とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

最高のスポーツ時計「スント Ambit」

2012-08-31 22:51:23 | グッズ


最近多くのランナーが、GPS付きのスポーツ時計を持つようになってきた。一日何キロ走ったかというのは、ランナーにとっては気になる数字である。そんなことで、私もARESのGPS付きスポーツ時計を持っている。特に気ままにランニングした時の距離を知りたい時にはこのGPS付きスポーツ時計を使ったりする。ただ、ほとんどのGPS付き時計は、バッテリーの消耗が早く、8時間から12時間くらいしかもたない。100キロマラソンでは、13~14時間くらいかかる私の実力では、今持っている時計は画面が途中で消えてしまうので使いものにならない。もっと、長持ちするGPS付き時計があるといいなあと思っていたら、やはり既に発売されていたというのが最近になってわかった。

それは、フィンランドのスントから出ている「SUUNTO Ambit(スント アンビット)」という製品だ。スントといえばアウトドアウォッチでは有名なメーカーである。私も登山用として1台持っており、登山の時には高度を知る為に愛用している。そのスントから、登山などを想定した“アウトドアモデル”と、ランニングなどで使える“トレーニングモデル”の両方の機能を搭載したモデルが開発されたというわけである。スントでは、それぞれの分野用に高レベルの製品を開発してきたが、その両方を搭載し高レベルで使用できるとなれば、まさに鬼に金棒である。まさに、「Ambit」はスントのフラッグシップモデルと呼べるべき製品になるそうだ。

発売は、今年の4月27日だったということで、その発売のニュースを聞いた人々が早々に予約をし、日本正規品の初回販売分は発売日当日で完売し、次回入荷は8月ごろという人気ぶりだったという。

さて、その特徴はGPS機能、高度計、気圧/温度計、3Dコンパス、心拍計測ベルトなどを用いたトレーニング機能、ストップウォッチ、ラップ機能、アラーム、消費カロリー表示、デュアルタイム標示、10気圧(100m)防水などがあり、対応できるシーンは、登山、トレッキング、ランニング、トレイルランニング、自転車、トライアスロン、スキー、スノーボード、スイミング、ヨット、カヌーなど枚挙にいとまがない。つまり数多くのアウトドアシーンやアクティブスポーツで機能的に活用することが可能になっているという。これだけの機能があるというだけで、大いに物欲をそそられる。

中でも、特筆できるのが同類の製品のなかでもトップクラスの計測能力だ。衛星の取得感度がかなり早いのでストレスをためず使用できるそうだ。GPSのチップの位置を工夫し時計の向きを気にせずデータを取得したり、加速度センサーでトンネルや木々の多い山中でも、移動を認識しそれまでのデータから取得データを補足して正確な距離を計測することによって感度が上がっているのである。因みに、今までの高度計は気圧が変化するたびに毎回補正をしないと正確な高度表示ができなかった。しかし、「Ambit」はGPS機能で、その場所の位置がわかるので、高度も正確に表示されるというわけである。補正の手間が要らないというのは、すごい魅力である。

そして、もう一つ特筆できるポイントは、GPSデータを1秒ごとに取得する設定であれば最大15時間、60秒ごとの設定ならば50時間連続使用が可能だということだ。100kmを走るウルトラマラソンや制限時間48時間のトレイルレースなど、今まで途中で電池切れとなってしまっていた長距離レースでも使用することができるというのが凄い。また、GPSデータを取得せずに通常の時計として使用する場合は最大30日間使用できるので、これで大いに安心して使うことができるというわけだ。

性能をいろいろ見ていくと、まさに最高のスポーツ時計といわざるをえない。ただ、最高というだけあってお値段もなかなかのものだ。ノーマルの「Ambit」は4万9350円。心拍計測ベルト付の「Ambit HR」が5万4600円となっている。アマゾンで買えば一割引になるようだが、ちょっと躊躇するお値段ではある。でも、欲しいなあ…。

詳細はこちらから
「日経トレンディネット」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120427/1040662/

“南海トラフ巨大地震”で死者32万人とは!!

