8月15日午前、私は、国民の一人として、靖国神社に参拝し、英霊に感謝と慰霊の誠を表した。久しぶりに、ジャーナリストの櫻井よしこさんにご挨拶することができた。
午前10時半から靖国神社の参道で行われた第30回戦没者追悼中央国民集会に、今年も友人たちとともに参列した。
開会の辞に続いて、国歌を斉唱し、本殿に向かって全員で拝礼。その後、昭和天皇による「終戦の詔書」を当時の録音により拝聴した。続いて、主催者を代表して、日本会議副会長・小堀桂一郎氏(東京大学名誉教授)と英霊にこたえる会会長・寺島泰三氏(元統合幕僚会議議長)が挨拶した。次に、各界を代表して、自民党政調会長代理の新藤義孝衆議院議員、動画製作者のKAZUYA氏、朝日グランデール訴訟弁護団長の徳永信一弁護士が提言を行った。それぞれ、力強く、また心に響く訴えだった。特に視聴者35万人を誇るKAZUYAチャンネルの主催者・京本和也氏の提言は、満場の聴衆から熱烈な拍手を浴びていた。この28歳の若きオピニオン・リーダーをはじめとする各氏の発言は、Youtube 等に動画が掲示されることと思う。ぜひ視聴をお勧めしたい。
集会に参加した国会議員は、新藤氏の他、参議院議員の衛藤晟一氏、有村治子氏、佐藤正久氏(ともに自民党)と報告された。地方議員も多数参加した。旧知の数人の方々にご挨拶できた。
正午の時報に合わせて、全参列者で戦没者に黙祷を捧げた。続いて、日本武道館での政府主催式典の実況放送にて、今上陛下のお言葉を拝聴した。
靖国神社の集会では、声明文が朗読され、満場の拍手をもって採択された。声明文は後半に掲載する。
参加者は1600名超と発表された。最後に全員で、英霊への尊崇と感謝の念を込めて、「海ゆかば」を斉唱し、集会は終了した。
先に「お気持ち」を表明された天皇陛下は、これまで日本国の象徴、日本国民統合の象徴として、沖縄、サイパン、ペリリュー島、フィリピン等に行幸され、慰霊の誠を尽くしてこられた。だが、今上陛下がその御立場において、まだ行幸されていない場所がある。それは、靖国神社である。戦没者の慰霊のために、戦地となった場所を直接ご訪問されることは、誠に尊い行いである。しかし、北方の戦地に斃れ、南方の戦陣に散った英霊たちは、みな「靖国神社で会おう」と言って、かけがえのない一命を国難に奉じたのである。私は、天皇陛下が靖国神社に御親拝をされることが、未だ実行されていない象徴としての大きなお務めと考える。そして一日も早く御親拝を実現するために、日本国総理大臣は堂々と靖国神社に参拝し、それを定着させることが責務である。安倍首相には、それを敢然と実行していただきたい。
次に採択された声明文を掲載する。
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声明
今日、我々が享受している平和と繁栄は、幕末維新期から先の大戦に至るまで、祖国存亡の危機に際してかけがえのない一命を捧げられた、ここ靖國神社に鎮まります二百四十六万余柱の英霊による献身殉国の尊い御業によって築かれたものである。
にもかかわらず、戦後日本は、戦勝国の立場から過去の日本の行為を一方的に断罪した東京裁判史観を払拭できず、語り継がれるべき英霊の名誉を冒涜し、さらに「平和主義」なる美名のもとで我が国の主権と国民の生命・財産を守るべき国家としての責務を軽んずる悪しき風潮が長らく蔓延してきた。
周知のように、昨今の我が国をとりまく国際環境の激変は、かつては予想だにしなかったほどのものがある。すなわち、中国は、我が国固有の領土である尖閣諸島周辺海域への領海侵犯を繰り返し、南シナ海では国際社会から発せられた非難を無視して軍事力を増強し続けている。また、北朝鮮は、盟邦であるはずの中国の制止すら振り切って、核実験および核搭載可能なミサイルの発射実験を繰り返している。
