とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019年の山を振り返る

2019-12-31 09:39:00 | 山登り
 今年は、百名山を目指している人と一緒に二巡目となる百名山を数多く登る。その合間に、初めてとなる二百名山や三百名山の山もいくつか登り、思ったより数多くの山に登っていた。しかし、夏場以降は、大型台風の来襲でいくつも計画が流れてしまい、楽しみにしていた縦走登山ができず一座のみピストンで下山というケースがいくつもあった。地球温暖化の影響は登山にも大きく影を落としてきているようだ。また、8月、9月は予定外の山行ができた。南アルプスの山小屋点検という仕事ができた友人のIさんのサポートとして、南アルプスの名山をいくつも縦走できたのはいい経験だった。9月後半に行った栗駒山の紅葉は、神の絨毯と言われ、今まで見た事もないほどの素晴らしい紅葉だった。

1.1月 白水山811m(山梨県)
 年の初めに、富士山が良く見える手軽な山に行こうと計画した。残念ながら曇り空で富士山は見えず、おまけに雪もちらほらと降って寒かった。
2.1月 開聞岳924m(鹿児島県)
 指宿菜の花マラソンの翌日、登る。二度目だったが、快晴の空のもと、山頂からは素晴らしい展望が楽しめた。
3.1月 綿向山1110m(滋賀県)
 近畿や東海では樹氷が美しいことで有名な山である。寒い時ほど登山者が多いという一味違う山でもあり、期待通り美しい樹氷群を見ることが出来た。
4.2月 伊勢湾の離島:神島の灯明山171m、菅島の大山237m(三重県)
 伊勢湾の離島の山をひだまりハイキングしようというNさんの呼びかけで参加した。神島は、三島由紀夫の「潮騒」の舞台となった島で三島文学の聖地を歩いた気分になった。また、菅島の大山の山腹には珍しい紅ツゲの群生地があった。
5.2月 雲仙岳:普賢岳1359m、国見岳1347m、妙見岳1333m(長崎県)
 熊本城マラソンの翌日、フェリーで島原半島に渡り、雲仙岳登山を楽しむ。雲仙岳の平成新山は、現在も火山活動が続いており登山は禁止されているが、禁止区域以外の周りの山々を巡り、荒々しい火山群の山歩きを楽しんだ。
6.2月 岩岳スノーフィールド・ねずこの森 スノーシュートレッキング(長野県)
 雪遊びツアーと称して岩岳スノーフィールドのねずこの森をスノーシューで楽しむ。現地のガイドさんの案内の元、雪原に残る動物の足跡を見たりして雪山を歩く。
7.3月 筑波山:女体山877m、男体山871m(茨城県)
 筑波山は、日本百名山の中では最も標高の低い山だが、山頂からの眺望は関東平野を見渡すことのできる抜群の景色の山である。今回は、期待して行ったのだが、小雨模様で展望は期待どうりにならなかった。
8.3月 七洞山778m(三重県)
 Nさんの呼びかけで、奥伊勢方面の静かな低山の陽だまりトレッキングに出かけた。夜は漁師宿で海の幸を満喫する。山頂からは、奥伊勢周辺の山々の展望を楽しめた。2日目には、姫越山に行く予定だったが、本降りの天気になってしまったので中止となった。
9.4月 兜岳920m、鎧岳294m(奈良県)
 奈良県の曽爾村にある兜岳と鎧岳は、里から見るとその異様な姿に登山意欲を掻き立てられる。前から何度も企画していたが、なかなか登れなかった山。今回やっと念願かなって山頂に立つことができた。
10.5月 武甲山1304m(埼玉県)
 ゴールデン・ウィークの後半、込むことを覚悟して出かけた。秩父の羊山公園と武甲山をセットで行く。秩父の芝桜の名所である羊山公園で芝桜をみてから武甲山に登る。武甲山からも芝桜のピンクが良く見えた。
11.5月 赤城山:黒桧山1828m、駒ヶ岳1686m(群馬県)
 赤城山は、日本百名山の一つであり、榛名山、妙義山と並び、上毛三山の一つにも数えられている。山頂からは、大沼などの火口湖が良く見える。ただ、登山口に向かう道路は、カーブが多く、深夜の時間帯は、走り屋みたいな車が何台も集結し、騒がしかった。
12.6月 榛名山:榛名富士1390m、烏帽子ヶ岳1363m、鬢櫛山1350m、掃部ヶ岳1449m(群馬県)
 赤城山に続いて上毛三山の一つである榛名山に登る。榛名山は、中央にカルデラ湖があり、周囲を多数の外輪山で囲まれているところが赤城山と似ていて、いずれも那須火山帯に属している。