2012-08-30 23:39:24 | ニュース
今朝の新聞に、静岡県・駿河湾から九州沖を震源とする「南海トラフ」の巨大地震について、国の2つの有識者会議は29日、太平洋岸では震度7の激しい揺れと最大で34メートル(m)の津波が襲い、最悪の場合、死者数は32万3000人に上り、238万6,000棟が倒壊・焼失、流失するなどの被害想定を発表したと載っていた

前々から、巨大地震がおきたらどうなるかという話をいろいろあったが、いざ具体的に数字が示されるとその衝撃は大きい。特に、私の住む静岡県では10万人以上もの死者が予想されており、いかに静岡県の被害が甚大になるというのが改めて問題提起されたといえる。この被害想定は最悪のパターンで、早めの避難や耐震化対策などをおこなっておれば、被害は大幅に減らすことができるとしている。

しかし、津波の高さは高知県の黒潮町と土佐清水市で最大34mとなり、8都県23市町村で20mを超えるというから沿岸部での津波対策は、はっきり言ってほとんど無理としか思えない。如何に早く逃げるかが生存の分れ目である。あとは、地震の発生が数年後かあるいは数十年後かとか、避難のためのビルや高台がどの程度あるかでも変わってくる。一説には、富士山の噴火も数年以内におきるかもしれないという話もあり、巨大地震と連動して富士山が噴火という事態になったら、日本は終わってしまうという恐れもある。最近いいニュースが少なく、こんな話を書いていたら気持ちが滅入ってしまいそうになった。

「万能鑑定士Qの攻略本」角川文庫

2012-08-29 19:07:49 | 読書
万能鑑定士Qの攻略本 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)


2ヵ月毎に刊行されている「万能鑑定士シリーズ」だが、今月は趣向を替え本編ではなく攻略本というファンブックが発売された。このシリーズに嵌っている人には、間違いなく買う価値がある。というか、とにかくどんな内容でも、万能鑑定士に関係する本ならファンは必ず買うだろうという角川書店の販売戦略に乗せられて買ってしまうというほうが当っているかもしれない。

私も例外なく、うかうかと戦略に乗せられて買ってしまった口だ。もちろん、買って後悔はない。口絵は、評判となっている主人公のカラーイラストが全巻分揃っている。そして、Q&αシリーズのキャラクター紹介、Q&αシリーズ全作品紹介、Q&αシリーズ人物用語辞典などが載っており、ファンにはたまらない一冊になっている。過去に読んだ内容をもう一度確認するにはちょうどいいのである。

また、コミック版も今年の冬から「ヤングエース」というコミック誌に連載されるらしい。まあ、コミック版を読みたいという気はあんまりないが、コミック版が出るという事は、前から予告されている映画化という話に関係しているような気がしてならない。なかなか映画化の情報が漏れてこなくて、気になっているのだが、ひょっとしたら映画化されるのはコミック版になるかもしれないという気がしてきた。つまり実写版ではなくアニメになるかもしれないということだ。正直言うとアニメでは、映画化されても見たいとは思わない。実写版になったらなったで、キャストがイメージに合わないという話にもなるかもしれないが、うまくイメージが合えば、傑作になるかもしれない。やはり、実写版での映画化がいいと思っている。

今作品は、角川文庫編集部によるものなので、本編はさらに2ヵ月後の発売となる。さすがに2ヵ月毎の刊行は、松岡圭祐氏も息切れしたのかもしれない、しばらく休養して次の作品の構想を練っているのだろう。10月25日発売の「万能鑑定士Qの短編集I」に期待している。

BSで百名山番組を見る

2012-08-28 22:07:40 | 山登り
毎週月曜日の夜は、BSプレミアムで日本百名山を紹介する番組が放送されている。
最新の映像で、美しい山の風景を見ることができるので、このところ一番見たいテレビ番組である。
過去に登ったことある山でも、もう一度映像を見ることで、その時の思い出がよみがえるので尚更見たくなる。
そして、行ったことない山は、いつか登ってみたいと新たな目標として意欲をかきたてられる。

しかし毎週1回の放送だけでは、もったいないということで、
今日は「ようこそ山旅へ~にっぽん百名山スゴイ山々徹底ガイド」という特別番組が放送された。

番組宣伝では、こんな事が書かれていた。

「新緑の森、尾根に吹き渡る風、きらめく清流の流れ…。
山歩きの楽しさを体験していただく番組「にっぽん百名山」の特集。
山歩きを始めたばかりの方にもおススメ!
八ヶ岳での女性ふたり旅では野の花や満天の星空を満喫!
新たなトレンド、山ヨガ、山婚活など山たびの魅力を徹底的にガイドします。」

