今回は要求が高い

2024年05月26日 14時01分36秒 | オペラに挑戦
昨日今日と連日の歌練。 公演1か月前なのに、まだ立ち稽古に移らない。 小ホール公演だから大きな演出がない、合唱団が周りと絡んでどうこうするという場面が少ないというのが理由かもしれないが、昨日の指導具合から察するに、「もっといい歌を、芸術と聞ける歌を」と先生は考えてるらしい。 こうまで言ったよ。こんなのは初めてだと思う。「この歌劇はしっかりコントラストを表現できるかどうかなんだ。今の情景を合唱でお客さんに感じてもらえなかったら作品にならんのよ。お金払って観にきたお客さんだよ」「この場面でその熱の無い歌はほしくないね」。 厳しかった。 でもそうかも。 この作品自体有名じゃない。内容を知らない人が多いはず。となればいかに歌でうっとりさせられるかが勝負かもな。
男性バリトン僕一人なもので、先生の熱を100%請け負わんといかん。 セレナーデを歌う場面なんかは何度聞かされてもあんな風には歌えない。「照れ」がどうしても入っちゃうというのは理解してるが、もうそれ以前の歌い方、声の出し方、伊語の発音 これら全部を疑ってかかるほどの落ち込み状態。 初めて「辛い」を感じた。 
個人的にはこんなことを指摘された。 「一つのフレーズの中で音色がいろいろ変化する。それは求めてるベルカントじゃないのよ。器用なんだろう。そうやって歌ってきたんだろうね。できちゃうんだね。でもそれではない。」 こう言われるとどう対処していいのやら。「僕は声楽なんてやってきてないもの」と愚痴も言いたくなる。 情感を入れようとすればするほど音色が変化してるんだろうな。 50年以上歌ってきた中でそんな器用な癖を身につけちゃったんだろうね。それは案外 楽な=手抜きした歌い方なのかもな。
昨日指摘されたことの全ては所詮無理だね。先生だってわかってるはず。 一つでも二つでも「やってるな」を感じさせたいものだ。 夕方 また頑張るぞ。
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