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「MONSTER -モンスター-」 ・・・(2)

200507151
monster
 トムクルーズの映画「ラストサムライ」でハリウッドに評価されて、今回悪役として主演クラスの役をやっている日本人俳優、渡辺謙の出演代表作の一つとなるであろう、マーベルコミック原作のヒーローもの、皆さんご存知、正義の人バットマンの活躍最新作、「バットマンビギンズ」が今週くらいから日本公開されますね。ビギンズってくらいだから、バットマンエピソードの最初の方。富豪ブルースウエインが育ち現在も住む街、ゴッサムシティを守る正義の人、バットマンはいかに誕生したか、というバットマンサーガの一番初めのお話です。だからあのシュワルツェネッガーやユマサーマンが悪役やったお話の、ロビン少年やバットガールといったファミリーは勿論影すら出て来ない、初期も初期の頃のお話です。「バットマン」のシリーズは80年代後半から4作作られていると思うけど、僕はまだロビン少年も出て来ない「1」や「2」の映画の雰囲気が好きでしたね。何か雰囲気的に暗く重くて。同じくコミックからのヒーロー映画「デェアデビル」の暗い雰囲気にちょっと似ている。何か、1や2に比べると、三作四作目はいやに明るくなった。主演俳優自身の持つ雰囲気もあるのでしょうけど。
 シバレン原作の「御家人斬九郎」をTVでやっていた渡辺謙さん、悪役でもいいからこれだけでなく、これからどんどんハリウッド映画に出演して欲しいですね。日本を代表する俳優として、世界でも有名になって欲しい。

 8日の日に日本のサッカー代表チームが、世界でいち早く、来年のワールドカップのドイツ大会参戦が決まりましたが、翌日の新聞に記事として、作家村上龍さんのコメントが載っていました。観戦記なんですが、文中に、自分の前に「タイの警察が整列している」とか、「胸に金日成バッジを付けVIPというIDパスを握った一団がまわりに座った」とか書いていますが、無観客試合の筈ですが、どこで観戦していたんだろうか?それとも作家村上龍を含んでごく一部VIPは、試合場内で観戦が許されたのか?よく知りませんが、最近「半島を出よ」という小説を書いた本人として、まわりを北朝鮮VIPに囲まれて座っていたのは緊張したそうです。「まさか解る筈もないが‥」と書いていますが、日本国内にも北のスパイなんてうじゃうじゃいるでしょうし、北にイージィーに繋がってる組織もあるだろうから、この人が、北朝鮮の反乱コマンドが博多を占領する小説を最近書いた作家だ、なんて事はすぐに解る事なんじゃないかな。まあ、近未来を想定した架空の小説だから、あんまり気にはしていないのか。

 「半島を出よ」は上下巻に及ぶ長編小説で、今現在、書店の文芸部門ではベストセラーに入っているんじゃあないかな。あらすじを読むと、先ず福岡ドームが北朝鮮の空軍機に占拠され、北朝鮮の正規軍が上陸して福岡を占領する話らしい。面白そうだから僕も読んでみたいですが、上下巻二冊は長そう。読み上げるのが大変そうですね。僕も寄る年並みで、もともとひどい近眼がよくかすむし、すぐにピントが合わなくなって読み辛くなるし、目が疲れて寝てしまうし。「村上龍さん観戦記」では、北の反乱コマンドとありますが、経済的に追い詰められた北が国家的に日本に戦争を、奇襲で仕掛けてきたのではないのですかね?読んでいないから解らないけれど。もう、東ドイツやソ連の社会主義体制が崩壊して十年以上になりますが、北の社会主義体制もそう長くはもたないだろう、と言われ続けていますけど、それを踏まえた村上龍さんの、経済的破綻後の予測しうるのではないかという想像のドラマなのではないか、と思いますけど、ひょっとしたら違うストーリーなのかもしれない。反乱コマンドだというから、中央政府に反旗を上げて、軍の一部が勝手に出た単独行動なのかも知れないが、でもその後大軍を上げて上陸してくる訳だしな。やっぱよく解りません。小説そのもの読むのは、さっきもいうとおり大変だからまた何か書評でも捜して、確かなあらすじを捉えるとするかな。それにしても北朝鮮政府は、アメリカ映画「007ダイアナザーディ」でも腹を立てたろうが、今回のこういうエンタティンメント小説にもやっぱり怒るんだろうな。もしも自分が作家でこういうものを出すとなるとやはり緊張するけど、作家というものもこういう作品を刊行するのは度胸がいるよな。
 楡周平さんの小説でも、主人公がCIAに脅迫されて日本国内の北朝鮮コマンドを密殺するというお話を書いていますが、日本にとって今一番脅威となる外国は、先ずは北朝鮮でその次が中国でしょうから、北朝鮮主題のクライムノベルというのは、日本の作家にとって今おいしいテーマでしょうからね。楡さんのはもう何年か前の作品ですが。