山初心者の女性が、八ヶ岳で高山植物を見たり満点の星空を体験したり険しい岩場を歩いたりと、
山のいろんな魅力を体験して感激している様子が嬉しかった。
また、同じく山初心者の男性タレントが、ロッククライミングで人とは違う山の楽しみ方を見つけたと
話している様子も頼もしかった。

番組では、いろんな山の特徴をいろんな角度から紹介をしてくれていた。
山ヨガとか山で婚活なんて話もあって、最近はこんな事をする人もいるのかと驚いた。
また、高尾山のビアガーデンで生ビールを楽しむという案内もあったが、
どうせなら、槍ヶ岳山荘とか穂高岳山荘のテラスで生ビールというのがもっといい。
1時間半の番組なので、もっといい景色や楽しみが紹介しきれていなかったのが残念だった。
まあ、それだけ山には人をひきつけて止まない魅力が限りなくあるという事でもある。
この番組を見て、山を好きになってくれる人がもっと増えたらいいなと思った。

富士山登山で、はぐれる人が増加

2012-08-27 19:03:15 | 呟き
新聞を読んでいたら、最近富士山登山で仲間とはぐれる人が多く、遭難に巻き込まれる恐れもあり警察などが注意を呼びかけているそうだ。日本一の山ということで、登山経験の少ない人たちが安易に計画して、仲間を置き去りにしていってしまうなどのケースが多いようだ。

どんな例があったかというと、仲間9人とはぐれた男性が6合目付近で体調不良に陥ったり、韓国人グループ(35人)のうち6人が7合目付近で一時、行方不明になったりする騒ぎがあり、5合目に子ども1人を置き去りにして、山頂を目指す家族もいたという。

私も何度か富士山には登っているが、3000mを超える山であり、天候の激変で何が起きるかわからないことが多い。いつも山に登るときは、いちばん天気を気にする。天気予報はしつこいくらい良く見る。大雨や強風になることがないかを充分確認して決行か中止を決めたりする。そして、充分時間に余裕があって、下山が日没にならないような計画をすることにしている。ましてや、グループで行く場合は、全員無事下山できるようにしなければ意味がない。常に最後尾を気にして、遅れる人がないようにするのが登山の常識である。

今後、富士山が世界遺産に登録されるようになったとしたら、観光気分で登る人がもっと増えそうな気もする。やはり、富士山は神聖な山として入山制限や入山料をとるなどして、安易に登れる山にはして欲しくないと思っている。私自身は、富士山を登ること自体はあまり興味がない。何度も登る人も多く、こんな事を書くと怒られそうだが、山頂からの雲海の眺めや展望は素晴らしいが、登山道はガレ場ばかりで全然楽しくないし、緑がなくて花を楽しんだりすることもほとんどない。ましてや、シーズン中は人ばかりで、山の静けさを楽しめる気分にはなれない。本当に山を楽しむなら、北アルプスや南アルプスをはじめとする遠くから富士山を眺めることの出来る山のほうがお薦めである。いろんな山から富士山を見つけたときの感動のほうが、よっぽど素晴らしい。富士山は、遠くからその形の良さを眺めることで、日本人の心に訴えるものがあると思っている。

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2012 ~NEWTRAL~」inエコパアリーナ

2012-08-26 23:55:16 | コンサート
久しぶりに、エコパアリーナのコンサートに行ってきた。
今回は、今をときめく若手アーティストの「いきものがかり」だ。
我々の年代には、ちょっと若すぎるアーティストだが、老若男女をとわず人気があり、
私も大好きなグループなので早いうちからチケットを入手していた。

今回のツアーは、彼らにとって2年ぶりとなる全国ツアーで4月から全国を回っていた。
前半は、6月末で終了し、夏休みとなって彼らは、ロンドンオリンピックの観戦に行っていたらしい。
そして、今日は後半のアリーナツアーの初日だったのである。

