とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019綿向山

2019-01-28 22:19:12 | 山登り
先週末は、強烈な寒波が日本列島にやってくるということで、期待と不安で一杯だったが、滋賀県と三重県の境にそびえる綿向山に登ってきた。綿向山は、鈴鹿山脈の山の一つで、近畿や東海では樹氷が美しいことで有名な山だ。寒い時ほど登山者が多いという一味違う山でもある。

今回は、登山口の駐車場が朝早くから満車になってしまうという噂を聞きつけ、電車で行くことにした。近江八幡駅からはバスで登山口近くまで行くつもりだったが、直前になって滋賀県在住のTさんが参加してくれることになり、車で近江八幡駅まで迎えに来てくれた。土地勘がある人なので、登山口まで何とか行けるだろうという事で、他のメンバーと共に登山口に向かう。

近江八幡駅を降りると既に辺りは銀世界だ。前日からかなり雪が降り積もり、樹氷は期待できそうだったが、果たして山頂まで行けるのかも心配だった。9時半。登山口にある御幸橋駐車場は、予想通り満車だった。仕方なく引き返して、坂の少し上にある除雪をしてくれたばかりの駐車場に何とか駐車する。


雪山装備は準備に時間がかかる。全員が準備を終えて歩き出したのは10時近くになっていた。しばらくは、積雪数10センチ以上はあると思われる林道を進んでいく。すでに多くの登山者が先行しているようなので、幸い、踏みあとはしっかりしており歩くのに支障はない。


周りの雪景色もいい具合だ。


雪は止んでおり、午後から晴れになるという天気予報を信じて足を進める。


やっと一合目に到着する。


三合目にあるあざみ小舎。建物は開け放しだが、テーブルや机がありちょっと休憩するにはいいスペースだ。


11:44。五合目小屋に到着する。中に入って休憩したかったが、すでに先客で満員だった。


こうなったら一気に山頂まで行ってしまおうと先に進む。5合目からは傾斜がきつくなり、冬登山道を進む。見事な樹氷がたくさん見られるようになってきた。


7合目あたりからはアイスバーンに着雪しているような場所もあり、滑りやすくなってきたのでいよいよアイゼンを装着する。

樹氷とは、おもに過冷却した霧粒または雲粒が樹木に吹きつけられて凍ったものだ。羽毛状の白い氷で繊維状の構造をもっている。-5℃以下の気温のとき風のあたるほうに大きく成長する。


12:40。綿向山山頂間近。樹氷とグレーで覆われた一面銀世界。幻想的な風景だ。


12:43。綿向山山頂1110m到着。山頂の標高に因んで11月10日は綿向山の日だという。


山頂のすぐ隣には、青年の塔が建っている。この塔の下には1970年タイムカプセルが埋められており50年後の2020年に開けられるそうだ。


山頂付近は、特に風が強いせいか、エビの尻尾までに成長している。


山頂周辺の樹氷は、寒い中がんばって登ってきた甲斐がある。素晴らしい景色に目を奪われる。




山頂の気温は、氷点下5~6度くらいだろうか。さすがに長時間の滞在は寒すぎるので、早々に下山を開始する。


竜王山の分岐を通過する。


13:20。やっと青空が出てきた。


五合目小屋が見えてきた。ここでお昼休憩したかったが、相変わらず満員だったのでもう少し下る。


結局、三合目のあざみ小舎まで下ってからお昼休憩とした。

14:25。ヒミズ谷出合小屋まで戻ってきた。


ヒミズ谷出合小屋前のベンチには、可愛い雪だるまが…。


駐車場に戻るころには、真っ青い空が広がっていた。


最初は、大雪で登山自体もできるか心配だったが、無事登頂できて良かった。後半は晴れてきたのも良かった。欲を言えば、山頂到着時に晴れてほしかったが、見事な樹氷群を見ることができ今回の目的を達成したことが一番の収穫だ。