13.6月 経ヶ岳2296m(長野県)
 中央アルプスの最北端に位置する経ヶ岳は、日本二百名山の一つだが、知名度は低く、登山客も少なくて静かな山歩きができる。山頂までの標高差が1200m以上もあり、累積標高差は1400m以上もあった。思っていたよりも登りがいある山だった。
14.6月 志賀高原:笠ヶ岳2076m、横手山2307m(長野県)
 志賀高原の笠ヶ岳は、熊の湯の後ろでむっくりと盛り上がった形の山だ。溶岩円頂丘で、どこから見てもすぐにわかる特異な形状は、まさに志賀高原のシンボルである。横手山は、標高2152mの国道としては日本最高所の峠である渋峠から登る。山頂にある「日本一高所にあるパン屋」が有名だ。
15.7月 大峰山:八経ヶ岳1915m(奈良県)
 八経ヶ岳は、大峰山脈の主峰であり、奈良県および近畿地方の最高峰である。山頂直下では、幻の花“天女花”と呼ばれるオオヤマレンゲの群落を見ることが出来た。
16.7月 北アルプス:七倉山2509m(長野県)
 北アルプスの七倉山荘から七倉岳、船窪岳、烏帽子岳等をぐるっと周回する縦走登山を計画していたが、後半天気が悪くなるとの予報で、七倉岳ピストンのみで下山する。どうしても泊まりたかった船窪小屋に泊まれただけでも良かった。
17.8月 巻機山1967m(群馬県)
 巻機山の山名の由来は、頂上一帯が御機屋と呼ばれ、美女が機を織っていたという伝説によるものだ。暑い日となり、避難小屋近くの雪渓からの冷気が気持ちよかった。下山後は、みなかみ町でキャニオニングを楽しむ。
18.8月 北アルプス:薬師岳2926m(富山県)
 北アルプスの立山室堂から五色ヶ原、薬師岳、太郎兵衛平、折立へと縦走登山を2泊3日で計画していたのだが、台風10号の影響がまだ残っていて室堂からの入山は危険だと判断して日程を1日ずらし、1泊2日の折立から薬師岳へのピストン登山へ変更。薬師岳は無事登頂できて百名山を目指している人たちの希望を叶えることが出来た。
19.8月 南アルプス:茶臼岳2604m(静岡県)
 南アルプスの山小屋を点検するという仕事のサポートで急遽行くことになった。光岳、聖岳直下の山小屋には行けたのだが、天気がずっと良くなく、山頂を踏めたのは茶臼岳だけだった。
20.9月 北アルプス:餓鬼岳2647m(長野県)
 二百名山のマイナーな山も少しずつ登ろうかと思い、餓鬼岳に1泊2日で登る。今回は、白沢登山口からのピストンコースとした。白沢の渓谷美が醍醐味のルートである。餓鬼岳小屋の宿泊記念の餓鬼のスタンプは貴重だ。
21.9月 南アルプス:千枚岳2880m、丸山3032m、悪沢岳3141m、荒川中岳2084m、赤石岳3121m(静岡県)
 8月の山小屋点検業務の2回目。今回は、悪沢岳、赤石岳など南アルプスの名峰を無事登頂する。赤石避難小屋では、小屋番夫婦や登山者たちとの語らいが楽しかった。
22.9月 栗駒山1627m(宮城県・岩手県)
 東北の名峰、栗駒山は、紅葉の時期は多くの登山者で賑わう。山頂周辺の紅葉は、“神の絨毯”と呼ばれるほど美しく、これほどの紅葉を見た事がない。一生に一度は見ておきたい風景だ。
23.10月 入道ヶ岳906m(三重県)
 入道ヶ岳は、鈴鹿セブンマウンテンおよび近畿百名山の1つに数えられている。その中では最も登りやすい山だとされている。当初は、雨乞岳に行くつもりだったが、台風で登山口まで行けなくなっていたので、急遽変更した。鈴鹿セブンマウンテンとしては、4座目となる。
24.11月 竜ヶ岳1099m(三重県)
 鈴鹿セブンマウンテンの5座目の山。たくさんのコースがあるが、行きは金山尾根とし、帰りは、石榑峠経由の表道で下る。歩きでがあり、変化があって楽しいコースだった。
25.12月 六甲山931m(兵庫県)
 新神戸駅からロープウェイを使って六甲全山縦走路に入り、山中で一泊して六甲山に登る。要所要所にケーブルやロープウェイがあり、アクセスは便利な山だ。神戸市内の景色も素晴らしく、夜景は1000万ドルの価値があるといわれる。最後は、有馬温泉に下山して温泉に入り帰る。
26.12月 朝鮮岩320m、満観峰470m、花沢山450m(静岡県)
 ランのカテゴリーにも入れたのだが、登山でもある。年の瀬の最後に、ラン友たちとトレイルランとして丸子・焼津アルプスの山々を縦走した。

