷)が集中している。
足底腱膜炎の原因は、その腱膜に対する過大な負荷が繰り返し加わることにより、そこに炎症が生じたということらしい。

レントゲンを見た感じでは、それほどひどくはないと言われたが、当分長時間走ったり歩いたりしてはいけないと言われた。
全く困ったことだ。これではどこへも行けなくなってしまう。
今のところ、消炎鎮痛剤(痛み止め)の内服や患部に消炎剤を貼って対処している。
今後もいろいろ出歩く予定があったのだが、状況次第ではセーブしなければならないだろう。

「伝説が語る民俗芸能」八木洋行さん

2013-08-30 22:15:15 | 社会人大学
このところ疲れ気味で早く家に帰って休みたい気分だったが、社会人大学だけは無理してでも聞こうと思って出かけていった。行ってみたら、いつの間にか当初予定していた講師が変わっていて、民俗学者の八木洋行さんだった。八木洋行さんといえば、静岡県では有名な人だ。何故かといえば、毎週日曜日の夕方SBS静岡放送のラジオ番組で放送されている「すっとんしずおか昔話」の案内人だからだ。足かけ26年、放送回数は1250回を超える長寿番組にずっと携わってきているというから、この名前を聞いたことのある人はかなり多いはずだ。ラジオで声を聞いたことはあったが、本人を見るのは初めてだったが、身振り手振りで楽しいお話を聞かせてもらい楽しく時間を過ごすことができた。

話は、遠州地方には槇囲いの家が多いという話から始まった。これは所謂「遠州の空っ風」を防ぐためのもので、特に西側を高くしているという話だ。因みに、槙の木の実のことを遠州地方では「やぞうこぞう」と呼ぶが実は「やぞうこぞう」と呼ぶのは大井川を境にして西の遠州地方だけだという。この空っ風は、大陸から渡ってきた風が伊吹山を抜け遠州まで届いているという。そして焼津の高草山に当って駿河湾に出て、西伊豆の海岸まで達する。そのため高草山の東の靜岡には空っ風は吹かないという。

さて、ここから風の名前の語源の話となり、遠州の空っ風は冬の西風をいうが、濃尾、三河では「弥三郎の風」、あるいは「弥三郎婆さんの風」と言われている。昔は遠州地方でも同じように言われていたが、遠州に繊維工業が発展し、上州から働きに来た人たちが自分たちの住んでいた場所と同じような冷たい風が吹くということで「空っ風」という呼び方をしたことから「弥三郎の風」という名前は廃れ、もっぱら遠州の空っ風と呼ばれるようになったという。

ところで「弥三郎の風」と呼ぶのは何故かというと、伊吹山の山の神が弥三郎婆さんだったかららしい。風は、婆さんが吹き下ろすといわれていた。実は伊吹山山麓には鉄を生産する職人集団がいて、冬の空っ風をふいごの代わりにして鉄を吹いたと伝えられている。その集団は、昔は出雲の安来あたりから流れてきた職人たちらしい。安来節のドジョウすくいの原型は、砂鉄取り作業だったという。つまりドジョウは「土壌」だったのかもしれないといのは面白い話だ。

風の名前には、何故か三郎とつくことが多い。「風の又三郎」も然りだ。元はといえば「寒い」→「サブイ」→「三郎」と変化していったのが語源のようだ。また、「弥三郎の風」が吹き始める初冬に、その風が通る槙の生垣に実る実を「弥三郎の小僧」と呼んだのが、なまって「やぞうこぞう」になったというのもなかなか面白い。

さて、遠州の空っ風は何時から何時まで吹くかというと10月から5月までだという。浜松では5月の連休中凧揚げ大会が開催されるが、この空っ風が5月まで吹くからだ。風がなくては凧は上がらないから、季節の変化を知るうえで民俗芸能は大事なものかもしれない。