参考1.綿向山のコースマップ


参考2.綿向山の高低図

2019年1月白馬スキーツアー:2日目

2019-01-22 21:21:55 | 観光
2日目は朝から雪だった。メンバーの一人が風邪で体調不良という事もあり、この日はスキーをやめて観光に徹することにした。


まず向かったのは、碌山美術館だ。初めて入るが、近代彫刻家・荻原碌山(守衛)の個人美術館である。碌山は東穂高村(旧穂高町内、現・安曇野市穂高)出身で、「東洋のロダン」として知られる。建物が4つあり、最初に入ったのが碌山館だ。チャペルを思わせるシンボリックな建物に碌山の彫刻・絵画・書簡等を展示している。2009年に国の登録有形文化財に登録されたそうだ。


このチャペル風の「碌山館」はレンガ造りであり、この建物の雰囲気には趣がある。


入口の扉や取っ手も凝っている。ただ、中の展示物はすべて撮影禁止となっており紹介することはできない。姿形の細部にとらわれない生命感あふれる作品が多数展示され、日本の近代彫刻の最高傑作である絶作「女」(重要文化財)をはじめ、15点の珠玉の彫刻を見ることができる。ただ、碌山は30歳5ヶ月という若さで急逝してしまったそうだ。


他の建物には、また碌山と関係の深い芸術家たち、高村光太郎、戸張孤雁・中原悌二郎らの作品も併せて展示されている。作品を守るため空調が入っておらず、この時期ならではの寒い美術館巡りだった。

碌山美術館のすぐ近くには穂高神社があり、今年初めての初詣に出かけた。この辺りまで来ると雪から冷たい雨に変わっていた。




ちょうどお昼近くとなり、ペンションのSさんお勧めのカフェでランチをしていくことにした。胡蝶庵という名前のこの店は、お茶屋さんがやっているカフェでお茶がらみのスイーツは絶品だという。


とりあえず軽めのランチやスパゲティを頼む。




食べ終わってから来たのが、開店当時からの胡蝶庵一番人気の抹茶パフェだ。抹茶ソフト・抹茶わらびもち・抹茶アイス・抹茶かんてんの4つの抹茶スイーツが一緒に食べられる贅沢なパフェ。抹茶と相性のよい白玉、つぶあん、栗、ホイップクリーム、シリアルも入って高さは30センチもある。とても一人で食べきれないので4人で少しずつ分け合って食べる。


安曇野インターに入る前に、昨年立ち寄った際、白鳥が1羽しかいなかった犀川白鳥湖に寄ってみる。今回もやっぱり白鳥の数は少なく、カモばかりだった。


少し離れた場所で2羽の白鳥を発見。観察小屋には数百羽の白鳥が飛来していると書いてあったが、期待外れだった。ちょうどお昼も周り昼間の時間は、最も白鳥が少ないらしい。餌を求めてどこかの田んぼなどに飛んでいってしまっているようだ。朝早くか夕方ならたくさんの白鳥を見られたかもしれない。


その後は、お土産屋などに寄って帰路につく。今回は、1日しかスキーができなかったので消化不良気味だ。



2019年1月白馬スキーツアー:1日目

2019-01-21 20:39:02 | スキー
今年初めてのスキーツアーだ。このところ毎年白馬で滑っているが、今回は白馬岩岳スノーフェールドで滑ることにした。まず最初からゴンドラで最上部まで向かう。山頂のゲレンデからは、八方尾根スキー場や北アルプスの山々が一望である。


風もほとんどなく、まさに絶好のスキー日和となった。


まずは、山頂レストラン「スカイアーク」をバックに記念撮影。


反対側の八方尾根スキー場も入れて記念撮影。


山頂から少し西側に行ったところに展望カフェが最近オープンしたというので様子を見に行く。カフェのテラスからは白馬三山が真正面に眺めることができる絶好のビュースポットだ。


