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米国債は日本で買うかアメリカで買うか・・読者からの質問と読者からの回答

2017年11月09日 | 米国債への投資

  読者のお一人、ぽんきちさんから以下の問い合わせがありました。

  3人の読者の方らコメント欄にとても有意義な回答がありましたので、本文にて取り上げさせていただきます。今後の参考にしてください。

 

ぽんきちさんのご質問

 こんばんは

米国証券会社のお話を興味深く拝見しました。
いくつか質問がありますので、ご回答をいただけ
ないでしょうか。よろしくお願いいたします。

①米国証券会社とは具体的にどちらでしょうか。

②その米国証券会社には日本語が通じる方はいますか。

③口座開設手続きを具体的にご教示ください。

④その米国証券会社が仮に破たんした場合、米国債はどうなりますか。

⑤購入の注文は電話でするのでしょうか。それともネットでしょうか。


(私は毎月三菱UFJモルガンスタンレー証券で購入していますが、電話注文のみです。)


  以下は3人の読者の方からの回答です。 


海外の金融機関を使う・使わないの判断 (弥七)2017-11-05 15:06:00

ぽんきちさん
役に立たないかもしれませんが、私の場合を紹介させてください。私の知り合いに香港まで銀行口座を作りに行った人がいます。証券口座を作るためにベトナムまで旅行に行った人もいます。私も興味がないこともありませんが、私の方針:安全第一と合わないため、もっぱら日本の証券会社だけ使っています。


ぽんきちさんは外国の証券会社の破たんを心配されていますが、それより心配なのは口座の名義人が死んだり判断力を失ったときの対応です。人は必ず死ぬものです。事故などで突然死ぬ人もいれば、緩やかに判断力を失って死ぬ人もいます。外国の証券会社は名義人を複数登録して、万が一の場合に備える仕組みになっているようです。口座番号とパスワードをシェアできる、同じ程度のリテラシーがある配偶者・子供に恵まれた人は心配ありません。そうでない場合が問題です。例えば配偶者のリテラシーが低いのに代理人として登録してしまうと、当人が死んだりボケてしまったとき、配偶者はお金を取り戻すことが困難です。日本の銀行や証券会社であれば、配偶者が窓口に行けば必要な書類や手続きの説明を受けることができます。時間はかかってもお金を取り戻すことができるでしょう。外国の証券会社の場合、絶望的に難しい作業になります。


私の妻は成年後見を仕事としています。妻一人の事務所を持っています。身寄りのない認知症・精神障害者の後見人として、本人に成り代わって銀行や生保とやり取りをしています。日本の金融機関が相手なら、日本の法律に従い成年後見人が本人のためにお金を引き出せます。相手が外国の金融機関の場合、私の妻では手に負えません。海外の金融機関相手の仕事が得意な弁護士が必要ですが、普通の人が雇えるものではないでしょう。
===
海外の金融機関の手数料の安さは魅力ですが、私を取り巻く状況では私が死ぬとき・ボケたときの対応が万全とはいえないため使わないつもりでいます。
日本の証券会社で、そこそこ安い手数料で海外の債券ETFを買えます。買ったETFは特定口座扱いにできるため税金の手続きも楽です。分配金なし・超低コストの日本籍海外債券インデックスファンドもあります。2000年から証券投資を始めた私からすると、夢のような改善っぷりです。いずれ米国債も安く買えるようになると思いますよ。

 

ご参考まで (なんだかんだ) 2017-11-06 14:13:29

ぽんきちさん、
私が利用しているのはFirstade Securies Inc.というオンラインの証券会社です。口座開設はメールでFormをもらい、要求された書類のスキャンデータ(パスポート等)をアップロードするだけで出来たと思います。←郵送でも可


SIPC(Securities Investor Protection Corporation)という組織により50万ドル(内現金部分は10万ドル)まで、まさかの時は補償され、それ以上の部分は保険会社CAPC (Customer Asset Protection Company)が補償と理解しています。


日本語対応はありません、電話、メール、ライブチャットで対応してもらえます。(私はチャットを利用していますが日本時間の11:00~翌8:00で眠たい‼)
この頃やっと堅い文面の重要事項が記された英語に慣れてきたところです。


老いやボケ・・・対策はあまり年限の長いものは買わず、自信がある年齢までで償還させるつもりです。申告のややこしさもありますし・・。(とはいうもののクリックだけでいつでも日本に資金は還流させれます。)私は独身、子供もいませんので、急死の際にはどこにお金があっても所詮、国庫に入ってしまいます!(笑)

 

私の場合 (Puffin)2017-11-06 18:31:33

沖縄にダイビングしに行っていて、やっと戻ってきました。遅レス失礼!