その後も、地域によって異なる文化の話がいろいろ紹介された。いくつか挙げてみよう。
・おむすびの形は、大井川より東は丸で、西は三角だった。ただ、最近はコンビニが増えてどこの地域でも三角が増えてしまった。
・納豆の糸をひくのが好まれるのは、大井川より東。
・そばうどんと表示されるのは静岡で、うどんそばと表示されるのは浜松。これも大井川を境とする。
・ウナギのさばき方は、西では腹から、東で背中から。浜松はどちらでも。
日本の文化の違いって、結構大井川を境にしていることが多いようだ。江戸時代、大井川には橋をかけたり船を渡すことを禁じていたことが大きな要因で、人の交流が少ないことで文化の伝承も途切れてしまっていたのであろう。これって重要なことで、ちょっとした壁があるだけで文化の交流が途絶えてしまうのが顕著に表れた例だともいえる。国家間同士でも同じような問題が、潜んでいるといえるだろう。

他にも、砂浜のある地域に住む人たちと、砂浜がない地域に住む人たちでは、ウミガメに対する接し方が違うという話や遠州大念仏の起源、秋葉燈の意味などいろいろ面白い話があった。こういった民俗学の話っていろいろ聞くと興味深いものだ。

松岡圭祐作品、続々映画化へ

2013-08-29 23:20:09 | 映画
大分前から、映画化の告知だけで、全く内容の詳細が明らかでなかった「万能鑑定士Qの事件簿」が、
2014年初夏に全国一斉公開されるという情報だけがやっと明らかになった。
一応実写映画化ということなので、アニメではないということだけは分かった。
それにしても、まだまだ情報は小出しで、キャスト等詳細は10月に発表されるそうだ。
いったいどんなキャストになるか、お楽しみというところだ。

そして、7月に刊行された「人造人間キカイダー The Novel」も2014年の映画化が決まっているそうだ。
これは、石ノ森章太郎の原作を基に、現代を舞台にしたリブート・ストーリーである。
完全新作書き下ろしで、久々に松岡圭祐らしく濃厚で迫力ある作品だった。
これも、映画化になればかなり面白そうである。

来年は、松岡圭祐作品が続々と映画化になり、楽しみが増えそうだ。

今日は絶不調

2013-08-28 21:21:48 | 呟き
昨日から、下痢が続いていてほとんど栄養がとれていない。
これほど下痢が長引くのは初めてだ。
しかも、昨日今日と二晩続きの夜間調査の仕事がはいり、つらかった。
今日の仕事を終え無事帰ってきたが、もう寝るだけだ。

早くも「あまちゃん 歌のアルバム」が届く

2013-08-27 20:37:18 | 音楽
あまちゃん 歌のアルバム
クリエーター情報なし
ビクターエンタテイメント株式会社


大ヒット中のNHK朝ドラ「あまちゃん」の劇中に登場する歌を集めたアルバム「あまちゃん 歌のアルバム」(2625円)が8月28日に発売されることになり、アマゾンに予約していたが、1日早く今日27日に届いた。

収録曲は、当然、天野春子の「潮騒のメモリー」と、ヒロイン・アキとユイによる2人組ユニット・潮騒のメモリーズの「潮騒のメモリー」が入っている。残念ながら鈴鹿ひろ美の「潮騒のメモリー」はない。劇中では、影武者の天野春子が歌っていたということになっていたから当然なのだが、あの聞くに堪えない歌声もあったら面白かったのに。

他には、「アメ女」の「暦の上ではディセンバー」や「GMT」の「地元に帰ろう」、「北三陸高校潜水土木科」で歌い継がれる「南部ダイバー」、橋幸夫と吉永小百合のデュエット曲「いつでも夢を」、CM「いらないバイク買い取るぞう!」など懐かしいシーンを思い起こさせてくれる歌が満載だ。

おまけに太巻こと荒巻太一がデモで歌った「潮騒のメモリー」と「地元に帰ろう」が入っているのも愛嬌である。そのほかは、各曲のカラオケバージョンが入っている。このアルバムも相当売れるだろうな。

収録曲リスト
01. 潮騒のメモリー / 天野春子
02. 暦の上ではディセンバー / アメ横女学園芸能コース
03. 地元に帰ろう / GMT
04. いつでも夢を / 橋幸夫&吉永小百合
05. 南部ダイバー(教室バージョン) / 磯野先生&北三陸高校潜水土木科生徒たち
06. 潮騒のメモリー(太巻デモバージョン) / 荒巻太一
07. 地元に帰ろう(太巻デモバージョン) / 荒巻太一
08. いらないバイク買い取るぞう! / CM 
09. 潮騒のメモリー(お座敷列車バージョン) / 潮騒のメモリーズ
<ボーナストラック>
10. 南部ダイバー(種市高校フルバージョン) / 種市高校海洋開発科生徒たち
11. 暦の上ではディセンバー(オリジナル・カラオケ)
12. 地元に帰ろう(オリジナル・カラオケ)
13. いつでも夢を(1964バージョンカラオケ)
14. 南部ダイバー(カラオケ)
15. 潮騒のメモリー(スナック梨明日カラオケ)

