とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2024第1回あまとみトレイル:4日目乙見湖バス停~地震滝橋前分岐

2024-06-22 06:55:39 | あまとみトレイル
4日目が最終日だ。メイプルハイムさんから1時間かけて前日のゴール地点となった乙見湖バス停に到着する。


黒姫山方向を見ると、雲がモクモクと湧き上がっている。野尻湖からの水蒸気が沸き上がっているのだろうか。


乙見湖からは、森林セラピーロードといわれる笹ヶ峰一周歩道に入る。森林セラピーロードとは、生理・心理実験によって癒しの効果が実証され、森林セラピーに適した道として認定された道のことだ。登山道との大きな違いは、森での時間を過ごすことを重要視している点で、広場、ベンチ、トイレ、休憩施設などを十分に配置し、ゆっくりと森を楽しむことができる。


清水池に到着する。


清水池の湖面には、周囲の火打山などの雄大な山並みが映る。


笹ヶ峰牧場に入る。


牛たちが草を食むのどかな牧場風景を見ながら歩くと、ホントに心が癒される。




笹ヶ峰高原の妙高山麓県の森には、60ヘクタールもの広さにドイツトウヒの森が広がっている。正式名をオウシュウトウヒといい、北ヨーロッパ、東ヨーロッパに分布しており、アルプスなどの山岳地帯の一般的な樹種だ。


仙人池分岐を通過。


ドイツトウヒの森は、まるでグリム童話の世界のようだ。


トロッコ出発点に到着。このトロッコは、東北電力西野発電所まで荷物を運ぶためのものでインクラインと呼ばれている。


インクラインの軌道は、出発点から急激に下っている。


あまとみトレイルのコースも、インクラインに沿って急激な下り坂だ。


西野発電所管理小屋を過ぎると、関川に架かる吊り橋だ。例年、11月下旬から5月下旬までは、橋の維持管理の為、踏板が外されるというが、もう6月なので、無事通過できる。


この吊り橋は、結構揺れてスリルがある。


トロッコ出発点から吊り橋までかなり下ったのだが、その同じくらい登坂となる。


坂を上りきると、送電線沿いの開けた道となる。


送電線の下には、街並みが見えてきた。


開放的な気持ち良い道が続く。


水音が次第に大きくなってきた。遊歩道を下っていくと、見えてきたのは新潟と長野の県境を流れる「関川」にかかる苗名滝だ。


日本の滝百選の一つに選ばれている苗名滝。落差は55m、水しぶきを上げて落ちるさまは迫力満点である。その昔、滝から落ちる水音があまりにも激しく、轟音が周囲の森に響きわたり、まるで地震のようだったことから別名「地震滝」と呼ばれている。また、古来日本では、地震のことを「なゐ」といい、「なゐのたき」から「なえなたき」となり、高田平野の水田を潤す水であることから苗の字があてられ、苗名滝となったと伝えられている。


苗名滝を見ながら、ランチ休憩する。


吊り橋からも苗名滝を見ることが出来る。


苗名滝の駐車場から、1.5キロほど歩き地震滝橋前分岐地点で、マイクロバスのお迎えに来てもらい、宿に帰る。


一旦宿のお風呂で汗を流してから、飯山駅まで送ってもらい帰路についた。あまとみトレイルは60キロほどを歩いたことになるが、まだ完歩できてないので、6月後半に続きを再開して完歩する予定だ。

参考1.4日目の高低図&コースタイム


参考2.4日目のコースマップ

2024第1回あまとみトレイル:3日目戸隠キャンプ場~乙見湖バス停

2024-06-21 18:09:52 | あまとみトレイル
3日目は、メイプルハイムさんから戸隠キャンプ場まで送ってもらい、前日のゴール地点からスタートする。この日の天気は快晴。バックの戸隠山が青空に映える。


戸隠牧場の中を進む。前方には黒姫山が見える。


小川が流れ、涼しげな森の中を進む。


戸隠牧場の敷地沿いに設けられた柵沿いの道を進む。


広い牧草地が広がっている。


振り返れば、戸隠山がずっと見えている。


一面黄色い花のお花畑。後方に見えるのは飯縄山。


湿原の遊歩道を歩く。レンゲツツジのオレンジがきれいだ。


小川に架かった丸木橋を慎重に進む。


古池に到着。戸隠高原の標高約1,200mに位置し、黒姫山へ向かうハイキングコースの途中にある。前方に見えるのは小黒姫とも呼ばれる御巣鷹山。東山魁夷の名画「沼」のモデルになったといわれる。