まずは、カーテンが上がると、いきなりロンドンオリンピックのNHKテーマソングである「風が吹いている」で始まった。
まさにタイムリーな曲で、まだオリンピックの感動が覚めやらない人たちにとっては、たまらない選曲だった。
その後続けて、「NEW WORLD MUSIC」と「いつだって僕らは」だった。まずは、知っている曲だったのでついていけそうだと安心できた。

3曲終わってから、ボーカルの吉岡聖恵ちゃんから「こんにつあー」と挨拶があって会場を和ませてくれた。
「いきものがかり」ってどんなメンバーかというのは、自分も良く知らなかったのだが、話を聞いてみると意外な話が多くてビックリした。

まず、3人のメンバーのプロフィールを揚げておく。

水野 良樹(みずの よしき、1982年12月17日)
いきものがかりのリーダーで、ギター(主にエレクトリック・ギター)を担当している。神奈川県海老名市出身。神奈川県立厚木高等学校を経て一橋大学卒業。なんと、驚くことに彼は静岡県浜松市で生まれたという。浜松人としては、更に親しみを感じてしまった。その後、5歳まで東京都昭島市で過ごし、その後神奈川県海老名市へ移住したそうだ。

山下 穂尊(やました ほたか、1982年8月27日)
いきものがかりのギター(主にアコースティック・ギター)、ハーモニカを担当している。神奈川県海老名市出身。神奈川県立厚木高等学校、一浪を経て法政大学卒業。メンバーのなかで唯一生まれも育ちも神奈川である。そして、明日誕生日を向かえ30歳になるという。

吉岡聖恵(よしおか きよえ、1984年2月29日)
いきものがかりのメインボーカルを担当している。神奈川県厚木市出身。厚木市立南毛利小学校、厚木市立南毛利中学校、神奈川県立海老名高等学校、昭和音楽大学短期大学部(現在は4年制で短期大学部は募集停止)卒業。彼女も、生まれが静岡県静岡市ということで、こちらも静岡県人として親しみを感じてしまった。その後、5歳の頃に神奈川県厚木市に移住したということだ。以外だったのが、身長がかなりあるという事だった。テレビなどのイメージでは、小柄な女の子だとずっと思っていたが、実際は身長164センチと女性としては大柄だという。顔が童顔という事と、衣装がいつも子供っぽいのが多かったので、どうも小さいというイメージが先行していたらしい。

さて、その後も3曲ほど新アルバム「NEWTRAL」の曲を披露した。このアルバムの曲は、知らないのもあって、早めに聞いておくべきだった。

そして、今回のツアーでは初めての試みとして、彼らは会場中央にあるステージに移動して2曲演奏する。路上ライブから出発した彼らにとって観客の目の前で歌うことが原点であるということで、会場中央付近の観客は大いに喜んでいた。

再び、センターステージに戻り、数曲歌ったあとノリのいい曲が始まった。おなじみ「じょいふる」の時は、全員総立ちでタオルを振り回す。やはり、この時は「いきものがかり」のタオルを持っていないとカッコがつかない。あいにく持っていなかったので、手持ちのハンカチを代用に振り回す。

ノリのいい曲が終わり、メンバーからありがとうと感謝のメッセージがあった。やはり最後の曲は、この歌が来るだろうとすぐにわかった。NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」で全国区になった名曲「ありがとう」である。やはり、何度聞いてもいい曲である。この曲で、年配のファンが増えたのは間違いない。

もちろん「ありがとう」で終わるはずはない。アンコールの大合唱の後、3曲演奏されお開きとなった。はじめての「いきものがかり」のコンサートだったが、知っている曲も多く大いに楽しめた。なんといっても、大柄な吉岡聖恵ちゃんが、ステージを縦横に駆け回り元気一杯に歌ってくれたのが印象的だった。これからもいい曲を作ってくれそうで、「いきものがかり」を大いに応援していきたいと思った。

いちおう、今回のセットリストを揚げておく(うろ覚えなので、間違っていたら御免なさい)

1.風が吹いている
2.NEW WORLD MUSIC
3.いつだって僕らは
4.歩いていこう
5.白いダイアリー
6.夏・コイ
7.帰りたくなったよ
8.コイスルオトメ
9.恋詩 ?
10.ブルーバード
11.笑ってたいんだ
12.じょいふる
13.KISS KISS BANG BANG
14.KIRA★KIRA★TRAIN
15.ありがとう
アンコール
16.地球(ほし)
17.気まぐれロマンティック
18.会いにいくよ