午前中の早いうちは、カフェがかなり混んでいるようなので、カフェのすぐ近くの展望スポットから北アルプスの山並みを展望する。これは白馬三山。右から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳だ。これらの山がこれほどまでにくっきり見えるなんて滅多にないことだ。


こちらは、右側が五竜岳、左の双耳峰は鹿島槍ヶ岳だ。何という素晴らしい景色だ。


気分を良くしたところで、山頂から一気に滑り出す。


雪はサラサラのパウダーで気持ち良いことこの上ない。


白馬三山には少し雲がかかり始めたが、まだまだ素晴らしい景色だ。


カフェの入り口にある森は、「ねずこの森」といい、スノーシューで歩けるコースらしい。天気が良い日は、このコースを歩くのも面白そうだ。


いろいろなゲレンデを滑っているうちに、午後になってしまった。午前中混んでいたカフェでコーヒーでも飲もうという事で、カフェに入ることにした。


北アルプスが一望できる絶景テラス『HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(ハクバ マウンテンハーバー)』は、去年の10月にオープンしたばかりの施設だ。テラス内には、ニューヨーク発の老舗ベーカリー「THE CITY BAKERY」がオープンし、コーヒーや焼き立てのパンを味わいながら、白馬三山の四季折々の絶景を楽しめるというわけだ。


テラスの先端まで行ってみると、空中に飛び出したテラスがあり、まさに白馬三山の絶景を独り占めできるスポットだ。


こんなにも空中に飛び出しているから、高所恐怖症の人には耐えられないかもしれない。


テラスにはテーブルとチェアもあり、のんびり景色を眺めてコーヒーを一服できるというのがいい感じだ。


「THE CITY BAKERY」のトイレのドア。男女のイラストがアメリカっぽい。


午後になるとやはり雲が出てきて、寒くなってきた。最後は、一気に下のゲレンデまで滑り降り、1日目のスキーは終了だ。

「2019年1月白馬スキーツアー:2日目」に続く。


2019指宿菜の花マラソンツアー:3日目開聞岳登山

2019-01-18 07:15:43 | 山登り
3日目の朝も早起きで、7時前には宿を出発する。コンビニで食料を買いだしてからJR指宿枕崎線の西大山駅に向かう。西大山駅は、JRの日本最南端の駅である。


この駅から見る開聞岳は特に美しい。そして、花壇の中には、黄色いポストが置かれている。大切な人のところへ届け・・・ JR日本最南端の駅から、大切な人へ想いを、気持ちを・・・。 そのようなシーンがこの地からたくさん生まれれば素敵だと、幸せを運ぶ黄色いポストがここに設置されたという。


さっそく駅のホームに上がり、“JR日本最南端の駅”と開聞岳の姿を入れて記念写真だ。この辺りでは一番の撮影スポットと言える。


7:30。ちょうど東から日が昇ってきた。本州の最南端だから日の出時間も遅いのだ。


西大山駅を出て開聞山麓ふれあい公園に向かう。途中道を間違えてしまい、ふれあい公園の駐車場に着いたのは8時過ぎになってしまった。帰りの飛行機の時間に余裕があるよう予定より早めに行くつもりだったのだが、結局最初の予定と同じくらいになってしまった。