実は米国には日本で言う「証券会社」のくくりに相当する会社はありません。大はゴールドマンサックスに代表される投資銀行(金融危機の際を境に全てが消滅や持ち株会社、銀行傘下の一部門など、となり、今日では事実上は独立した企業体ではない)から、小は個人が立ち上げたプラットホーム開発会社まで、様々な組織体が株式や債券などの証券その他の金融商品サービスを提供する仕組みになっています。

大きなところは原則、法人若しくは機関投資家・超富裕層(米国基準では資産約1億ドル超)しか相手にしないので、日本人の一般個人を相手にしてくれるのは基本的にオンライントレードのプラットフォームになります。

私が作った口座は、(1)なんだかんださんと同じFirstrade Sec Inc(tは一つなのに注意)の他に、(2)SogoTrade、(3)TradeStation、(4)Interactive Brokers、です。

元々米国にて口座開設した理由は、米国債購入ではなく、「恐怖指数」Vixの先物のETN(上場投資証券)の空売り信用取引が目的だったので、米国債取引に適しているかどうかはわかりません。いずれも債券取引には対応しています。

(1)・(2)は英語の他に中国語にも対応しているあたりは、国民一人当たりGDPが世界20位台へと転落している「落日の国」日本との力関係を表しているようで、少なくとも実際の取引では日本語サポートはないものと思って下さい。(3)は2011年に日本のマネックス証券に買収されて子会社となっておりますが、やはり日本語対応は無いですが口座開設はできます。日本人は日本のマネックスを使え、という事なのでしょうか。日本のマネックス証券の米国株口座では同じプラットフォームを使っていますが、日本のマネックスの米国株口座では債券の扱いはできません。

手数料は互いに競い合って刻々と変わるのでどれが有利、とも言えません。

日本と違い、口座開設時に一定額以上の入金及び維持が無いと口座がactiveにならない会社((3)は5,000USD・(4)は10,000USD)もあるので、注意が必要です。

売買注文は単純なネット取引なので専門用語さえ覚えれば言葉の問題はあまりないかと思いますが、サポートに関しては、電話・メール・チャットの方法があります。
日本人の場合は、なんだかんださんのおっしゃる通り、チャットが一番安全でしょう。PCにてスクリーンショットを取れば、会話内容も記録できるので確実だと思います。

会社の信用度については、米国での信頼度が高い、最適なクレジットカードの特典オファー、利率、当座貯金口座、総合口座、各種保険および金融商品を見つけることができる、一般消費者向けの金融ソリューションを提供するサイトNerdwalletでの2017年のBestOnlineBrokerの推奨ではhttps://www.nerdwallet.com/blog/investing/best-online-brokers-for-stock-trading/ (4)が挙げられています。企業の売上規模の参考になる Fortune ランキングでは、1,166位にランクされています。


ただ、米国債は米国だろうと日本だろうと、全てユーロクリア若しくはクリアストリームのいずれかの国際的証券保管機構にて分別管理されているので、どこで購入しても同じことです。

口座開設は英語にてやらねばならないですが、開設までならば日本語で紹介している個人のブログもいくつかあるので、お調べください。


記載が古いままだと意味が無いので、現在もactiveに更新されているサイトには、こんなものもありました http://www.avocado-fes-thought.com/ 。

参考になれば幸いです。


  以上が3人の読者の方からの回答でした。

今後の参考になさってください。

 