2012籠ノ登山

2012-08-25 22:34:17 | 山登り
今日は、長野県東御市にある籠ノ登山(かごのとやま)に登った。
籠ノ登山は、水ノ塔山、東籠ノ登山、西籠ノ登山の三山を含んだ総称である。
今回は、その三山を巡り、池ノ平と呼ばれる広大な湿原を含んだ周回コースを歩いてきた。

登山口は、小諸市からチェリーパークラインを上がり、高峰温泉から入る。
まずは、高峰温泉の手前にある高峰高原ホテル前で素晴らしい景色が見えたので
登山を開始する前に、さっそく写真撮影となった。
朝5時半である。ヤナギランの花の向こうに朝日に染まった富士山がくっきり見えていた。
これは、朝から幸先いいスタートであった。




富士山の写真を撮って、高峰温泉の登山口に移動する。
昨夜、標高2000mの駐車場で見た星空が素晴らしくよかったので、この日も素晴らしい景色が期待できた。
まずは、水の塔山にむけて登りはじめた。


早速登山道では、夏から秋にかけての高山植物をいろいろ見つける。

(ツリガネニンジン)


(マツムシソウ)


(ミネウスユキソウ)

かなり高度を稼いだ頃、樹林の向こうに北アルプスの槍ヶ岳がくっきり見えてきた。穂高連峰も見えている。


更に進むと、同じく北アルプスの鹿島槍ヶ岳や五竜岳等も見えてきた。


水ノ塔山を通過し、前方左側に見えてきたのが東籠ノ登山、右側が西籠ノ登山である。


蛾(蝶?)がマツムシソウにとまっている。


東籠の登山(2227m)に到着する。


東籠の登山からは360度の大パノラマが広がっていた。

(左から富士山、八ヶ岳連峰が広がっている。八ヶ岳の奥には南アルプスの北岳が見える)


(手前の山の奥に浅間山の頭が僅かに見える、噴煙が少し見えた)

東籠の登山に荷物を置いて、西籠の登山(2212m)に向かう。往復1時間弱のコースだ。


西籠の登山からは、湯ノ丸スキー場と湯の丸山、烏帽子岳が見える。こちらの山は、昨年登った山だ。


靴の先にトンボがとまっていた。


再び東籠の登山に戻り、30分ほど休憩をしたり景色を堪能したりして、池ノ平湿原に向けて下りはじめた。


ガレ場を抜けると、森の中となり、涼しく気持ちよい道となる。


ここでも、いろんな花を見かける。

(カワラナデシコ)


(ノアザミ)

池ノ平湿原の駐車場から、見晴歩道をあるく。
横に倒れた木から垂直に枝が伸びている。逞しい生命力である。


見晴歩道には、見事なお花畑が広がっていた。特に目立ったのが、ヤナギランの大群落である。




ヤナギランに混じって、マツムシソウやツリガネニンジンの群落も広がっている。


雲上の丘からは、池ノ平湿原が一望である。




雲上の丘から東籠の登山を望遠で覗くと、山頂には登山者がたくさん見えた。


三方ヶ峰(2040m)周辺では、コマクサの群落があるが花の盛りは過ぎていて、数株程度の花しか見えなかった。


これは、クガイソウ。


湿原に下り、木道を歩く。




ウメバチソウを見つける。


鏡池。風が少しあって、池に映る景色は揺らいでいた。


池ノ平湿原から、湯ノ丸高峰林道を歩く。


1時間弱ほどで、登山口の高峰温泉の林道入口ゲートに到着する。ここが、今回のコースの終点である。


高峰温泉は、日本秘湯を守る会会員になっており、ランプの宿としても知られる秘湯である。


高峰温泉でゆっくり温泉につかり、無事帰宅した。今回も天気に恵まれいい山旅であった。




「中世温暖期と源平の争乱・宗教の変革」安田喜憲さん

2012-08-24 18:53:35 | 社会人大学
8月最後の社会人大学に行ってきた。今回の講師は、環境考古学者の安田喜憲さんである。安田さんのプロフィールを下記に揚げておく。