ここから開聞岳の登山口に向かう。今回のツアーでは、最も好天の日になっていた。


8:19。2合目登山口から本格的な登山道となる。


登山道がえぐれ、大きな木の根が道に張り出している。


5合目には立派な展望台があり、指宿方面が一望できる。


右側の薩摩半島の最南端に突き出た岬は長崎鼻だ。岬の西方に弓なりの砂浜が続き,その端に開聞岳がそびえ立っている。左側の天を指すように突き出た岩山が竹山である。


太陽が海面を照らし、海が光っている。太陽のすぐ下あたりに見えるのが、本州最南端の佐多岬だ。


6合目あたりから、登山道が険しくなり、やせ細った岩をいくつも乗り越えていく。




7合目からしばらく進んだところに突如現れる「仙人洞」。昔、山伏の修行の場であったという。


さらに登っていくと、展望が開けた場所があり、枕崎方面へと続く海岸線がくっきりと美しい。




8合目あたりからさらに険しい道となっていく。


梯子を上る。


10:37。開聞岳山頂924mに到着する。日本百名山の選定基準は基本的に1500m以上の山とされているが、2座だけは1000mに満たない開聞岳と茨城県の筑波山が選定されている。基準を満たない開聞岳が、なぜ百名山に選定されたかというと、海抜0mから延びる円錐形は見る者を魅了させてくれるほどの美しさだからだ。選者の深田久弥は、「これほど完璧な円錐形もなければ 全身を海中に乗り出した これほど卓抜な構造もあるまい。 名山としてあげるのに 私は躊躇しない。」と著書で述べているが、まさにその通りだ。


山頂からは、前日マラソンで周囲を走った池田湖の全容がくっきりと見える。そして、その先に見える雲の下には霧島連山があるはずだ。


山頂で1時間ほどゆっくりして下山を開始する。

下山途中には、前日出会ったラン仲間のメンバーたちとも再会する。やはり、指宿菜の花マラソンの後、開聞岳に登る人が多いようだ。




深くえぐれた登山道を下っていく。もう少しで登山口だ。


13:16。駐車場のある開聞ふれあい公園に到着する。登山に参加せず、周辺観光に行っていたYちゃんとも合流。


全員が揃ったところで着替えもそこそこに、次の目的地、知覧特攻平和会館に向かう。知覧特攻平和会館へ向かう道沿いには、多くの石灯籠が建立されている。これは、特攻隊として出撃された人々の慰霊のために遺族や戦友の方などから献灯されたものだという。


14時過ぎ。知覧特攻平和会館に到着する。


入り口に入ってすぐ右側には、実際の戦闘機ゼロ戦が展示されている。近くの鹿児島湾海中から引き上げられたもので後部がない状態だ。翼の表面は薄いアルミ合金でできている。継ぎ目を見るとその薄さにビックリする。ゼロ戦の弱点は軽量化のため翼の強度が低く、1mm以下の薄いアルミ合金は急降下し速度が上がった状態で上昇するとヒシャゲ、墜落の原因となるため、急降下速度に制限があったという。墜落したゼロ戦がアメリカ軍に分析されて弱点が露呈し、以後、敵機に急降下で逃げられるようになったそうだ。まったく安全性という点では、最悪の飛行機だったのだ。こんな飛行機に乗るしかなかった隊員たちが哀れでならない。


近くには、平和を祈る子供たちの短冊や折り鶴が展示されている。


写真が撮れたのは、これだけで、平和会館内のほとんどの展示物は撮影禁止だ。写真、遺書などの遺品約4500点、特攻隊員の遺影1036柱などが展示されている。遺書などを一つ一つ読んでいくと、本当に泣けてきてしまう。この時代を生きていた若者たちがどんな思いで戦地に赴いていったかという事が分かり、平和な時代に生きている自分たちがいかに恵まれているかという事を改めて思い知らされた。

三角兵舎。特攻隊員達が出撃までの数日間を過ごした宿舎だ。空襲を避けるため飛行場から少し離れた松林の中に三角兵舎が造られた。三角兵舎は半地下式木造のバラック建てで、屋根には偽装用の幼木をのせている。


もっとゆっくり見ていきたい場所だったが、帰りの飛行機の時間に間に合わなくなってしまうので、ぎりぎりの時間まで粘って見学し、鹿児島空港に急いで向かう。何とか時間に間に合い、羽田行き、伊丹行き、セントレア行きと3方向に分かれ、今回のツアーが終わった。