古池沿いの湿原には、アヤメの群落がみられる。


再び、小川を渡渉。


木の根が張り出した登りとなり、登山道らしくなってきた。


戸隠竹細工の森は、タケノコ採取禁止区域となっている。


人面岩。怖そうな顔だ。


広場に出ると、テントが張ってあり、人がいた。話を聞いてみると、タケノコを採取する人がいないかを監視するための監視小屋なのだという。二人体制で、一人は山の中を巡回し、もう一人は焚火の番をしているという。ご苦労な事だ。


監視小屋からしばらく進むと、大ダルミというあまとみトレイルの最高地点(1593m)になるのだが、監視員の話では、クマが良く出る場所という。そろそろランチ休憩したいと思っていたが、ニオイにつられてクマが出てきては大変なので、大ダルミはスルーして、比較的広い場所でランチ休憩とした。


黒姫山西登山道の入り口前を通過。


氷沢橋を過ぎ、しばらく進むと氷沢避難小屋だ。整備が行き届ききれいな避難小屋だった。


その後は、広く歩きやすい道が続く。昔のトロッコ軌道の跡を切り開いた道のようだ。


途中には、神彦、道姫と名付けられた2本の大きなミズナラの木が見えてくる。




ブナとミズナラが200年にわたり共生する「縁結びの木」。


ハルニレの巨木。


夫婦泉の前は、クリンソウの大群落。


空が開けてきたかと前を見ると、笹ヶ峰ダムと乙見湖だ。


石段を一気に下る。


ダムの管理棟前を通り抜けると、乙見湖休憩舎がある乙見湖バス停だ。3日目はここがゴールで、すでにお迎えのマイクロバスが待っていてくれた。


参考1.3日目の高低図&コースタイム


参考2.3日目のコースマップ


「2024第1回あまとみトレイル:4日目乙見湖バス停~地震滝橋前分岐」に続く。

2024第1回あまとみトレイル:2日目アソビーバナガノパーク~戸隠キャンプ場

2024-06-20 21:06:20 | あまとみトレイル
8時。アソビーバナガノパーク(旧アゼィリア飯縄)を出発する。


アソビーバナガノパークの裏側から藪道を抜けて、あまとみトレイルのコースに向かう。


あまとみトレイルのコースは、しばらく森の中の林道を歩く。


戸隠神社の一の鳥居跡に到着する。戸隠神社は、ここから始めるのが正式な参拝と言われている。この場所には古くから戸隠神社の神領への入り口として、一の鳥居が建てられていた。寛政年間(1789年ごろ)に石造りの鳥居が建てられたが、弘化四年(1847年)の善光寺地震で倒れてしまい、現在は当時の石材や基礎が残るのみとなっている。




一の鳥居から宝光社や中社まで通じている道を戸隠古道と言い、その後は戸隠古道を進む。すぐに、大久保の茶屋に出る。


茶屋の中を見ると、職人がそば打ちをやっているのが見えた。


一の鳥居から二十八丁(3.0km)のところが祓沢だ。ここは宝光社、中社、奥社のどこへ行くにも必ず通らなければならない場所で、ここに関所が置かれたこともあったという。