1946年、三重県に生まれる。72年東北大学大学院理学研究科修士課程修了。広島大学総合科学科助手をへて、94年より国立日本文化研究センター教授に。専攻は地理学・環境考古学。環境考古学という新たな分野を、日本で最初に確立。主な著書に、「環境考古学事始」「森のこころと文明」「森林の荒廃と文明の盛衰」など多数。

今回の講義は、題名からしてなんだか難しそうだったので、日本史にうとい私としては、あまり興味が持てないかもしれないと思っていた。講義が始まって、最初の10分ほどは、題名どおり源氏と平家の争乱期の話だった。それによると、安田さんの先祖が安田義定という名の遠江国守だったという。遠州地方への功績を残した武将という事で、今日の参加者には、何らかの縁があるという前置きで始まった。ただ、ほかにもいろんな武将の名前が出てきたが、知らない名前ばかりで今一つ話についていけなかった。

しかし、源平の争乱の話は少なく、それから後の話が大変興味深く楽しく聞くことができた。それは、世界には山を神のごとく崇拝する民族と、山や森を悪魔の住む場所として嫌う民族に分かれるという話だった。なかでも日本を含んだ太平洋を取り囲む環太平洋造山地帯に属する国の人たちは山を崇拝する共通の文化があるという。これらの地域は、火山帯に属し地震が多く必ず大きな山があるという。こういった地形的な要因が人間の文化に大きな影響を与えていると言うのである。

それでは、どんな特徴があるかというと次の6つの共通項があるという。

1.山を崇拝する。
 日本の場合で言えば、富士山は日本人の魂のシンボルである。そして、今まさに世界文化遺産として登録申請が行なわれようとしている。古くから日本人は、山を神として崇め神聖なものとする文化が根付いている。また、マヤ文明のピラミッドは山として作られたものだとも言う。クメール文明では搭のように成長したシロアリの巣を神聖なものとして大事にしているようだ。

2.水の循環利用
 山には豊かな森林があり、山に降った雨が森林にたくわえられ、徐々に下に流れ落ち沢や川となって平野を潤していく。やがて海に流れ出した水は、充分な栄養分を含み海のプランクトンを繁殖させる。そのプランクトンを食べる為に、豊富な魚介類が育ち、平野に住む人間の食料になっていく。このように山→平野→海と水が循環して人が生きていける社会が形成されているのである。それに引き換え、エーゲ海の青く透き通った海は、美しく一見は素晴らしい。しかし、この海はプランクトンも住まない栄養分の乏しい死んだ海であるというのだ。これらの地域では、山には森林がまったくなく荒廃しきっている。つまり、森里海の連環がなく、水による繋がりがない地域なのだ。その点、富士山の雪解水が流れ込む駿河湾は、豊富な水産資源に恵まれた漁場であり、水の循環利用がしっかり出来ているというわけである。

3.柱と鳥を崇拝する。
 柱や鳥は、天地をつなぐものとして崇拝され、遺跡や発掘物にはそれらの絵が多く残されていると言う。

4.翠の玉を崇拝する。
 翡翠は、深緑の半透明な宝石のひとつ。東洋(中国)、中南米(インカ文明)では古くから人気が高い宝石であり、金以上に珍重された。

5.太陽と蛇を崇拝する。
 太陽は、生命のシンボルであり、太陽を表す絵がいろんなものに描かれている。また、蛇は脱皮を繰り返すことから、生命力の強さを表す象徴とされていたようだ。注連縄の原型が二匹のオスとメスの蛇がしっかりと絡み合った様子だと言うのは驚きだった。

6.女性中心の社会
 環太平洋造山帯の人々は、農耕民族であり女性中心の社会を形成していたと言う。古代日本の女王は卑弥呼だったというのは良く知られている。マヤ、クメール文明でも女性中心の社会であったとも言う。近代では、軍隊というものが出来て男中心の社会になっているようにも見えるが、実際の所実権を握っているのは昔も今も女性なのかもしれない。

