パレスチナ問題については黙っていようと思っていたのですが、あまりにもひどい状況を毎日目にしているので、ついに我慢できずに一言私の思いのたけを書くことにしました。
「パレスチナは名前からしてパレスチナ人の地だ!」
パレスチナのハマスはテロリスト集団として一方的に非難されています。ハマスによる突然のイスラエルへの攻撃と人質の拉致は、まさにテロリストの手口で、許されるものではないと思います。
しかし待てよ。そもそもパレスチナの地には誰が住んでいたのか。非常にザックリと言えば、それまでの経緯はあるにせよ紀元後から20世紀までの2千年はほぼパレスチナ人の地でした。19世紀末になってヨーロッパ各国などで迫害を受けたでユダヤ人が「シオニズム」という運動を起こして、「もともとパレスチナはユダヤ人の地だ」と勝手に主張し侵略と入植を始めてパレスチナ人を追い出しにかかり、いまや8割方を占拠した。しかも戦後の1949年に新たなイスラエルという国を勝手に建国してしまった。近代国際法という概念ができて以降、これほどひどい侵略と新国家の勝手な建国はそう多くはありません。
しかもパレスチナ人をガザとヨルダン川西岸という狭い地域に追い詰めただけでなく、壁を作って経済封鎖だけでなく、人道的に許されない食料・飲料・エネルギーの供給を止め、医療行為すらまともにできない状況に追い込んだのはイスラエル側です。
パレスチナ人は強引なユダヤ人からの迫害を70年間も受け続けたため、我慢の限界を超えて反撃をしたのだと言えます。ハマスがパレスチナ人の中のテロリストなら、イスラエルに住むユダヤ人はほぼ全員が同レベルのテロリストだと言えます。
整理しますと、「ハマスがテロ行為をするのは、理由のない突然の行動などではなく、十分すぎるほどの理由をイスラエルこそが作り出したからだ。」それが私の考えです。
だからといって近代的国際法に照らして突然イスラエル側に5千発ものロケット砲を打ち込んで無差別に一般人を殺害し、200人も人質を取るのは、決して許される行為ではありません。
ハマスが突然攻撃すればイスラエルが容赦ない反撃を行い、パレスチナ人を根こそぎ追い出しにかかるのは百も承知のはず。そしてイスラエルという国と国民は、パレスチナ側の攻撃に対して百倍の反撃を行うのはわかっていたはずです。なにしろ投石で攻撃するパレスチナ人を銃で平気で殺害する人たちですから。強烈な反撃をわかっていながらもなお、先制攻撃をせざるを得ないほど追い詰められていたのでしょう。
お互いに譲れない事情があるにせよ、相互の非人道的行為に対する国連や国際社会の無力さを感じないわけにはいきません。アメリカもヨーロッパも当初はかなり一方的にハマスだけを非難していました。しかしこの一両日、若干パレスチナに同情する意見も出てきたのは、パレスチナ人にとって不幸中の小さな小さな幸いです。
以上、私の一方的な思いのたけでした。