ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)

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その3. 働いて、円高にして大ハッピー(修正です)

2011年10月27日 | 資産運用 
コメントでUnkownさんから意味不明と、ご指摘をいただきました。

確かにわかりずらいので、その部分を訂正します。

元の文章は以下の通りでした。

 『一方、逆サイドにいるアメリカを見てみましょう。超ドル安です。それでも製造業は、かつては日本、今は中国などの輸出に押されて、海外へ雇用を奪われています。ということは、この先多少円安になったところでアメリカと同じ道を歩まない保証はありません。何故なら、人件費でいえば中国はかつて日本人の100分の1、今でも10分の1です。つまり、円は800円くらいの円安にならないと均衡がとれません。』



訂正分

為替レートの比喩を使うと意味不明となるので、数字のはいった部分は削除することにします。

 『一方、逆サイドにいるアメリカを見てみましょう。超ドル安です。それでも製造業は、かつては日本、今は中国などの輸出に押されて、海外へ雇用を奪われています。ということは、この先多少円安になったところでアメリカと同じ道を歩まない保証はありません。』


 
 
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5 コメント

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またまた矛盾 (Unknown)
2011-10-28 11:52:28

せっかく訂正した文章も変ですよ。

今般の為替水準において超ドル安なのは円に対してですよ。

人民元に対してはドル高ですよね。

(中国がドルに対して中心レート±許容レンジのに収まるように介入によって1ドル=6.36・・・近辺の水準に維持してますよね)。

つまり、安い中国製品の国内への流入で米国の雇用が奪われているのは事実ですが、上記の文章では「超ドル安です」と書いている点で日本vs米国と中国vs米国およびそれぞれの為替レートの水準を混同して書いてますよ。

それに。

「超ドル安」と書いてますが、ドルは多くの国の通貨に対してドル高ですよ(日本円だけが例外です)。

なんか、内容がボロボロですねー。
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Unkownさんへ (林 敬一)
2011-10-28 15:27:21
Unkownさんのご指摘は、そのとおりです。

ドルは全通貨に対する実効レートでいうとこのところは決してドル安ではありませんね。円が突出して高いと言うのが実態です。日本のマスコミや評論家のドル安論は、間違っています。

私が本文で書いているのは、長いスパンで見ると、例えば人民元に対して少しずつドル安になっていますが、その程度ではとても中国の安いコストには追いつけない、ということを言いたいのです。

なので、多少円が実効レートで円安に振れても、「やすさん」が言われる雇用・企業の海外流失は、止まらないだろうということです。

ドルが人民元に対して10分の1になれば、競争力は対等になるかもしれませんが、それは現実的ではありませんね。

返信する
Unknown (Unknown)
2011-10-29 17:17:08

「実効レート」と書いているのは

「名目」ですか?

それとも

「実質」ですか?

 → この2者は意味合いが異なるだけでなく、為替レートが実体経済に与える影響を論じる際にこの2者を混同すると全然違う結論になりますよ。


言葉尻をつかまえているのではありません。

そもそも用語や数字の使用に関してあまり無防備だと、有意義な議論に進めなくなってしまします(先日の800円とか。)
返信する
追加で指摘。 (Unknown)
2011-10-29 18:26:56
追加で質問・指摘です。

1.「ドルが人民元に対して10分の1になれば・・・」と書かれていますが、この10分の1という数字の根拠は何ですか?

 → 先日の記事で中国との人件費格差を根拠にしてらっしゃいましたが、もし先日の記事を踏襲してるのでしょうか? あれは「日本との比較」でしたよね? ドルと人民元の為替レートの決定要因に「日本と中国の人件費格差」は関係ありませんよね。


2.さらに、日本や米国は経常取引も資本取引も完全に開放・自由化していますが、中国は経常取引は開放・自由化している一方で資本取引は厳しく規制しています。

よって、中国を引き合いに出す時にはこの点への考慮もお忘れなく。
返信する
Unknownさんへ (林敬一)
2011-10-29 21:43:45
たくさんご指摘いただき、ありがとうございます。

私のブログは、Unknowさんにご満足いただける深さには達していません。経済理論や為替理論、金融理論の難しいところに立ちいらずに、しろうとの方にわかりやすく解説するために書いているブログです。

比喩を多く使いますし、川柳の一言でかたずけることをしています。

これまでも一番肝心の債券理論ですらデュレーションについての記述はしていません。また債券計算では数式も四則演算に留め、例えば
(1+r)のn乗という計算の基本公式すら使用していません。

それでどこまで易しく解説できるか試行錯誤しています。

はからずも山崎元氏の私の本の書評でも「デュレーションにまで踏み込まない絶妙のレベルで、投資において大切な心得のざっと8割が頭に入るように構成されている」と評価をいただきております。

ですので、今後もレベルとしては残りの2割には立ち入らず、現在のレベルを保って、私なりの解説をしていきたいと思っています。

Unkownさんに対する回答にはなっていませんし、ご不満は残ると思いますが、ご了解ください。
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