以上6つの環太平洋造山帯に住む民族の特徴を、大変面白く聞くことができた。日本はまさに、その中でも典型的な民族であるともいっていい。日本は、山、森、川、平野、海と水と緑に囲まれた自然豊かな国である。これは、世界に誇れる貴重な財産であり、我々日本人はその豊かな自然を未来永劫守っていかなければならないのである。原発事故で放射性物質で汚染された福島の森や平野はもう二度と住む事はできないかもしれない。今回の話から、日本の山や海、自然を大事にしていかなければならないことを強く感じた。

最後に教えてもらった最澄の残した言葉「山川草木国土悉皆成仏」の意味が、少しわかったような気がした。

WOWOW連続ドラマW「プラチナタウン」

2012-08-23 23:31:56 | ドラマ


WOWOWで19日から連続ドラマW「プラチナタウン」がスタートした。
ドラマは楡周平の小説「プラチナタウン」が原作である。
高齢化社会と地方の過疎化をテーマとした作品で、
エリート商社マンが財政危機となった故郷の町長に転身、奮闘する話だ。

第1回では、無投票当選で町長になった主人公が議会で演説するところで終わった。
今後の展開では、議会とのぶつかりあいがさらに厳しさを増しそうな雰囲気である。
前途多難なスタートを主人公がどんなふうに乗り越えていくのか興味津々だ。
放送回数は、全5回だが主人公がどんな町に再建して行くのか大いに楽しみである。

主演は、商社マンから町長に立候補した山崎鉄郎をドラマW初出演の大泉洋が演じる。
他には、WOWOWではお馴染みの檀れい、渡部篤郎、柄本明、石橋蓮司、谷村美月らが出演している。

雷の避け方

2012-08-22 18:41:09 | いろいろ
しばらく前、日本の各地で落雷事故が相次いだ。18日には、大阪でコンサートの開場を待っていた女性2人が死亡し8名が軽傷、槍ヶ岳では1名が死亡、大津市ではランニング中に落雷を受けた中学生が意識不明の重体となったという。時々は、新聞記事になったりして雷の怖さを思いさらされるが、街中でも落雷事故で亡くなったというニュースは、かなり衝撃的だった。

このところ、天気が不安定で例年よりも雷の発生頻度が多いような気がする。私の場合は、山に出かけることが多いので、雷の避け方を再度確認しておくことが必要だと改めて思った。そこで、どんな注意が必要か調べてみた。

まず、雷に注意しなければいけない状況はこんな時だ。
・寒冷前線が通過するとき
・上空に寒気が流れ込んでいるとき
・雷注意報が発令されているとき
このようなときは、天気予報で「所により、にわか雨か雷雨」と表現されている。
ということで、まずはこんな天気の時には外出しないのが、一番の対策である。

しかし、外出先で雷に遭遇してしまったら、こんな事に注意する。
■平坦な屋外では姿勢を低くする。
 雷は、高く尖った物に落ちやすいので、絶縁されたプラスチックの柄でも、傘やゴルフクラブなどは体より高く突き出さない。
■高い樹木があるときは、2m以上離れて姿勢を低くする。
 木に近すぎるとかえって危険。幹、枝や葉からは、1.5~2m以上離れる。30m以下の木であれば、先端を45度に見るところが安全といわれている。大阪で亡くなった女性は、木の下で雨宿りしていたのが良くなかったようだ。
■鉄筋コンクリートの建物や電車、自動車は、安全。
 木造家屋や小屋の内部では、電気配線からも1m以上離れる。

私の場合は、山の中で落雷に会う危険性が最も多いと思われる。そうなると、平坦な場所は少ないし、樹木で生い茂った場所を歩いている可能性が多い。もちろん、建物や車等近くにはない。そう思うと、これらの対策も上手い具合にできるかどうか難しいところだ。

ただ、2000年から2009年までの10年間で、国内の落雷事故による死傷者数は148人。うち死亡(行方不明)者数は30人。年平均すると死者はわずか3人だという。ちなみに、同じ期間の航空機事故の死者が年平均11.1人、交通事故の死者は5000人前後で推移していることを考えれば、落雷事故は実はそれほど怖がらなくてもいいと言う。当たる確率で言うならば、今年のサマージャンボ宝くじ1等4億円の当選確率(1千万分の1)のほうがずっと高いそうだ。ということで、やはり運を天に任せるしかないというのが良くわかった。