2019年のランを振り返る

2019-12-30 07:43:16 | マラソン
 今年の走るイベントは昨年と比べると大きく減った。やはり100キロマラソンを回避したので、走る機会が自然と少なくなっていた。ウルトラは、最長でも78キロ。制限時間が長い方がゆっくり楽しんで走ることが出来る。また、フルマラソンは、3つの初めての大会に参加する。指宿菜の花マラソン、熊本城マラソン、岡山マラソンは、どれもエイドや大会の雰囲気が良かった。2度目の金沢マラソンも相変わらずおもてなしがしっかり感じられる大会だった。長期間の走り旅では沖縄を1週間かけて全部回ることが出来た。数年前から始めた塩の道トレイルと京都トレイルも順調に距離を伸ばしている。完全踏破は、来年に持ちこしとなった。

1.1月 指宿菜の花マラソン フル
 満開の菜の花畑と美しい円錐状の開聞岳を眺めながら走るロケーション抜群のコース。制限時間は8時間と余裕があり、フルの中では全国一と思われるほどのエイドのメニュー豊富さに大満足。
2.2月 森町ロードレース ハーフ 
歴史が長く、昔から続くローカルな大会。このハーフを順調に走れば、その年の走りが期待できる。
3.2月 熊本城マラソン フル
 連続で九州の大会に初参加。熊本城は、まだ修復途中で中には入れなかった。コース上でも熊本大地震の被害家屋を見かけ心を痛めた。
4.3月 沖縄一周いいとこマラニック トータル87.8キロ
 1週間かけて沖縄を車とランを絡めて一周する。ほぼ沖縄の観光地はくまなく回っただろう。先日の首里城炎上のニュースはショックだった。でも、マラニックの時は炎上前の全容を見ることが出来てよかった。
5.3月 南房総みちくさウルトラマラソン 75キロ
 みちくさマラソンの南房総コースに初参加。海岸線沿いのコースは、素晴らしく、みちくさではおなじみの激ウマエイドも大満足。その後の台風で、南房総が大変な被害にあった事を知り、これもまたショックだった。
6.4月 掛川新茶マラソン フル
久しぶりに地元のフルに参加する。全国のいろんな大会を経験していると、エイドがお粗末すぎて残念だった。
7.4月 天女の羽衣伝説マラソン 71キロ
 9回目の余呉湖完走。昨年は、桜が開花してなかったが、今年は、暖かすぎて桜は散りかけていた。満開の桜の時期に合わせるのは難しい。来年は10回完走を目指す。
8.5月 安倍川新緑マラニック 53キロ
 2日間かけて安倍川の上流にある梅ヶ島温泉から静岡市内に向けて走る。前半は、下りベースなので走りやすかったが、静岡中心部に入ると、車が多く、信号もあったりしてかなり疲れた。
9.5月 春・塩の道トレイル トータル37キロ
 長野県小谷村の塩の道・千国古道のコースを走る。走るといってもほとんど山の中なので、歩く方が多かった。地蔵峠から先は積雪があり、雪山装備を準備してなかったので、地蔵峠で撤退を余儀なくされた。来年リベンジだ。
10.6月 スイートコーンマラソン 20キロ
 これも初参加の大会。開通したばかりの中部縦断自動車道を使って山梨まで行く。参加賞は、大きなスイートコーンだった。
11.9月 南足柄いいとこマラニック 20キロ
 地元のHさんのお誘いで、松田から南足柄の名所を走る。酔芙蓉ロードやコキアの里など珍しい場所を見ることが出来た。途中で寄ったアサヒビール神奈川工場の試飲コーナーでは、出来立てのアサヒスーパードライをしこたま飲んでので、その後は走れなかった。
12.9月 秋田内陸100キロチャレンジマラソン 50キロ
 18年ぶりにこの大会に参加する。当時は100キロ走れたが、今はとても無理なので50キロに参加。今回は大勢のラン友と参加できたので楽しかった。
13.10月 金沢マラソン フル 
2度目の金沢マラソン。受付からゴールまで、金沢のおもてなしをしっかり感じた大会だった。抽選だから必ず出られるかはわからないが、お勧めの大会だ。
14.11月 秋・塩の道トレイル トータル49.3キロ
 白馬村から穂高までの塩の道を2日間で走る。二日間とも天気に恵まれ、北アルプスの山並みを眺めながら走る最高のロケーションのコースだった。
15.11月 岡山マラソン フル
 これも初参加の大会。スタート・ゴールが岡山駅に近く、アクセスが便利な大会だ。ゴール後は、歩いて岡山駅まで向かい、その日のうちに帰ることが出来た。
16.11月 南伊豆みちくさウルトラマラソン 78キロ
 6回目の南伊豆。私にとってはみちくさマラソンの原点となる大会だ。コースは相変わらず厳しいが、ここのエイドに感動して、以後多くのラン友を誘って今回に至っている。
17.12月 京都一周トレイル トータル38キロ
 昨年の京都一周トレイルの続きを2日間に分けて行う。この時期の京都の紅葉は相変わらず素晴らしい。観光客で大混雑の京都の名所も走っていけば、けっこう楽しめる。
18.12月 浜石岳忘年トレイル&ラン 21.4キロ
 昨年は、雨だったのでメインの浜石岳には登れず、富士山も見えずじまいだったが、今年は曇りベースながら富士山の姿を浜石岳山頂から臨むことが出来て良かった。当初は、人数があまり集まらないかと思っていたが、27名も集まりありがたかった。
19.12月 丸子・焼津アルプストレイル&ラン 12.1キロ
 浜石岳の翌日、有志で丸子と焼津の山々をトレランする。朝鮮岩、満観峰、花沢山と縦走し、用宗温泉にゴール。2019年の走り収めとなった。

2019焼津アルプストレイル&ラン

2019-12-24 23:49:36 | マラソン
駿河健康ランドから電車で安倍川駅まで移動して、参加メンバーを待つ。焼津アルプスをトレランしてくれるのは、前日浜石岳を走ったメンバーの内の8人だ。予定より多少時間が遅れたが、9:27に安倍川駅をスタートする。住宅街を抜けると、丸子川の堤防を走る。