 でもまあ、長時間書物が読めなくなって、寄る年並みには勝てぬ、以上に目が弱くなっていて、漫画のコミックスも一巻をごく短い時間で一気に読み上げていたのが、それも出来なくなり情けない事この上ありませんな。若い頃には実際に海外のいろいろな場所に行ってみたいとの希望もありましたが、病気で足腰を悪くして以来、一応たしなんでいた護身術も満足に使えず、歩き回るのも大変だから、海外の何処かに行ってみたいなぞという気持ちは、今となってはほとんどありません。皆さん、冒険するなら若い頃です。何でも見てやろう、やってやろうは若い頃ですぞ。

 ちなみに村上龍さんというのは、芥川賞受賞出身で、文芸書評欄でも一応純文学の方で語られる事が多いと思うのですが、村上春樹さんの方は常に娯楽というより純文学の範疇に、明らかに入っているのですけど、実際に村上春樹さんの方はもう日本の現代文学を代表する作家と見られていると思いますが、村上龍さんは芥川賞受賞後の「海の向こうで戦争が始まる」とか「コインロッカーベイビーズ」くらいまでは純文学の範疇に入りそうに思えるんですけど、その後は現在までどちらかというと大衆小説に近い作風になっているんじゃないかという気がします。どっちかというとエンタティンメントと呼ばれる領域ではないかという…。まあ、別に文学の区分けなぞ僕にはどうでもいい事ではあるのですが。はい。

 「漫画読み日記」の漫画の事を書かなくてはいけない。今回は前回の続きで、タイトルは「Monster」でした。「モンスター」第二回。え~と、TVの洋画劇場でリメイク作の「サイコ」を見ました。「サイコ」といえば、もともとは1960年公開のヒッチコック監督の名作で、サイコキラー作品の草分けですね。元祖狂える殺人鬼もの、といっていいものです。精神的に異常な殺人鬼。そこから発展拡大していろいろな嗜好殺人狂が誕生する。ゲテモノの方に行っちゃったのが、ジェイソンとかブギーマンとかまあ、フレディとかでしょうね。リメイク「サイコ」も、殺人狂としての規模はこじんまりしていて小さく、ジェイソンやブギーマンみたく何人も殺戮してまわる訳ではないが、サスペンスとしてはなかなか面白い映画でした。恐怖モノとしてはシリアスでいいんじゃないですかね。

 シリアルキラー物語のはしり、映画「サイコ」の、90年代末リメイク版でしたが、で、そこで、今回のタイトル「モンスター」という漫画ですが、厳密には、リアルホラー物の、シリアルキラーが殺しまわるという話とはちょっと違います。まあ、物語の中心は冷酷殺人鬼なのですが、これのエピソードがちょっと深い。いろいろ複雑なんですよね。
 主人公はドイツの有名大病院に勤める天才外科医の日本人Dr.テンマ。このテンマが命を救った幼い双子の片方が、後に天才的頭脳を持つ冷酷な殺人鬼となる。この殺人鬼の一件の殺しの無実の罪を被せられて、警察に追われるはめに陥るテンマは、この、幼い頃に助けた殺人鬼を殺す事を決意、天才殺人鬼を追うテンマ、テンマを執拗に追い続ける鬼刑事、それにまつわる多彩な登場人物、といったところが、ざっとのお話の一本の縦の幹線ですね。
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 「MONSTER -モンスター-」はコミックスで多分全18巻。大長編です。何かの雑誌に女優の菅野美穂さんも熱烈なファンであった、との記事が載っていました。ちょっと前の雑誌に。三年位前かな。もっと前か?長いですけど、面白い作品です。是非読んでみてください。って僕は実は全部読んでないんだけれど。最後がどうなったか知りたいな。天才殺人鬼の双子の片方は美少女の妹なんですが、これが善良で優しい可愛い娘なんですが、恐怖の殺人鬼である兄の始末を決意する。ああ~、やっぱし、続きがどうなったのか知りたいな。ではまた。
 

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