参考1.開聞岳のコースマップ


参考2.開聞岳の高低図

2019指宿菜の花マラソンツアー:2日目マラソン後半

2019-01-17 12:16:07 | マラソン
走り出して2時間くらいで枚聞神社(ひらききじんじゃ)前までやってきた。古来より薩摩一の宮として人々の厚い信仰を受けてきた神社で、交通・航海の安全や漁業守護の神として崇敬が寄せられているそうだ。時間があれば寄ってみたかった。


枚聞神社からしばらく進むと、急にランナーの流れが遅くなり立ち止まってしまった。ちょうど信号機があり、警官が交通整理をしている。幹線道路を横切るコースなので通行止めにはできなかったのだろう。


この辺りから、応援やエイドの充実ぶりが凄くなってきた。まずは着物を着た女性たちの踊りが披露されている。


何かのスープ。


塩味の揚げたてのサツマイモ。


新鮮なブロッコリー。マヨネーズをたっぷり付けると美味しい。


指宿特産のソラマメ。


こちらはコーヒー店の私設エイド。淹れたてのコーヒーが美味かった。着いたとき、無くなっていたので3分ほど待って頂いた。


こちらはトン汁。


マンゴー園前では、ランナーの長い行列。マンゴージュースだと思っていたら残念なことに品切れで、パッションフルーツジュースだった。


倉庫の下では、足湯でくつろいでいるランナーが。ちょうどテレビクルーが撮影中だった。


お昼を回る頃には、曇りから晴れになってきて暖かくなってきた。前方に見える奇岩は、“竹山”だ。巨大な岩が天を突くような形を呈しているが,地元ではスヌーピーに似ているという説もある。岩肌にはソテツがへばりつくように自生し,国の天然記念物に指定されている。


砂むし会館「砂楽」の前までやってきた。ここは、世界でも類を見ない天然砂むし場のほか、大浴場や休憩所を備えた指宿最大の砂むし温泉立ち寄り施設だ。ゴール後は、ここの砂むし風呂に入る予定だ。ゴールまではあと数キロ。


14:27。やっとフィニッシュ地点が見えてきた。途中で一緒になったMちゃんと一緒にゴールする。前半は、菜の花畑と開聞岳の景色が素晴らしく、後半は充実したエイドを満喫しながら楽しく走ることができた。制限時間が8時間と長いので、遅いランナーでも十分楽しめることができる良い大会だった。


16時過ぎ、12人のメンバー全員が完走して揃ったので、砂むし会館へ車で向かう。まだ走っているランナーもいたが、交通規制が解除され歩道を走っているので、車は通行できる。

今回、ありがたいことにセントレアから鹿児島までの飛行機に乗った人は、砂むし会館の入浴料が無料となり、茶節もプレゼントされたのでラッキーだった。大潮の干潮時には波打ち際で、満潮時や天候の悪い日は屋根付の砂むし場で砂浴が可能というが、もう夕方なので屋根付きの砂むし場での砂浴になった。


浴衣を着て10分ほどの砂浴をする。砂の重みと温かさが心も体も和ませてくれる。


シャワーで砂を落とし、温泉でもう一度温まってから外に出た。砂むし会館から歩いて数分の場所に居酒屋を予約しておいたので、そこで打ち上げだ。




宿に戻り、最終日の開聞岳登山の準備をしてから就寝する。

参考1.マラソンのコースマップ


参考2.マラソンの高低図


「2019指宿菜の花マラソンツアー:3日目開聞岳登山」に続く。

2019指宿菜の花マラソンツアー:2日目マラソン前半

2019-01-16 23:33:31 | マラソン
マラソン当日になった。スタートは9時だが、受付をやってないので宿を6時に出発して会場に向かう。宿から会場までは約3キロだ。過去の大会の情報によれば、朝早くから道路も渋滞して大変な状態だと聞いていたので、無事に会場につけるか心配だったが、3時間も前なので思ったよりはスムーズに大会駐車場についた。ただ、受付会場近くはとっくに満車になっていて、かなり奥の国民休暇村の駐車場に駐車することになった。