今年一番の天体イベントは「アイソン彗星」

2013-08-26 22:37:31 | サイエンス
先日は、流星群の話題もあったが、昨年の「金環日食」に勝るともおとらぬ一大天文イベントが今年の11月から12月にありそうだ。
それは、2012年9月に発見された「アイソン彗星」である。
現在、太陽系のはるか彼方から太陽に向かって接近中で、2013年11月28日(世界時)に太陽に最接近するという。
アイソン彗星は「月くらいの大きさに光る」と考えられていて、近代の天体観測史上で最も明るく見えるとも言われている。
太陽に最接近する前後1ヶ月では、夜明け前の東の空に肉眼ではっきり見えるようになると予想されている。
我々の人生において、こんな彗星を見ることは、2度とはないだろう。
今年最後の一大天文イベントを是非とも楽しみたいものだ。


(アイソン彗星が夜空に見える時の想像図)

2013本澤温泉&白駒池

2013-08-25 23:13:49 | 観光
今週末は、自分にとっては71番目の日本百名山となる「光岳」の登山の予定をしていた。光岳は、これまで3回ほど計画していたが、いずれも天候不順や登山口までの道路通行止などの要因により直前になってとりやめた山だ。4度目の挑戦で、初めて決行することにして遠山郷の梨元ていしゃばまで車を走らせた。ただ、土日の天気予報は雨から曇りとなっており、絶好の登山日和でないのは分かっていた。大雨にはならないとの予想で、少し焦っていたのかもしれない。

梨元ていしゃばで早朝4時まで仮眠し、登山口まで送ってくれるタクシーの到着を待った。午前8時半までは一般車は登山口に入れないのだ。しかし、そんな時間では、長時間の歩行になる光岳の到着は日が暮れてしまう。5時に仲間たちとタクシーに乗車し、登山口に向かった。通常でも、登山口までは1時間程度はかかるそうだ。別グループの登山者もいて、全部で3台のタクシーが連なって山道を進んだ。

しかし、登山口へと向かう林道赤石線は、前日降った雨であちらこちらが落石だらけだった。長い間雨がなく山の斜面が乾ききっていたので、少しの雨でも大量に落石が起きてしまっていたようだ。途中何度も停車し、運転手さんが石を片付けながら進んだ。あまり酷いところでは、我々も下車して一緒に手伝ったりもした。


そんなこんなで、予定よりだいぶ時間がかかってしまっていた。そして、ついに最悪の土砂崩れの現場に来てしまった。おびただしい土砂で道が完全にふさがれていて、これ以上タクシーは進めなくなっていた。人海戦術で頑張れば何とかなったかも知れないが、その先にも何ヵ所か同様な土砂崩れが起きている可能性があると運転手さんたちが話していた。ここでタクシーを降りて1時間半ほど歩けば登山口に行けるとも言われたが、大幅に時間が遅くなり更なる危険も予想されたので、結局そのままタクシーに乗って戻ることにした。


結局、今回も光岳には行けなくなってしまった。光岳は、相変わらず行くことができない山になってしまった。梨元ていしゃばに戻り、仲間と今後の相談をするが、だれもこのまま帰りたくはないとのことで、他の山を目指すことにした。いろいろ考えたが、雨でも比較的登りやすく、温泉がある場所ということで、八ヶ岳の本澤温泉に目的地変更となった。雨は止んで、曇り空となったので松川ICから諏訪ICまで走り、メルヘン街道から稲子湯温泉経由で本澤温泉入口に到着する。入口からしばらくは、車高の高い4WD車なら通行可能ということだったが、自分の車は車高がそれほど高くないので、安全のため入り口に車を置いて、本澤温泉まで歩く。歩いたとしても2時間半くらいなので、むしろ物足らないくらいの距離だ。