宝光社の石段前についた。


宝光社の石段は思ったより長い。


振り返って下を見ると、登り口がだいぶ下に見える。


宝光社で参拝後、中社へ向かうが、お昼近くとなり、せっかく戸隠に来たのだから戸隠そばを食べようという事になり、通り道にあった蕎麦屋に立ち寄る。


蕎麦屋の2階の部屋は、風通しが良く、涼しくてそばを美味しくいただく。


蕎麦屋を出ると、中社の鳥居前に出る。


戸隠神社中社の鳥居を中心にして、大きな杉の巨木が三本、正三角形状に並んで立っている。これはその中の1本だが、さらに3本に分かれている。


中社でもお参り。


続けて奥社参道入口の鳥居前まで来た。


参道を進むと、隋神門が見えてきた。


隋神門の先は、神の領域とされる。先月はこの先の奥社まで行き、戸隠山に登ったものだ。


あまとみトレイルは、隋神門の手前を曲がり、ささやきの小径に進む。


ささやきの小径を抜けると、戸隠キャンプ場に出る。2日目の予定はここまでとし、キャンプ場の駐車場まで歩く。


駐車場で、この日の宿となるメイプルハイムさんのお迎えのマイクロバスを待つ。ほどなく、バスが到着し、宿に向かう。

メイプルハイムさんは、以前信越トレイルの時もお世話になった宿で、今回も以後の送迎を全部やってもらうことになっている。チェックインする前に、イチゴ園でイチゴ狩りを楽しむ。甘くて美味しいイチゴだった。




参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ


「2024第1回あまとみトレイル:3日目戸隠キャンプ場~乙見湖バス停」に続く。

2024第1回あまとみトレイル:1日目長野駅~アソビーバナガノパーク

2024-06-19 21:13:49 | あまとみトレイル
14~17日にかけて、長野のあまとみトレイルを歩いてきた。あまとみトレイルは、令和3 年10 月23 日に一部開通した、長野駅~戸隠~妙高・笹ヶ峰~野尻湖~斑尾山頂を結ぶ総延長86km の歩いて楽しむロングトレイルだ。名称の「あまとみ」は西の雨飾山(あまかざりやま)の「あ」、東の斑尾山(まだらおやま)の「ま」、南の戸隠山(とがくしやま)の「と」、北の妙高山(みょうこうさん)の「み」と、この地域を代表する山の頭文字をとって名付けられた。斑尾山頂ではお隣のロングトレイル「信越トレイル」(総延長110km)に接続する。信越トレイルとあまとみトレイルを合わせると200km近くのロングトレイルになる。今回は、そのうちの60キロほどを歩く予定だ。

参加者は、全部で13名。長野駅で全員集合してからスタートする。


長野駅からは、ほぼ直進で善光寺まで歩く。


善光寺の参道は、茶店やお土産屋が建ちならび賑やかだ。


気温が高く、スタートからアイスがおいしそうであちこちの店が気になる。なかでも、みたらしタレ入りの醤油アイスは最高に美味しかった。


まずは、本堂に寄って旅の安全を祈願する。


本堂の手前を右に曲がると、三重塔があり、その前を通るとあまとみトレイルのコースが始まる。


善光寺の敷地を出たところに、あまとみトレイルのロゴが張り付けられている。


住宅地の中の坂をぐるぐる登っていくと諏訪神社の入り口に着く。ちょうどお昼にもなり、日陰でもあるのでランチ休憩とする。


諏訪神社から少し行くと、瓜割清水という水場がある。この水に漬けておいた瓜が割れるほど冷たいことから名づけられたという。


水場の近くには、桑の木があり、ちょうど実が成っていて食べると美味しい。


その後、徐々に里山の中に入っていく。天然記念物に指定されている「あきにれ」の横を通る。


隠滝不動尊参道には、石造の不動尊があり、この下には滝があるようだが、時間がかかりそうなので先を急ぐ。


舗装道路を歩く。


林道に入ると、脇に沢が流れていて幾分涼しい気分になる。


別荘の横から藪道をかき分けて進むと、この日の宿となるアソビーバナガノパークだ。まだ、15時過ぎと早い時間だが、早速風呂に入った後、卓球で遊ぶ。


おまちかねの夕食を楽しむ。


夕食後は、このメンバーでは初めてカラオケルームを貸し切り、懐かしの名曲を歌いまくり、初日のトレイルを終えた。




参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2024第1回あまとみトレイル:2日目アソビーバナガノパーク~戸隠キャンプ場」に続く。

2024航空のお仕事・歴史探訪ウォーキング

2024-06-03 22:15:45 | ウォーキング
最近は、ウォーキングの大会にも時々出ているのだが、先日は富士山静岡空港まで歩くコースだというので参加してみることにした。富士山静岡空港は、まだ一度も行ったことがなかったので、いつか行く機会もあるだろうから下見のつもりで参加した。