9:51。ここから満観峰への登山道になる。満観峰への登山道はいろいろあるが、安倍川駅からのルートは、いきなりの急こう配が続く険しい登山道だ。


立派な竹林の中を抜ける。


10:28。朝鮮岩に到着する。朝鮮岩の標高は320メートル。「岩」とつくがそのような岩石があるのではなく、稜線上の小さなピークだ。その昔、晁西岩( ちょうせいいわ )と呼ばれていたのが、難しい漢字で読めない方も多かったことからだんだんと『ちょうせん』と訛っていって漢字も変わったのではないかといわれているそうだ。ここからの夜景は特に素晴らしいという。


富士山の眺望も素晴らしい。曇り空だが、前日よりもくっきり見えている。




用宗漁港もよく見える。この日のゴールは、あの漁港にある用宗温泉だ。


11:41。いくつものアップダウンを繰り返した後、満観峰470mに到着する。


満観峰からの富士山も素晴らしい。このあたりでは、富士山眺望の為に訪れる登山者が多い人気の山である。


風が当たらない場所で、ランチ休憩する。


満観峰から日本坂峠に向かう途中で「日本一の展望地」と書かれた場所には“家康ベンチ”があった。家康が、ここから駿府の展望を楽しんだのだろうか。




水分大神が祀られている。名前の通り、水の分配を司る神である。




12:37。日本坂峠に到着する。日本坂峠は、静岡県焼津市花沢から静岡市駿河区小坂に至る峠で、標高309メートル。両市の市境になっている古道である。地名に「日本」を冠する由来は、日本神話における景行天皇の時代に、焼津に上陸した日本武尊がこの峠道を越えて東国征討に向かったという伝承からと言われているそうだ。


日本坂峠からは、花沢山へと向かう険しい登山道が始まる。


13:01。花沢山449mに到着する。


花沢山から下山して、舗装道路に出るところ。土砂崩れもあって、急な下り道だ。


用宗の市街地に向かう。


新幹線のトンネルが見えた。山が開けた場所と新幹線が重なるとちょっといい撮影スポットになりそうだ。


14:08。用宗駅でトイレ休憩。


14:24。用宗温泉に到着して、ゆっくり温泉につかり冷えた体を温める。用宗温泉を出たころ、雨がポツポツ降りだしてきた。この日の天気予報は、午後から雨模様だったので、夕方まで天気がもってくれて助かった。

用宗温泉から少し歩いたところにあるカフェレストランで、この日の打ち上げをする。ラン友のMさんの紹介で初めて入ったが、ピザ、パスタ、サラダ等いろいろ美味しいものを食べることが出来た。


参考1.焼津アルプストレイル&ランのコースマップ


参考2.焼津アルプストレイル&ランの高低図とコースタイム

2019第6回浜石岳忘年トレイル&ラン

2019-12-23 21:02:25 | マラソン
毎年最後の忘年ラン企画として開催している浜石岳忘年トレイル&ランは、今年で6回目となった。本当は、昨年で終わりにしようかと思っていたが、もう1回やって欲しいとの声が数多くあり、今年を最後として開催するに至った。しかも、昨年は雨で浜石岳登頂もできなかったので、今年は山頂で富士山をどうしてもみんなに見てもらいたかった。

今年の参加者は、全部で27名ほど集まった。8:30。薄曇りの空模様だったが、駿河健康ランドを元気にスタートする。


国一バイパスのトンネルを潜り、坂を上がって旧道に出ていく。


しばらくは、旧国道1号を走る。雲が多く、はっきりしない天気だ。


お墓の中を抜けると、いよいよ浜石岳への登山道だ。


8:47。薩埵峠(さった峠)に出る。薩埵峠は、由比町と静岡市の境で駿河湾に突き出した山の裾にある峠である。歌川(安藤)広重の東海道五十三次「由井」にも描かれており、昔は東海道の難所だった。現在は東海道本線、国道1号、東名高速道路が峠の麓で重なり、富士山を背景にした写真撮影の名所として知られている場所だ。ここに来るまで、富士山が見えないのではと心配していたが、ほぼ完全に見えていたので安心した。ここからの富士山は素晴らしい。




薩埵峠からさらに山の中に入っていくと、竹林がしばらく続く。倒れている竹が多く、台風の影響によるようだ。


10:48。浜石岳山頂が間近になってきた。快晴の日だったら、この辺りから雪を被った富士山の頭が見えてくるはずなのだが、全然見えない。先行グループのメンバーたちが、ランチ休憩しているのが見える。


山頂に着いてみると、やはり富士山の頭には雲がかかっていてはっきり見えていなかった。ただ、先行メンバーたちが着いたときは、富士山が見えていたらしく、私が着いたときに雲がかかってしまったようだ。


山頂では、車で来ていたNさんが、暖かいお湯やビール、ミカンなどを用意してくれていたので、大いに助かった。




富士山は雲に隠れてしまったものの、山頂で集合写真を撮って下山する。


下山は、舗装道路経由で由比の町に向かって走る。


由比漁港では、“浜のかきあげや”で美味しい桜エビのかき揚げを食べる。昨年は、桜エビの不漁で、休業を余儀なくされた“浜のかきあげや”だったが、今年の10月から営業が再開されたのだ。


桜エビを食べたところで、元気を出して、ゴールとなる駿河健康ランドに向けて走る。


13:30。駿河健康ランドにゴール。お風呂にゆっくり入り、しばらくのんびりした後、16時からの忘年会に臨む。今年は、和室の会場となり、円卓を囲んで、中華料理を食べながら歓談する。