このような憂慮すべき事態が続く中で、幸いにも、昨年より、ようやくこの悪しき風潮と決別する動きが生まれてきている。昨年九月には安倍晋三内閣が三カ月を超える国会審議の末に平和安全法制を成立させ、さらに本年七月の参議院選挙の結果、改憲を容認する諸政党で憲法改正の発議に必要な三分の二の議席を、戦後初めて衆参両院ともに獲得するにいたった。これらが、「平和憲法擁護」の旗印の下に、安倍政権批判を繰り返してきた諸政党や市民運動グループによる激しい反対の中で実現した事実は、「戦後七十年」を経て、国民の意識が確実に変化していることを示している。
さて、天皇皇后両陛下におかせられては、昨年四月のパラオ共和国のペリリュー島ご訪問に引き続き、本年一月にはフィリピン共和国を訪れられ、先の大戦で亡くなられた方々への慰霊の営みをお変わりなく努められた。我々は、この御心を拝し、我が国の戦歿者追悼の中心施設である靖国神社に、できるだけ早く天皇陛下の御親拝が実現するよう、その御先導として安倍総理に靖國神社への「総理参拝の定着」を要望するものである。
結びとして、靖國神社に永久に鎮まります英霊の御前において、憲法改正の早期実現を中心とした懸案の諸課題に取り組み、強くて美しい国の再生を目指す国民運動を一層力強く展開することを、あらためて誓う。
右、声明する。
平成二十八年八月十五日
第三十回戦歿者追悼中央国民集会
英霊にこたえる会
日本会議
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お若い方など、靖国神社に、まだ参拝したことのない人は、是非一度参拝されることをお勧めします。無知が偏見を生じ、偏見が誤解を生む。自分の心と体で知ることが、一番です。
また、靖国神社とは何か、参拝することにどんな意味があるのかなど、基本的なことを知りたい方には、下記の拙稿を参考に供します。
関連掲示
・拙稿「慰霊と靖国~日本人を結ぶ絆」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion08f.htm
・拙稿「安倍首相の靖国参拝――意義と反響」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion08o.htm
午前10時半から靖国神社の参道で行われた第30回戦没者追悼中央国民集会に、今年も友人たちとともに参列した。
開会の辞に続いて、国歌を斉唱し、本殿に向かって全員で拝礼。その後、昭和天皇による「終戦の詔書」を当時の録音により拝聴した。続いて、主催者を代表して、日本会議副会長・小堀桂一郎氏(東京大学名誉教授)と英霊にこたえる会会長・寺島泰三氏(元統合幕僚会議議長)が挨拶した。次に、各界を代表して、自民党政調会長代理の新藤義孝衆議院議員、動画製作者のKAZUYA氏、朝日グランデール訴訟弁護団長の徳永信一弁護士が提言を行った。それぞれ、力強く、また心に響く訴えだった。特に視聴者35万人を誇るKAZUYAチャンネルの主催者・京本和也氏の提言は、満場の聴衆から熱烈な拍手を浴びていた。この28歳の若きオピニオン・リーダーをはじめとする各氏の発言は、Youtube 等に動画が掲示されることと思う。ぜひ視聴をお勧めしたい。
集会に参加した国会議員は、新藤氏の他、参議院議員の衛藤晟一氏、有村治子氏、佐藤正久氏(ともに自民党)と報告された。地方議員も多数参加した。旧知の数人の方々にご挨拶できた。
正午の時報に合わせて、全参列者で戦没者に黙祷を捧げた。続いて、日本武道館での政府主催式典の実況放送にて、今上陛下のお言葉を拝聴した。
靖国神社の集会では、声明文が朗読され、満場の拍手をもって採択された。声明文は後半に掲載する。
参加者は1600名超と発表された。最後に全員で、英霊への尊崇と感謝の念を込めて、「海ゆかば」を斉唱し、集会は終了した。