今回で3回目の出場というGさんの案内で受付会場に向かうことになったので、すんなり受付は済ますことができた。体育館の中央部分がランナーの休憩スペースとなり、すでにぎっしりと詰まっていたが、何とか空きスペースを見つけ12人の荷物を置くことができた。


日の出時間を過ぎ、やっと外が明るくなったころ、グランドに出ると体操が始まっていたので、みんなで体操に参加する。


スタートの1時間前くらいとなり、早めにスタート地点の集合場所に向かうと、顔見知りのIさん、Kさん達のグループと出会う。


みんなでシューズを突き出し、大会完走に向けての意気込みを誓い合う。


午前9時。いよいよ指宿菜の花マラソンのスタートだ。


スタート地点では、瀬古利彦氏をはじめとして大会役員たちが手を振っている。


沿道には、途切れることがないほど応援の人たちが立ち並んでいる。


池田湖が見えると、正面には端正な円錐状の形をした開聞岳も見えてきた。指宿のシンボルとも言っていい開聞岳を眺めながら走れるとは、なんて素晴らしいコースである。


沿道の土手には、風車がいくつも差してあった。


多くの子供たちが飴や菓子を差し出してくれているのが嬉しい。


菜の花と池田湖と開聞岳の三拍子揃った絶景ポイントで記念撮影。




その後、しばらくは菜の花畑と開聞岳をずっと眺めながら走るコースが続く。




給食エイドがなかなかないなあと思っていたら、急に豆腐のエイドが出てきて、美味しくいただく。


ミカンもたくさん出てきた。


真正面に開聞岳が見えてきた。


後ろを振り返ると、まだまだずっとランナーの波が続いている。


開聞岳を背にして、太鼓を打ち鳴らす応援団はメチャ絵になる。


ポケモンやふなっしーもどき、くまモンもどきの応援も笑える。


「2019指宿菜の花マラソンツアー:2日目マラソン後半」に続く。

2019指宿菜の花マラソンツアー:1日目知覧武家屋敷庭園

2019-01-15 19:09:18 | 観光
12日から14日の3日間、鹿児島県指宿市で行われる指宿菜の花マラソンに参加してきた。日本で一番早く開催されるフルマラソンの大会だ。1日目は、セントレアから鹿児島空港にまず向かう。13:30。多少遅れて鹿児島空港に到着する。鹿児島空港では、羽田、伊丹からのメンバーも合流して総勢12名のツアーとなった。


鹿児島空港からはレンタカー2台を借りて指宿に向かうのだが、途中で知覧に寄って知覧武家屋敷庭園を見学していく。事前に地元の観光ガイドを予約しておいたので、森重堅庭園の駐車場で待ち合わせする。飛行機の遅れや道路の渋滞、待ち合わせ場所がわからない等でいろいろ時間がかかり、約束の時間より30分遅れとなってしまったが、なんとかガイドさんと合流する。


まず、最初に入園料一人500円を払って森重堅(もりしげみつ)庭園に入園する。


森重堅庭園は、亀甲城の西側麓にあり、領主に重臣として仕えた家柄で住居や土蔵は寛保初年(1741)に建てられた。この森家の祖先は、代々文人として名高い格式の高い家柄であったそうで、領主がよく遊びに来ていたという。知覧武家屋敷庭園では、唯一の池泉庭園である。床下に石組みがあり、曲者や間者が中に入ったり、中の様子が伺えないような仕組みとなっている。


土蔵の屋根は固定されずに、シュロで作った縄で白壁に結んである。これは、火災等の時屋根を瞬時に取り外し、中のものが蒸されないようにするためだ。土蔵は、粘土を固めて作ってあり、燃えにくいことと湿気が多くなれば吸収し、乾燥すれば湿気を発散して、土蔵内の湿度や温度を一定に保つという役割を持っている。