忘年会の後は、二次会としてカラオケをたっぷり2時間楽しむ。




一部のメンバーは、そのまま駿河健康ランドに残り泊っていく。希望者だけで、翌日も焼津アルプスをトレランする予定だ。

参考1.浜石岳忘年トレイル&ランのコースマップ


参考2.浜石岳忘年トレイル&ランの高低図とコースタイム

2019六甲縦走:2日目六甲ケーブル山上駅付近~有馬温泉

2019-12-10 21:05:24 | 山登り
8:15。民泊宿のコレス六甲さんから出発する。


しばらく進むと、六甲ケーブル山上駅に到着する。


山上駅のすぐ横にあるのが、六甲山の眺望スポット「天覧台」だ。 この展望台は、1981年(昭和56年)5月25日に昭和天皇がお立ち寄りになられたことを記念して、「天覧台」と名付けられた。ここからの景色も素晴らしく、夜景スポットとしても有名で1000万ドルの夜景が見られるとのことだ。


神戸ゴルフクラブの敷地内を通り抜ける。


ゴルフ場を抜けると観音像が建っていた。「みよし観音」と名付けられており、石碑にはこんな由来が書かれていた。


昭和39年2月18日雪の朝 スチュワーデス麻畠美代子(京都市出身)の搭乗機が徳島に向かって大阪空港を飛び立って間もなく遭難した。美代子は沈着冷静よく7人の乗客を救出し、最後の1人を助けようとして爆発にあい猛炎の中に「お母さ・・・」 の一語を残して殉職した。21歳であった。生前、ミス京都・準ミスワールドに選ばれた。又、宝田寮(徳島県)の孤児たちから「ホタルの天使」と慕われていた。姿美しく、心優しく、しかもその悲壮な捨身行を観音さまの化身とうけとめた純情少年、交通遺児の坂井誠・進兄弟(三重県)は美代子観音像を建立して交通安全、大空の守りをお祈りしようと発願し、これに共鳴した5千余人の善意と台湾・中国・韓国・朝鮮・印度・フランスなど外国出身留日者の合力がここに結晶し、六甲山上聖浄の地にみよし(美代子)観音の建立が成った。善男善女諸子、仰いで共に交通安全の祈りを込められんことを 
1970年8月1日 みよし観音奉賛会

由来を読んで、こんな女性がいたことを知り、いつまでも讃えられるべき行為だと大いに感動した。

歩いている途中で草むらにいるキジを発見。


9:22。六甲ガーデンテラスに到着する。ここでトイレ休憩などして、先に進む。


10:31。六甲山系の最高峰である六甲山931mに到着する。日本三百名山でもあり、2008年の六甲全山縦走以来2度目の山頂だ。


お昼には時間がまだ早かったが、お腹も空いてきていたので、山頂でランチ休憩する。


最高峰からは、六甲全山縦走路を離れ、魚屋道(ととやみち)と呼ばれる有馬温泉まで下るルートに入る。比較的坂がゆるく、道幅もあり歩きやすい道が続く。




しばらく進むと“う回路”の表示があり、まっすぐには行けない。


階段を上り、尾根筋を歩く。


本来のルートに戻り、後方を見ると、登山道が崩落しているのが見えたが、それほど危険ではなく、う回路がなくても問題なさそうだった。


しかし、さらに先に下っていくと、激しく崩落している斜面があった。


平成26年の台風の被害で山が荒れているとの案内板があり、未だに倒木だらけになっていた。


階段を上り、一躍山が開けた場所に出ると素晴らしい展望が待っていた。


ここの展望台から見える景色は、有馬六景の一つで有馬富士が遠望できるという。よく見ると、それほど高くはないが富士山のような円錐形の山がうっすら見えた。


筆屋道に入ると、渡渉を何度か繰り返す。


瑞宝寺公園の外れにある太鼓滝。なかなか見ごたえのある滝だ。


瑞宝寺公園は紅葉真っ盛りだった。


晩秋、美しい紅葉を眺めていて思わず終日を過ごしてしまったという日暮しの庭には、石の碁盤が残っている。その昔、太閤さんがこの碁盤を囲んで心行くまで一日の清遊を楽しんだと伝えられているそうだ。




有馬温泉の舗装道路の道に入る。


有馬温泉の花結びという旅館が、今回の六甲縦走のゴールだ。最上階の温泉に入って山旅の汗を流す。


旅館を出て、有馬温泉街を散策する。もうもうと蒸気が沸き上がっているのは妬(うわなり)泉源。褐色の「金泉」が湧き出る有馬の観光スポットだ。そばを通る美しい女性に嫉妬したお湯が、高温になり噴き出すようになったため名づけられたと言われている。


日帰り温泉「金の湯」前の足湯は、観光客で一杯。


温泉街を散策後、有馬温泉発の高速バスで新大阪駅まで向かい、新幹線で帰路に着いた。


参考1.2日目のコースマップ


参考2.2日目の高低図とコースタイム

2019六甲縦走:1日目新神戸駅~六甲ケーブル山上駅付近

2019-12-09 21:42:13 | 山登り
7~8日の二日間にかけて神戸の六甲山に行ってきた。山陽新幹線の新神戸駅を降りて神戸布引ハーブ園のロープウェイ乗り場まで行く予定だったが、ロープウェイの運行時間開始まで時間があったので、異人館の辺りを少し観光していく。