1時間ほどで、全車通行止めの場所に到着する。ここからは、誰でも歩いていくしかない。




さらに1時間半ほど歩くと、本澤温泉に到着だ。標高2150mの日本最高所野天風呂がある秘湯である。


ご覧のように野趣あふれる野天風呂からは、八ヶ岳の硫黄岳の爆裂火口が見える。多くの登山者が、この野天風呂を目当てに登ってくるという。あとで入ったが、いい湯加減でロケーションが最高にいい野天風呂だった。


光岳は、すべて自炊の予定だったので食材が十分あり、本澤温泉も素泊まりにして談話室で自炊する。




本澤温泉は、山小屋ではあるが、温泉宿としての歴史も長く、普通の山小屋よりはずっと快適だ。野天風呂も素晴らしいが、泉質が違う内風呂も素晴らしい。内風呂へ行くには、宿泊部屋から板張りの階段をずっと下りていく。


下りたところに、洗面所があり水は流しっぱなしだ。もちろん湧き水なので、飲めるしすごく冷たい。隣は水洗式のトイレもある。


さらに階段を下りると「ゆ」の暖簾があり、その先に男女別々の内風呂がある。


ご覧のとおり、浴槽のフタは板を何枚も渡しただけの昔ながらの板張りの風呂だ。夜は照明を消して真っ暗になってしまうが、24時間いつでも入浴可能である。結局、寝る前、朝、出発前と3回も内風呂に入ってしまった。


翌朝、天狗岳か硫黄岳には登ろうかと話していたが、雨が降りやみそうもないので、そのまま下山する。結局、登山というよりは温泉トレッキングになってしまったが、それはそれで癒される快適な時間となった。前日、寝苦しい車中泊で大いびきで寝てしまっていたらしいが、本澤温泉では、温泉効果もあって快適な睡眠ができた。ピークハントだけが目的ではないこんな大人の山歩きもいいものだ。


下山途中で振り返ると、雲がとれて硫黄岳が見えていた。


帰り道、麦草峠手前の「白駒池」に立ち寄っていく。


白樺の樹林帯の中の道を進んでいく。




雨に濡れコケむした木の根は、まさに八ヶ岳を代表する光景だ。




東洋一と言われる白樺林の原生林とコケの森を抜けると、神秘的で霧の中に浮かぶ白駒池が見えてきた。標高2,100m以上の湖としては日本最大の天然湖で、秋の紅葉が素晴らしい場所だ。




白駒池の山小屋で、池を眺めながらお茶をして車に戻る。相変わらず雨はやみそうもなく、肌寒くなったので、帰り際に、別の温泉「尖石温泉縄文の湯」にも寄ってしまう。まったく今回は温泉三昧の旅になってしまったが、疲れを癒すことができた楽しい旅でもあった。

名言集「好きなこと」

2013-08-23 18:52:55 | いろいろ
ヒロボーさんが、よくいろんな人の名言をメールで送ってきてくれる。
こういう名言集って、なるほどとは思うが、いっぱいありすぎてさらっと流してしまいがちだ。

それでも以前送ってくれた名言集は、自分には的を得た内容だったので興味を持って読ませていただいた。
『好きなことに出会えただけで、幸せだ。 好きなことに出会えない人も大勢いるんだ』とまあ、こんな見出しで始まっていた。
自分は、好きなことがいろいろあっていろいろ手を出しているが、これを読むと幸せなんだなあと改めて思った。
イヤイヤやることもあるかもしれないが、好きなことを存分できるのは、本当にありがたいことだ。
これを読んで、いろんな人たちに感謝しなければいけないと思っている。

以下、名言集の抜粋である。

『君たち、野球が好きだろ。それだけで幸せだよ。好きなものを職業にしているんだから』 野村克也

『プロの野球選手が野球を好きなように、プロのビジネスパーソンは、ビジネスが好きでないといけない』 三木谷浩史

『好きこそ物の上手なれ』 http://meigen.shiawasehp.net/prov/100.html

自分の仕事が好きなら、うまくいくし、幸せにもなれる。
『その人が大好きなことをやって、幸せでいる状態、それがライフワークです』 本田健

『人間、好きなことには寝食を忘れるぐらいに没頭できるものだ。そしてそれが、オタクと呼ばれる状態なのである』 押井守

好きなことを夢中になってやれるのは、幸せな時間。
『とにかく人間、好きなことをするのが一番です』 堀田力

『自分が本当に好きなものを見つけてください。見つかったら、その大切なもののために努力しなさい』 黒澤明
http://meigen.shiawasehp.net/k/a-kurasawa01.html

