ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

予算案に虚事の疑義1~藤井聡氏

2012-03-23 08:45:13 | 経済
 必見の訴え。参院予算委の公述で、京都大学大学院教授の藤井聡氏が曰く、「予算案には虚言(そらごと)の疑義がある!」。
 疑義①「消費増税のインパクトは限定的」。NO、宍戸駿太郎氏等のシミュレーションは3年目から悪影響と示す。大恐慌の時、増税で米国の借金増えた。
 疑義②「社会保障費の自然増に対応するには増税しかない」。NO、GDPと税収はほぼ一致する。成長なくして税収増えない。
 疑義③「積極財政では経済は成長しない」。NO,1997年緊縮財政で右肩下がり、小渕政権の積極財政でV字回復、やめるとデフレに。
 よって、予算案には極めて重大な疑義がある。

 論理明瞭、気迫熱烈の訴えをぜひお聴きください。

H24/03/22 参院予算委公聴会・藤井聡(公述人意見)【予算案は虚事の疑義】
http://www.youtube.com/watch?v=paIZTCzlLzM&feature=share
京都大学大学院教授・同大学 レジリエンス研究ユニット長 藤井聡 公述資料
→http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/images/stories/PDF/Fujii/201201-201203/presentation/20120322councillors.pdf

 巨大地震に耐える災害に強い日本を作るには、年間10~20兆円の予算が必要である。今の政府予算はその数%しか取っていない。このままでは何十万、何百万の人が犠牲になり、数百兆円の国富が失われる。この危機を突破するには、積極財政によってデフレを脱却し、GDPを伸ばし税収を増やす以外に、断じて道は無い。各種シミュレーションでも、日本・米国の歴史的事例でも明らかである。
 デフレ下に増税を行おうとする政策は、大災害で国民が死ぬのに任せ、国富を潰し、国を滅ぼす自滅政策である。自滅への無自覚的衝動から目覚め、正気に返らないと、日本は大惨事に至る。

関連資料
・拙稿「東日本大震災からの日本復興構想」
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/opinion13l.htm
 第2章 藤井聡氏の提言
・拙稿「日本経済復活のシナリオ~宍戸駿太郎氏」
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/opinion13h.htm
・拙稿「経世済民のエコノミスト~菊池英博氏」
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/opinion13i-2.htm

■追記
20120410
 公述録を下記に掲載。
http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/950f07b73b93a1fabd6f2a254a303b02