風見鶏の館迄行った辺りで引き返し、ロープウェイ乗り場に向かう。今回のメンバーは、全部で5人だ。


神戸布引ハーブ園ロープウェイは、オーストリア製でピカピカのきれいなゴンドラだった。


ゴンドラからは、神戸の景色が一望できる。


新幹線新神戸駅から徒歩わずか10分で行ける布引の滝の全容もゴンドラから一望できる。布引の滝は、那智の滝や華厳の滝と並ぶ日本三大神滝と呼ばれている。


山頂駅が見えてきた。この辺りの紅葉も素晴らしい。


山頂駅には10分ほどで到着する。


大阪湾方向にある煙突からは、まっすぐに水蒸気が上がっており、この時点では風が全くない。


山頂駅から中間駅にかけての広大な敷地にはハーブ園が広がっている。全部見ていくのは時間がかかりすぎるので、今回はパスして六甲山縦走路に向かう。




ハーブ園の中を通り抜けるとハイキング道の出入り口がある。


ここから六甲全山縦走路に入っていく。


1時間ほど歩いたところで、小休止。


険しい岩場もあって、そこそこ楽しめる。


摩耶ロープウェイ星の駅に到着する。駅の上にあるカフェでランチにしようと行ったのだが、テラスには炬燵が出ていてビックリ。さすがに炬燵があっても屋外なので寒すぎる。カフェの中でランチとする。六甲山周辺にはロープウェイやケーブルが至る所にあり、アクセスがしやすくて食事処もたくさんあるので登山が気軽にできていい。


ちょうどこの日は、「シム記念・摩耶登山マラソン」が行われ、旧居留地と摩耶山を往復するロードレースが行われていた。ゴール付近にいた「しゅげんくん」というゆるキャラと記念撮影する。


摩耶山には掬星台という展望台があり、ここから見る夜景は、日本三大夜景の一つだ。大阪方面から神戸市街のダイナミックな夜景を体感できる。日没から空が青々と染まり、埠頭や街にぽつぽつと明かりが灯り始める光模様が特に感動的らしい。


掬星台から15分くらい歩くと、摩耶山天上寺があり、縦走路から外れてちょっと立ち寄っていく。天上寺は、六甲山系の摩耶山頂上にある。海抜は715m、山の霊気に包まれた天空の聖地である。


大きな延命地蔵菩薩。


天上寺は、大化2年(646)、孝徳天皇の勅願によりインドの高僧法道仙人が開いたといわれているそうだが、古くから山自体が御神体として信仰の対象になっていた。その後、弘法大師が中国からの帰朝の際にお釈迦様の生母・摩耶夫人像を安置して以来、山名は摩耶山、寺名は摩耶夫人の昇天されたノ_利天(とうりてん)にちなんでノ_利天上寺、略して天上寺と号するようになったという。厄除の本尊、十一面観音と摩耶夫人尊を祀るところから「女人守護の本山」「女人のみ寺」「女人高野」として信仰を集め、安産腹帯発祥の寺として知られるそうだ。


天上寺からさらに2時間ほど縦走路を歩く。雲行きが怪しくなり、気温がかなり低くなって寒くなってきたころ、この日の宿に着いた。個人の家を宿泊施設として対価を払う民泊の宿だ。中に入ると、マキの暖炉があり、しばらく暖炉の前で体を温める。


当日の宿泊は、我々5人だけで、広いリビングで鍋の夕食だった。


夕食後は、オーナーの息子さんとカードゲームを楽しむ。


部屋はきれいで、ホテル並みのベッドでゆっくりくつろぐことが出来た。


参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図とコースタイム


「2019六甲縦走:2日目六甲ケーブル山上駅付近~有馬温泉」に続く。

2019秋・京都一周トレイル:2日目銀閣寺~南禅寺

2019-12-06 21:51:07 | 観光
京都一周トレイルのコースから外れると、定番の京都寺社観光コースに向かう。まずは、哲学の道からすぐ近くにある銀閣寺に寄ることにした。銀閣寺と言えば、ほとんどの人が一度ならず、二度三度も行ったことがあるはずだろうが、また寄ることになってしまった。


銀閣寺境内には向月台と銀沙灘と呼ばれる砂盛りがある。この山のような砂盛りが向月台で、高さは180cmもあり月待山に上る月を観賞する為に作られたという。


向月台の周りにある砂盛りが銀沙灘だ。銀沙灘は、月の光を反射させて本堂を照らす役割があるという。向月台、銀沙灘共に「月」に関係するものであるらしい。いずれも、他の寺院では見られない風景だ。


順路に沿って、庭園の中に進んで行く。


展望所から臨む銀閣寺と銀沙灘。その先には京都市内も見える。


庭園から臨む銀閣寺。


銀閣寺を出ると、哲学の道を進む。道の名前は、明治時代に哲学者・西田幾太郎が物思いに耽りながらこの道を散策したことに由来する。


哲学の道沿いにある水路の水面には、紅葉の木々が映りきれいだ。


次に寄ったのは永観堂である。古来より「もみじの永観堂」とうたわれる京都屈指の名所だけに、拝観のために訪れる観光客の数は半端ではない。拝観券を買うにも列が連なっている。