『好きなものを手に入れるようにせよ。さもなくば、やっていることを好きになるようにせよ』 バーナード・ショー
http://meigen.shiawasehp.net/s/b-shaw02.html

「泣き笑い」古今亭志ん輔さん

2013-08-22 22:28:54 | 社会人大学
第7回目の社会人大学は、落語家の古今亭志ん輔さんの高座であった。今年で三回目の登場となりお馴染みの落語家さんである。まだまだ暑い日が続いているが、久しぶりに一杯笑わせてもらって暑気払いだ。今回も、3つの噺を聞かせてもらった。

一つ目は、間男がテーマの「紙入れ(かみいれ)」である。あらすじは、以下の通り。

旦那の奥さんと関係ができた新吉、今夜は旦那がお帰りがないからと呼び出されたのだが、旦那が突然に帰宅したので慌てて逃げ出して気が付くと、その旦那にもらった紙入れに奥さんの手紙を入れたまま忘れてきてしまった。翌日、おっかなびっくり挨拶に出掛け、旅に出るから暇乞いに来たと申し出る。問い詰められて出入り先のかみさんと関係したというと、「で、先の旦那に見つかったのか」「見つけましたか」「俺が聞いてるんだよ」「よく分からないんですが、紙入れと手紙を忘れて来ちゃったんです」「そうか、心配だなァ。おい、嬶、聴いたか、新吉が間違いをしでかしたらし いんだ」「聞きましたよ。でもね、旦那の留守に若い男を引き入れて楽しもうという女じゃないか。そこに抜かりはないと思うよ。旦那のお帰りと戸を開ける前に、そこらを見回して、ちゃんとこっちにしまってあるから……と私はおもうよ。ねえ、旦那」「えッ、そうとも。またそこいらに紙入れが放り出してあったとしても、自分の女房を寝取られるような間抜けな野郎だもの。そこまでは気が付くめえ」

という間抜けな旦那とやり手の奥さんの噺だ。何か覚えがある噺と思っていたら、昨年の高座の最後が「紙入れ」だったのを思い出した。

二つ目は「豊竹屋」。こんなあらすじだ。(Wikipediaより)

一つの芸事に精進せず、あれこれかじってばかりというのは、いつの時代もあまり好ましいことではない。 ある男、豊竹屋節右衛門(とよたけや ふしえもん)は、自分が見たり聞いたりしたものを節にして語る浄瑠璃を趣味としており、黙っている時がない。風呂屋へ行き、湯船に浸かりながら湯加減について浄瑠璃風に語っていたが、歌に熱中するあまりのぼせてしまい、湯船から出る際に床で滑って転んでしまう。他の客に介抱されながら、そんなことをしていては体に悪いと諭されるも、懲りない節右衛門。帰路もやはり歌にしながら帰宅し、家内にも同様にたしなめられるが、飯を食べながらもなお語り、味噌汁をこぼしてしまう。とその時、同様に節をまわして唄いながら、節右衛門を訪ねて来た上方言葉の男が玄関に立っている。名前を花梨 胴八(かりん どうはち)、聞けば即席の口三味線を得意としており、どんな節にも合わせられるという。そこで、2人で即興の浄瑠璃を語ることにする。お互いに「先に」「先に」と順番を譲っているうちに、セッションが始まる。

「先に旗持ち踊りつつ、三味や太鼓で打ちはやす」(節右衛門の歌、以下同)
「チン、チン、チンドンヤ(チンドン屋)」(胴八の口三味線、以下同)
そこへ、隣家の洗濯に使う水音が聞こえて来る。
「水をじゃあじゃあ出しっぱなし、隣の婆さん洗濯」
「ジャジャ、シャボン、シャボン(しゃぼん)」
どんどん興に乗る2人。
「去年の暮れの大晦日、米屋と酒屋に責められて」
「テンテコマイ、テンテコマイ(てんてこ舞い)」
「26日のお祭りは」
「テンジンサン、テンジンサン(天神さん)」
「子供の着物を親が着て」
「ツンツルテン、ツンツルテン」
「蜜柑のようで蜜柑でない、橙のようで橙でない、それは何かと尋ねたら」
「キンカン、キンカン(金柑)」
「夏の売り物、蕎麦に似れども蕎麦でない、うどんに似れどもうどんでない、酢をかけ蜜かけ食べるのは」
「トコロテン(心太)、カンテン(寒天)」
「食べ過ぎてお腹を壊して駆け行く先は」
「セッチン、セッチン(雪隠)」