先に「お気持ち」を表明された天皇陛下は、これまで日本国の象徴、日本国民統合の象徴として、沖縄、サイパン、ペリリュー島、フィリピン等に行幸され、慰霊の誠を尽くしてこられた。だが、今上陛下がその御立場において、まだ行幸されていない場所がある。それは、靖国神社である。戦没者の慰霊のために、戦地となった場所を直接ご訪問されることは、誠に尊い行いである。しかし、北方の戦地に斃れ、南方の戦陣に散った英霊たちは、みな「靖国神社で会おう」と言って、かけがえのない一命を国難に奉じたのである。私は、天皇陛下が靖国神社に御親拝をされることが、未だ実行されていない象徴としての大きなお務めと考える。そして一日も早く御親拝を実現するために、日本国総理大臣は堂々と靖国神社に参拝し、それを定着させることが責務である。安倍首相には、それを敢然と実行していただきたい。
次に採択された声明文を掲載する。
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声明
今日、我々が享受している平和と繁栄は、幕末維新期から先の大戦に至るまで、祖国存亡の危機に際してかけがえのない一命を捧げられた、ここ靖國神社に鎮まります二百四十六万余柱の英霊による献身殉国の尊い御業によって築かれたものである。
にもかかわらず、戦後日本は、戦勝国の立場から過去の日本の行為を一方的に断罪した東京裁判史観を払拭できず、語り継がれるべき英霊の名誉を冒涜し、さらに「平和主義」なる美名のもとで我が国の主権と国民の生命・財産を守るべき国家としての責務を軽んずる悪しき風潮が長らく蔓延してきた。
周知のように、昨今の我が国をとりまく国際環境の激変は、かつては予想だにしなかったほどのものがある。すなわち、中国は、我が国固有の領土である尖閣諸島周辺海域への領海侵犯を繰り返し、南シナ海では国際社会から発せられた非難を無視して軍事力を増強し続けている。また、北朝鮮は、盟邦であるはずの中国の制止すら振り切って、核実験および核搭載可能なミサイルの発射実験を繰り返している。
このような憂慮すべき事態が続く中で、幸いにも、昨年より、ようやくこの悪しき風潮と決別する動きが生まれてきている。昨年九月には安倍晋三内閣が三カ月を超える国会審議の末に平和安全法制を成立させ、さらに本年七月の参議院選挙の結果、改憲を容認する諸政党で憲法改正の発議に必要な三分の二の議席を、戦後初めて衆参両院ともに獲得するにいたった。これらが、「平和憲法擁護」の旗印の下に、安倍政権批判を繰り返してきた諸政党や市民運動グループによる激しい反対の中で実現した事実は、「戦後七十年」を経て、国民の意識が確実に変化していることを示している。
さて、天皇皇后両陛下におかせられては、昨年四月のパラオ共和国のペリリュー島ご訪問に引き続き、本年一月にはフィリピン共和国を訪れられ、先の大戦で亡くなられた方々への慰霊の営みをお変わりなく努められた。我々は、この御心を拝し、我が国の戦歿者追悼の中心施設である靖国神社に、できるだけ早く天皇陛下の御親拝が実現するよう、その御先導として安倍総理に靖國神社への「総理参拝の定着」を要望するものである。
結びとして、靖國神社に永久に鎮まります英霊の御前において、憲法改正の早期実現を中心とした懸案の諸課題に取り組み、強くて美しい国の再生を目指す国民運動を一層力強く展開することを、あらためて誓う。
右、声明する。
平成二十八年八月十五日
第三十回戦歿者追悼中央国民集会
英霊にこたえる会
日本会議
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お若い方など、靖国神社に、まだ参拝したことのない人は、是非一度参拝されることをお勧めします。無知が偏見を生じ、偏見が誤解を生む。自分の心と体で知ることが、一番です。
また、靖国神社とは何か、参拝することにどんな意味があるのかなど、基本的なことを知りたい方には、下記の拙稿を参考に供します。
関連掲示
・拙稿「慰霊と靖国~日本人を結ぶ絆」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion08f.htm
・拙稿「安倍首相の靖国参拝――意義と反響」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion08o.htm
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