玄関は、領主が時々遊びに来ていた関係で、領主専用の玄関が作られている。右側が領主用、左側が家人用の玄関となっている。部屋の間取りや天井等にも独特の工夫があるそうだ。


通りは、真っ直ぐではなく曲がっている。敵が侵入したとき通りを見通せないようにするためだ。


次に向かったのが、旧高城家住宅だ。ここだけは、無料公開されており誰でも入ることができる。


武家屋敷をそのまま利用した食事処。明治以前に建てられた武家住宅であり、「おとこ玄関」と「おんな玄関」の二つがある特徴を持っている。「おもて」と「なかえ」の二つの屋根の間に小棟を置いたタイプのもので、知覧だけにみられる作りだ。


室内の漆喰壁はベンガラを用いた赤褐色となっている。これは江戸時代の知覧では白壁を用いることができたのは知覧の殿様だけで、家臣には許されていなかったことの名残である。


入り口のすぐ先には、ハート形の手水鉢が設置されていた。当時の人たちも粋なことをする。


この通りも曲がっているのがよくわかる。また、石垣は丸石で作られたものと切石で作られたものがあり、切石の方が、格式が高いそうだ。


佐多直忠(さたなおただ)庭園。大刈込式蓬莱石組庭園で作庭は寛保年間(1741~1744)と伝えられている。庭園は主屋の北にあり、母ケ岳を望む庭の一隅に築山を設けて、その中心部に3.5mの立石がそびえ、下部には多数の石組を配して枯れ滝としている。周りには、ウメ、イヌマキの古木を配している。


門をくぐったところには切石の目隠しにつき当たる。これは屏風岩と呼ばれ、防衛を兼ねた造りで江戸時代中期の武家屋敷の風格を備えたものだ。


石垣の中に埋まっている石柱は、石敢当と呼ばれるものだ。中国から伝わったもので、道路の三叉路の突き当たりや門・橋などに立てられたもので、石に敢えて当てて邪気を跳ね飛ばし、食い止め、これを追い払う威力を持つと信じられていた悪魔よけの一つである。


佐多民子(さたたみこ)庭園。寛保・寛延・宝暦(1741~1763)頃の作庭といわれ、知覧庭園群の中でも石組み及び庭園の地割構成が最も技術的に力強い庭園。


佐多美舟(さたみふね)庭園。宝暦年間(1751~1764)の作庭と伝えられている。東南隅に大きな立石による滝石組がある。この庭園は、知覧島津氏の本筋にあたり、知覧庭園の中で最も豪華で広い庭園と言われている。


大河ドラマ「西郷どん」のロケがこの通りで行われた。




二ツ家の母屋では、雨戸回しの実演があった。雨戸が、南側と、東側の角を90度回転して進むカラクリだ。角の柱と、その外側にある竹の柱の間を雨戸が90度回転して通り、鴨居や、敷居の溝にも角柱に近い部分は回転ができるよう工夫がされている。南側の戸袋を無くし、奥の戸袋に収納することで南側全てが開放され、部屋を明るくして風通しを良くするためだという。




ガイドさんが持っているのは、知覧傘提灯。これは、安政年間に下級武士の内職として考案されたと伝えられる傘だ。半開きにすれば日傘、雨傘として使える。全開すると夜には提灯にもなる。護身用の武器としても役立ち、日傘、雨傘、提灯、護身用と1本で4役もこなす優れものだ。現在は、傘提灯を作る後継職人がおらず、いずれ無くなってしまうかもしれない。


部屋の梁に吊り下げられ、提灯として使われている。


ガイドさんの案内で1時間ほど武家屋敷庭園を見学すると17時近くになっていた。その後、マラソンの受付に行く予定であったが、17時半で終了との事で前日受付はあきらめ、当日受付することにして宿に向かう。この日の宿は、砂蒸し会館「砂楽」近くにあるリゾートマンションだ。食事はないので、食料を買い出しに出かけ、翌日のマラソンに備え、早めに就寝する。