人の流れに沿って中に入っていく。


天皇の使いが出入りしていた唐門(勅使門)の裏手に、勅使が身を清めるために踏んだと言われる盛砂がある。市松模様の美しい盛砂が目を惹く。


境内は、まさにモミジ一色で目を見張るほどの美しさだ。




庭園の中は、どこまで行っても観光客で一杯である。


池に映るモミジの風景。


のぞき窓から見ると額縁付きの絵画のような風景だ。


永観堂から南禅寺まで向かうが、いささか疲れたので、南禅寺の山門前で最後の集合写真を撮って帰路に着くことにした。


蹴上駅から京都駅に向かい、駅ビルの中で夕食を済ませて解散する。帰りがけに見た京都駅構内のクリスマスイルミネーションがきれいだった。



2019秋・京都一周トレイル:2日目蹴上~銀閣寺

2019-12-05 18:37:33 | マラソン
蹴上から信号機を渡り、レンガ作りのトンネル入り口に着いた。


このトンネルの名前は、「ねじりまんぽ」という。何だか変な名前でどういう意味なのだろうと不思議に思って説明看板を見てみる。


トンネルの中に入ってみると壁が螺旋状にねじれている。まるで奥へ渦を巻いているかのように。このねじれは、斜めに積み上げられたレンガによるもので、耐久性を上げるために斜めに積み上げられているのだという。そして、「まんぽ」というのはトンネルを意味する古い言葉だったのだ。


「ねじりまんぽ」を抜けると、右上に登っていく。


上に上がってみると、線路があって観光客がやたらに歩いている。こんな線路の中に入っていいのだろうかと気になったが、ここは廃線となっていて観光スポットとして保存されている場所だった。かつては、蹴上インクラインといって、京都市左京区にあった琵琶湖疏水による舟運ルートの一区間をなす傾斜鉄道がこの地にあったという。南禅寺・蹴上間を1891年(明治24年)から1948年(昭和23年)まで実用に供されていたそうだ。


そして、こちらが琶湖疏水と呼ばれる水路だ。琵琶湖の湖水を西隣の京都市へ流すため、明治時代に作られた。琵琶湖疏水は京都と大津間の船の輸送を用途の一つとしていたが、落差の大きい場所は船が運行できないので、台車に船を載せて上下させるインクラインで運行していたというわけだ。


しばらく進むと2方向に分かれるが、どちらに行っても合流するので、日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)経由の道に向かう。


日向大神宮は、第23代顕宗天皇が、日向国(現在の宮崎県)の高千穂峰の神霊を移して創建したのが始まりで、内宮には“天照大神”が祀られていて、三重県の“伊勢神宮”との共通点が多いことから「京のお伊勢さん」の名で親しまれているという。社殿の作りが、長野の仁科神明宮と似ているなと思ったら、やはり同じ神明造りで“天照大神”が祀られていることから同じ系統の神社だという事がわかった。


内宮の前で記念撮影。


そして、日向大神宮には凄いパワースポットがある。それは「天の岩戸」と呼ばれる洞窟だ。全国には「天の岩戸」と呼ばれる場所がいくつもあるが、ここは隠れたパワースポットと言えるかもしれない。内宮の左の坂道を少し上った所に「天の岩戸」があり、岩のトンネルをくぐって「胎内くぐり」をしていく。


中で直角に曲がっていて曲がり角には戸隠神社が祀られている。真っ暗な場所をくぐり抜けると開運や厄除けのご利益があるそうだ。


その後は、険しい山道をグングン上っていく。この辺りも倒木が多く台風の被害が大きかった場所のようだ。


京都一周トレイルのコースから少し外れるが、折角なので大文字山の山頂まで向かう。山頂は、ハイカーで大賑わいだった。


大文字山山頂455mで山頂記念写真を撮る。気が短いメンバーは、山頂記念写真も撮らずに、大文字焼きの火床のある道に先に行ってしまっていた。


残ったメンバーで京都一周トレイルの正規のコースで山を下っていく。途中には、「楼門の滝」もあって自然豊かなコースだ。


その先も急な下りが続いている。


木橋を恐る恐る渡る。


鹿ケ谷山瑞光院(波切不動)の前を通る。


住宅地まで下りてくると、イチョウの葉が沢山落ちていて、葉っぱで遊びたくなる。




13:07。哲学の道入り口に到着する。京都一周トレイルの№51の標柱がある場所だ。2日目のゴールはここまでとした。


参考1.2日目のコースマップ


参考2.2日目の高低図のコースタイム


「2019秋・京都一周トレイル:2日目銀閣寺~南禅寺」に続く。

2019秋・京都一周トレイル:2日目伏見稲荷~蹴上

2019-12-04 22:54:02 | マラソン
7:20。四条河原町のホテルを出発する。


四条大橋を渡り、祇園四条駅まで向かう。




伏見稲荷駅で下車すると、そこから昨年終わったコースからの続きとなる。


まずは伏見稲荷大社の鳥居をくぐり本殿方向に向かう。


参道では朝早くから屋台が出て店開きの準備を始めている。


楼門から本殿に入り参拝していく。


伏見稲荷と言えば、まずは千本鳥居だ。


まだ朝早いので、観光客も少なく、我々だけの写真を撮ることが出来た。


四ツ辻から京都トレイルのコースに入っていく。


伏見稲荷大社の敷地の外れ辺りから、真っ赤なモミジの紅葉が見えてきた。まさに紅葉真っ盛りだ。




泉涌寺前を通ると、入り口近くに楊貴妃観音堂が見えた。ここにある楊貴妃観音像は1255年に中国から渡来したもので、玄宗皇帝が亡き楊貴妃を偲んで造らせたと伝えられる美しい木像で、重要文化財に指定されているという。大変美しい姿をされた観音様で、楊貴妃の美にあやかろうと多くの女性が参拝に訪れるというが、時間の関係上場所を確認したのみで先に進んだ。


