昨日(10月9日)の日経朝刊5面に「運用会社も意識改革を」というタイトルで細溝金融庁長官のインタビュー記事が載っていました。誠に結構な内容なので一部を引用しますと、
「販売会社には相手のニーズに合った商品を薦める『適合性原則』を求める」
「当局としては販売会社主導の商品の売りk多々になっていないか関心を持ってみるし、必要があれば口をはさむ」
では是非その「口をはさんでいただきたい事例」を紹介させていただきます。
私が時折アドバイスをさし上げているあるシニアの方Aさんから本日只今聞いた話を、その方のお許しを得て以下に記します。
大手証券会社、・・・・日○証券の都内のターミナル駅にある大きな支店での数日前の出来事です。
Aさん「アメリカ国債を買いたいのですが」
窓口担当者「アメリカ国債は70歳以上のシニアの方にはお売りできません」
Aさん「何故ですか」
担当「リスクがありますので、まず承諾書をいただくとともに、支店の上司2名と面談をお願いすることになります。それとご家族の方に連絡をさしあげて、承諾を得る必要があります。もしくは特別の書類にサインをいただきます。」
Aさん「それでもかまいませんので、売ってください」
すると上司の課長さんが出てきて、
上司課長「アメリカ国債はリスクがありますので、安全な投資対象としては日本国債をお薦めします。それが安全な投資の『常識』です」
Aさん「株式は価格が上下するので危険だと思いますが、シニアだからといっておたくでも株にリスクがあると言われたことはありませんが」
上司課長「株式は価格が上下するのは『常識』です」
Aさん「それでも米国債を買いたいのですが」
次には副支店長が出てきて、
副支店長「アメリカ国債はシニアの方にはリスクがあるのでお薦めしません」
Aさん「・・・・」
Aさんは大きなショックを受け、証券会社をあとにしました。ところが家に帰ってからもショック状態が続き、私におっしゃるには、
Aさん「あまりのショックで2・3日うつになってしまいました。まるでオレオレ詐欺に遭ってしまったように感じています」とのこと。
Aさん「それで今度は別の大手三○・・・証券に行きました。そしたら初めてなのに、すぐに米国債のリストを出してきて、何の抵抗もなく手続きを開始してくれました」たとのこと。
この数日でAさんの年令が若返ったわけはありません。日○証券はひたすら米国債から目を逸らさせようと上司を2名も出したり書類にサインを要求したり、家族への連絡をちらつかせたりしたのです。
私は「証券会社の売りたがらない米国債」を象徴するお話しだと感じたばかりでなく、金融庁長官のお話を思い出し、リスクをはき違えたアドバイスをする大手証券会社を糾弾したくて、電話を切ってからすぐにこの記事を書きました。
金融庁長官殿、是非アクションをお願いします。
と言ったところで、この方も「ジョーシキ的には安全なのは日本国債で、米国債は危ない」派かもしれません・・・
ではもしAさんが「米国ハイイールド債投信をください」と言ったらどうでしょう。きっと日○証券は支店長が出てきて揉み手をしながら「たくさん配当も出ますのでシニアの方にはピッタリの商品でございます」・・・なんでしょうね、きっと。
これもおとり捜査でAさんに試してもらいましょうか(笑)
「販売会社には相手のニーズに合った商品を薦める『適合性原則』を求める」
「当局としては販売会社主導の商品の売りk多々になっていないか関心を持ってみるし、必要があれば口をはさむ」
では是非その「口をはさんでいただきたい事例」を紹介させていただきます。
私が時折アドバイスをさし上げているあるシニアの方Aさんから本日只今聞いた話を、その方のお許しを得て以下に記します。
大手証券会社、・・・・日○証券の都内のターミナル駅にある大きな支店での数日前の出来事です。
Aさん「アメリカ国債を買いたいのですが」
窓口担当者「アメリカ国債は70歳以上のシニアの方にはお売りできません」
Aさん「何故ですか」
担当「リスクがありますので、まず承諾書をいただくとともに、支店の上司2名と面談をお願いすることになります。それとご家族の方に連絡をさしあげて、承諾を得る必要があります。もしくは特別の書類にサインをいただきます。」
Aさん「それでもかまいませんので、売ってください」
すると上司の課長さんが出てきて、
上司課長「アメリカ国債はリスクがありますので、安全な投資対象としては日本国債をお薦めします。それが安全な投資の『常識』です」
Aさん「株式は価格が上下するので危険だと思いますが、シニアだからといっておたくでも株にリスクがあると言われたことはありませんが」
上司課長「株式は価格が上下するのは『常識』です」
Aさん「それでも米国債を買いたいのですが」
次には副支店長が出てきて、
副支店長「アメリカ国債はシニアの方にはリスクがあるのでお薦めしません」
Aさん「・・・・」
Aさんは大きなショックを受け、証券会社をあとにしました。ところが家に帰ってからもショック状態が続き、私におっしゃるには、
Aさん「あまりのショックで2・3日うつになってしまいました。まるでオレオレ詐欺に遭ってしまったように感じています」とのこと。
Aさん「それで今度は別の大手三○・・・証券に行きました。そしたら初めてなのに、すぐに米国債のリストを出してきて、何の抵抗もなく手続きを開始してくれました」たとのこと。
この数日でAさんの年令が若返ったわけはありません。日○証券はひたすら米国債から目を逸らさせようと上司を2名も出したり書類にサインを要求したり、家族への連絡をちらつかせたりしたのです。
私は「証券会社の売りたがらない米国債」を象徴するお話しだと感じたばかりでなく、金融庁長官のお話を思い出し、リスクをはき違えたアドバイスをする大手証券会社を糾弾したくて、電話を切ってからすぐにこの記事を書きました。
金融庁長官殿、是非アクションをお願いします。
と言ったところで、この方も「ジョーシキ的には安全なのは日本国債で、米国債は危ない」派かもしれません・・・
ではもしAさんが「米国ハイイールド債投信をください」と言ったらどうでしょう。きっと日○証券は支店長が出てきて揉み手をしながら「たくさん配当も出ますのでシニアの方にはピッタリの商品でございます」・・・なんでしょうね、きっと。
これもおとり捜査でAさんに試してもらいましょうか(笑)