その時ふと節右衛門が見上げると、棚の上のネズミが餅を引いて行くのが見える。その様子を歌にすると、ネズミが「チュウチュウ」と合いの手を入れる。 それを見た胴八が「さすが節右衛門さんとこのネズミは心得てますな」と褒めると、節右衛門は「いいえ、かじってるだけです」

とまあ、こんな感じで浄瑠璃と口三味線の役を交互に使い分ける志ん輔さんの口上が見事で、このセッションシーンが一番笑えた。

休憩後の三つ目の話が「唐茄子屋政談」。上下の二つに分かれる人情話だが、今回は通しで最後まであった。内容は以下の通り。

上(Wikipediaより)

道楽が過ぎた若旦那、勘当されても「お天道さまと米の飯はついて回る」とうそぶいて反省の色がない。だが、ころがりこんだ先の友人たちからも見放され、親戚を頼っても相手にされず、とうとう宿無同然となって吾妻橋から身投げしようとするところを、偶然通りかかった叔父に止められる。「お、叔父さん……! お願いです、助けてください」「なァんだ、てめえか……止めるんじゃなかった。さ、飛び込みな」口では散々悪態をつくものの、その実甥の行方を心配し続けていた叔父の家に連れて行かれた若旦那は、心を入れ替えて何でも叔父のいう事を聞くと約束する。翌日若旦那は叔父に言われて天秤棒を肩に、慣れない唐茄子の行商を始めるが、肩に食い込む重さのあまりに「人殺しィ!」と荷を投げだす始末である。通りかかった人たちの情けで唐茄子を買ってもらい、今更ながらに人情の温かさを味わうのであった。だが、昔覚えた道楽は忘れることができないもので、売り声の稽古をしようと吉原田舗に来かかると、ついつい花魁との甘い思い出に浸って一人で惚気てしまう。

下(Wikipediaより)

気を取り直した若旦那は、その内に三ノ輪の裏長屋を通りかかり、ぼろをまとってはいるがどこか品のあるおかみさんに呼び止められて唐茄子を売る。夫は浪人で今は遠くで行商をしているが、うまくいかないのか送金が滞っているという身の上話を聞き同情した若旦那は、お腹をすかせた子供に自身の弁当を食べさせ、「おあしはいりませんから。ここにわずかながらお金があるんで、これを差し上げます。これで何か買ってくださいまし。」と唐茄子の売り上げを無理強いに渡して去る。涙を流して喜ぶ母子。だが、入れ違いにきた因業な大家が、「店賃としてもらっておくよ。」と取り上げてしまう。そうとは知らない若旦那、家に帰って叔父に売り上げを差し上げた事を言うが、「お前、そんな嘘をついてどうする。」と信じてもらえない。やむなく、叔父ともども三ノ輪の裏長屋に来ると、そこは蜂の巣をつついた騒ぎ。聞けば、件の母子が、親切な人から恵んでもらったお金を大家に取られたことを苦に心中を図ったというのだ。幸い母子とも無事だったが、怒った若旦那は大家を殴り長屋の者も加勢する。裁きの末、大家はきついおとがめを受け、母子は叔父の持っている長屋へ引き取られ、若旦那は奉行から青差五貫文の賞金とお褒めを受け勘当も許される。

2013平口八幡神社夏祭花火大会

2013-08-21 23:39:27 | いろいろ
今年も、家から近い場所で行われる平口八幡神社の夏祭花火大会の見物に行ってきた。
毎年、8月21日の当たり日と決まっている花火大会である。今年も問題なく開催された。
様子は、静止画と動画でお楽しみください。

観客は道端にゴザを敷いて、のんびり見学だ。


空には満月が浮かび、ちょっと明るいのが残念。


こんな感じで、次々に花火が上がっていた。









スターマインも豪華だ。










だんだんクライマックスへと向かっていく。




最後は、お馴染み「ナイアガラの滝」だ。