「2019指宿菜の花マラソンツアー:2日目マラソン前半」に続く。

2019白水山

2019-01-07 18:53:00 | 山登り
今年初めての山は、富士宮の白水山にした。天子山塊の南部にあり歩行時間3時間半程度で周回できる手軽な山だ。山頂からの展望は期待できないという事だったが、登山道の途中ではきれいな富士山が見える場所があるという事で、足慣らしに登ってみようと決めた。

8:40。稲子川沿いに北上すると、新稲子川温泉ユー・トリオの駐車場があり、そこに車を止める。温泉の営業時間は10時過ぎなので、駐車場はまだガラガラだ。8:56。身支度を整え駐車場を出発する。今回のメンバーは5人だ。


しばらくは車道を道なりに進む。30分ほどで、白水山登山口に到着する。




登山口の反対側につり橋があったので、ちょっと渡ってみる。反対側にあるバーベキュー場への入り口みたいだ。


つり橋から戻ってあらためて登山口を進む。しばらくすると六地蔵石憧と呼ばれる石柱があり、歩く博物館Rコースと書かれた標柱が立っていたが、コースがどこなのかよくわからなかった。


さらに進むと、登山道脇に道祖神と牛馬観音が祀られている


登山道は最初からキツイ登りとなり、密度が込んだ杉並木の道をグングン進んでいく。


10:10。石神峠に到着する。天子湖からの登山口との分岐となり、反対側に下れば天子湖に行くことができる。我々はさらに白水山方向に登っていく。


30分ほど進むと「富士山展望台」という見晴らしがよい場所があったが、残念ながらこの日は全く展望が利かなかった。


11:15。白水山811.8mに到着する。惜しいことに8が2つ無くなっていて11.mとしか見えない。切り株が白くなっているのは、降り出した雪が積もったものだ。


雪が深々と降り続く中、山頂でお昼の支度をする。まず、最初はお汁粉を作る。




その次は、持ち寄ったパン、レタス、ハム、卵、マーガリンなどを挟みホットサンドを焼く。




とにかくメチャ寒い山頂だったが、山ご飯だけはしっかり食べてから下山を開始する。下山は、ユー・トリオ方面に向かう。下山道も杉並木の中をグングン下っていくのだが、台風の被害なのか倒木が非常に多い。枯れ枝も無数に氾濫していて足にひっかかる。目印となるテープやペンキも少なくコースアウトを何度かしてしまった。幸いYAMAPで現在地を確認できていたので、大過なく下山をすることができた。


砂防ダムの縁を渡ると下山口が間近だ。


最後の倒木を乗り越える。


新稲子川温泉ユー・トリオの建物が見えてきた。やっと雲が取れて晴れ間になっていた。


13:56。ユー・トリオの駐車場に到着してゴールだ。山頂で1時間以上ゆっくりしていたので実質の歩行時間は3時間少々となりほぼコースタイム通りの登山だった。あとは、温泉でゆっくりしてから帰路についた。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

2019謹賀新年

2019-01-01 18:22:00 | いろいろ
新年明けましておめでとうございます。
今年も、いつもの恒例初日の出ランに行ってまいりました。
6時過ぎに家を出て、浜北グリーンアリーナまで走っていきます。
例年通り今年の元旦も雲一つない、いい天気でした。

今回は浜北グリーンアリーナのテラスから日の出を待ちます。
6:57。東の空から日が昇ってきました。



どこからともなく“万歳三唱”の声が上がり、見事な初日の出となりました。

7:00。急いで、餅まき会場に移動し、餅拾いに参加。
ゲットできた餅は6個しかなかったけど、拾えただけで満足です。

皆様のご健康とご活躍ご多幸をお祈りします。
どうぞ、本年もよろしくお願いします。