その後は山を下り、街中まで下りる。


再び山の中に入り、しばらくはトレイルコースを走る。


東山山頂公園からは、京都タワーなどがしっかり見えた。


東山山頂公園からしばらく行くと青蓮院門跡がある。ここには、直径約20メートル、高さ約2メートルの円墳型の将軍塚がある。「平和な都を作る」という願いを込めて、将軍の像を作り、その像をこの地に埋めて、塚を作ったので、それが「将軍塚」と呼ばれる由縁だ。


青蓮院門跡の中も見事な紅葉が見られる。


青蓮院門跡の一番の見どころは、護摩祈祷を行うお堂として再建された大護摩堂「将軍塚青龍殿」だ。そして外にある清水の舞台の約5倍、延べ面積1,046平方メートル!という、圧巻の大舞台である。八坂神社のほぼ真東にあり、標高約216メートル。遥かに見える比叡山は向かって左に大比叡が、右に小比叡が見える。銀閣寺、浄土寺、果ては大阪まで見渡すことも可能。さらに西の展望台へと移動すれば、そこは五山の送り火がすべて見渡せる名所であり、これからの京都の新しい観光スポットとして人気になりそうな場所だった。大舞台に立ってみるととにかく広いのがよくわかる。




京都の景色を入れて記念撮影だ。




また、この境内には、中根金作氏作庭の枯山水式庭園があり、素晴らしい庭園だった。この時期は紅葉だが、春夏秋冬それぞれにおいて様々な色の花が咲き楽しめるという事だった。






将軍塚青龍殿の下を通ると、大舞台の大きさがよくわかる。


尊勝院まで下ってくる。尊勝院は、青蓮院とゆかりの深い天台宗のお寺だ。御本尊は、「おみくじ」の祖として知られる元三大師像である。


尊勝院の境内にあった黄葉の樹木。カツラの木だろうか?


その後、粟田神社の脇を通って市街地にいったん出てから蹴上方面に進む。


「2019秋・京都一周トレイル:2日目蹴上~銀閣寺」に続く。

2019秋・京都一周トレイル:1日目氷室~鞍馬寺

2019-12-03 22:26:43 | マラソン
氷室集落を出てしばらく行くと、鹿避けの柵があり、扉を開けて進んで行く。


北山杉の林の中を下っていく。


この辺りも倒木が多く、昨年の台風の名残なのだろう。


13:50。向山のピークを過ぎると後はグングン下っていく。


夜泣峠からさらに下っていくと、またしても通行止めの個所があり、迂回路を通って下っていく。


14:10。守谷神社・富士神社前に到着する。ここで登山道は終わりだ。


叡山電鉄の踏切を渡る。


貴船川に架かる橋を渡る。


橋の袂にあるイチョウが見事に黄色く色づいている。ここで北山西部コースが終わりとなり、この先の北山東部コースに入っていく。


車道の鞍馬街道を進むと貴船口にある貴船神社の鳥居横を通り過ぎる。


道路の脇の清流が美しい。


由岐神社御旅所。「鞍馬の火祭」の際、八所大明神、由岐大明神の神輿が参道を下って集落内を練り歩き、この御旅所に戻されて火祭が終了となるそうだ。


鞍馬寺の入り口に到着する。


鞍馬寺の山門に向かう。京都は何回も行っているが、ここまで来たのは初めてだ。


下を石段が通っていて一見、門のようだが、これが由岐神社の拝殿で重要文化財に指定されているそうだ。由岐神社は、鞍馬寺の境内の中にあるのだ。


拝殿の先には、京都市天然記念物の大杉(樹齢800年)がどーんと立っていて存在感がある。


鞍馬寺の本殿金堂に参拝する。


本殿の両脇にあるのは狛犬のはずだが、よく見ると犬ではない。鞍馬寺では狛虎が置かれているのだ。何故虎なのかというと、鞍馬寺の開祖:鑑真和上の高弟・鑑禎上人が鬼に襲われた時、毘沙門天に助けられたのだが、現れたのが寅の月、寅の日、寅の刻であったからという理由らしい。


鞍馬寺の境内のモミジも真っ赤に色付いている。


鞍馬寺の参拝を終え、長い階段を降りていく。1日目のアップダウンの激しいトレイルコースで、膝がガタガタになってしまったメンバーもいて下りは辛そうだった。




叡山電鉄の鞍馬駅前の大天狗前でこの日最後の集合写真。


帰りの電車は満員で、座る余裕は全くなかった。


京都の河原町のホテルに到着後、近くの居酒屋で1日目の反省会。


翌日は、伏見稲荷から銀閣寺迄の東山コースを走る予定だ。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図とコースタイム


「2019秋・京都一周トレイル:2日目伏見稲荷~蹴上」に続く。