まずは、JRで金谷駅まで行く。金谷駅がスタート地点だ。


金谷駅前で、コースマップをもらい歩き始める。


線路脇の細い道を進む。


コース上には、矢印の看板があり、わかりやすい。


歩き出して数分で、旧東海道石畳金谷坂に隣接している「石畳茶屋縁-en-」に立ち寄る。かまどで炊いたご飯や地場の食材を使った食事が楽しめる和食カフェだが、ここでのんびりするには早すぎる。


中を通り抜け、外観を見ながら、どんなカフェなのか下見とする。


東海道制定の頃、ぬかるむ山道に幕府は敷き石を並べることを命じた。金谷宿から牧之原にいたる坂道に山石を並べ、通行人の便に供したといわれている。平成3年、金谷町は町民ひとり一石運動を展開し、430mの石畳の道が復元された。


石畳は、今回のコースではないのだが、せっかくなので少し石畳を歩いてみる。


コースに戻り、坂を上っていくと牧ノ原台地の茶園の中に入っていく。


牧ノ原台地は、大井川下流の平野と菊川との間に広がる標高100から200mの台地。水に恵まれないため開墾されたのは明治以降だが、茶の栽培に成功してからは台地の90%が茶園となり現在では静岡の茶の生産量の40%を占める日本一の大茶園だ。


牧之原公園に着く。園内には茶祖・栄西禅師の像が立ち、茶どころのシンボルとなっている。


牧之原公園は、眺望スポットとして広く知られ、晴れた日は眼下の大井川の流れの真上にそびえる雄大な富士山を中心に、東方に駿河湾越しの伊豆半島、北方には南アルプスの山並み、と大パノラマが展開する。また、夜景名所としても知られ、公園からの夜景は「日本夜景遺産」に登録されている。


牧之原公園の先には、ふじのくに茶の都ミュージアムがある。お茶の産業、歴史、文化、機能性を紹介する博物館があり、レストランで抹茶パフェをいただいていく。


ふじのくに茶の都ミュージアムを出る。


次に向かったのは、牧之原農業用水の阪本調整水槽だ。台地の宿命とも言うべき水利に恵まれず、かんがい用水はもちろん飲み水にも事欠く牧ノ原台地に、安定した水を供給するために作られた巨大な水槽を見学する。


水槽の上に登って、水槽を眺めてみる。


調整水槽前の広場には、「疎水潤大地」と記された静岡県知事の記念碑がある。


その後、空港へと向かう広い道沿いを歩く。この辺りは全く来たことがなく、初めて歩く広い道にビックリ。空港が出来たおかげで整備されたのだろう。


FDA(フジドリームエアライン)の社屋の敷地に入っていく。


FDAの敷地内に併設されているのは、静岡理工科大学の静岡航空資料館だ。静岡県や世界の航空に関する歴史を展示し、さらに航空機に関係する機材や模型を一か所に集めた資料館で、入場は無料。


航空機マニアには涎が出てきそうな、数多くの飛行機やジェットエンジン、田宮の航空機模型、小型機や戦闘機のシミュレータ等が展示されている。




静岡航空資料館を出て、いったん坂を下ってから、急坂を上り返す。


緑濃い山の中に入っていくと、立派なお寺が見えてきた。石雲院という室町時代の1455年に勝間田氏によって創建された曹洞宗の由緒あるお寺だ。


立派な山門。


石雲院を出ると、ほどなく富士山静岡空港に到着する。東側に450mほど行った場所にある石雲院展望デッキから空港を離発着する飛行機を見ることが出来る。ただ、さすがローカル空港だけあって、駐機しているのはFDAの1機だけで、寂しい。


空港前のゴール地点でチェックアウトしてウォーキングは終了。歩行時間3時間半ほどで歩行距離12.9キロのウォーキングとなった。その後、空港内のレストランで昼食を済ませ、金谷駅までの臨時バスで帰路についた。この日は、富士山静岡空港開港15周年ということでいろんなイベントが行われて空港内は賑やかではあったが、飛行機を利用する人は少なく、羽田やセントレアと比べるとまだまだ物足らない空港だと感じた。

参考1.ウォーキングの高低図&コースタイム


参考2.ウォーキングのコースマップ