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将来の年表 (なんだかんだ)
2017-11-11 11:06:08
林先生、
昨日アマゾンで注文した本がもう届きました。(お急ぎ便ではありません、昨今の問題を鑑みれば、こんなに早く届かなくてもいいように、個人的には思いますが)「将来の年表」河合 雅司著で既に28万部売れているので、お読みになられた方も多いと思います。氏がプロローグにお書きになっています。「呑気な人々 日本が少子高齢社会であることは、誰もが知る常識。だが、その実態を「正確に」わかっている日本人は、いったいどれくらいいるだろうか?」と年表にして日本でなんの手も打たなければ今後起こり得る事態を示されています。怖いもの見たさで読み始めましたが、事態はかなり深刻・・・確かに田舎暮らしの私の周囲では起きつつある現実です。このように「年表」にして可視化してくれたお陰で、私自身の年表と重ね合わせて、近未来予測と対策を立てるヨスガにさせてもらいました。
今のままの日本ならずっとすみ続けたいけど、将来違った日本になっていたら、プランBも取り得れるように準備中。なんせ、氏が提言されているような大胆な対策を取れる肝っ玉政治家を期待するにはリスクが大き過ぎます❗
自分で出きる事をできる時にをモットーに、です。
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今を生きる (Puffin)
2017-11-11 20:39:18
なんだかんださん。

良書をご紹介いただき有り難うございます。この週末は仕事で地方に働きに来ているので、Amazonで新書が自宅に届けられるまでが待てずに、Kindleで購入し、携帯端末を使って3時間ほどで完読致しました。

私が今いる所も医療崩壊が進んで高度医療を遂行できる人材が枯渇したエリアで、駅前もシャッター通りと化しており、この書物にあるような典型的な地方都市です。働きに来ているのは広大なエリアでの唯一の3次救急施設の為、ドクターヘリの飛来数だけでも年間1000機を超え、地方における最後の砦として最前線の戦場となっております。ただ、私が「出稼ぎ」しているのも、地方における地域医療を支援しようなどという高邁な理想を抱いてではなく、一般の方の月収をも超えるような法外な報酬が一番の動機なので、あまり褒められた行為ではないのかもしれません。

読んでいて、畳みかけるような悪夢のドミノ倒しが展開されるので暗澹たる思いに陥りますが、何れも数字に裏付けされた予想なので、真実味がありますね。
第一部での時系列に沿った日本の惨状は、個別には想像できても連鎖的に進行していく様は、目を覆わんばかりです。
第二部に、処方箋として書かれている方策が効奏すれば救いがあるのかもしれません。ただ、その実現性は、今日の日本の政治的指導者層のレベルを考えると、日本全てを救うには、「絵に描いた餅」となりそうです。

私は、これからの時代を生きていくのにあたっては、地球規模で考えることにしています。
世界的には寧ろ人口爆発が予想されるので、先祖代々日本で生まれ育ってきた生粋の日本人としてのIdentityは衰退していく運命でも、移民を大幅に受け入れて人口の流動性を確保するか、若しくは自分が積極的に世界へと出て行くことで生きていく道がある、と考えています。
海外投資先として米国を選んだのも、先進国で唯一人口増加している、未来の開けた国だと思ったからです。

10年前に初めて投資の世界へと足を踏み入れた時から、外債などの海外投資を主眼に置いたのも、その思いがありました。
2007年当初は、米国債の償還日を自分が定年年齢に到達する2020年を中心に置いておりました。目標として米国債100万USDを掲げ、それに向けて景気動向に関係なく毎月購入する米国債を日本の証券会社にて積み上げてました。
定年を迎えたら、外貨建て資産を中心に年金と合わせてのんびりとした日々を送るつもりでした。

しかし、日本を取り巻く事情がどんどん深刻化する問題を抱えるのを見て、この5年ほどは少しスタンスを変えています。
今、将来の為に生活を切り詰めて耐乏生活を送っても、その先の未来が明るく楽しいものではないのであるならば、今の苦労は果たして報われることになるのだろうか。
なので、現在は、リタイアの目標時期を後ろにずらして、「今も楽しむ」生活を送るようになりました。
幸い、家族も家内と愛犬たちだけなので、資産を未来の子孫に残すことは考える必要がなく、私よりも若い為に長生きするであろう家内が最期まで暮らせるだけの資産を、私が死ぬまで働き続けることで稼ぐことを目標にしています。

一応私の死期を75歳になる2035年、と想定して、それ以降毎年償還があるように償還年を違えて米国債を国内証券会社の分とは別に、米国証券会社にて買い揃えています。また、それまでに必要が生じた場合に備えた資金として、直ぐに処分して日本円を手にできる国内資産としての投信や株式等も、毎月蓄えています。

最初に較べて時間と流動性資金に余裕ができたので、その分、今しかできない「良き日本」の楽しいことを思う存分満喫できるよう、ある程度の資金を積極的に消費することにしております。豪華旅行やダイビングなどの、まだ体力が残る今の時しかできない趣味を楽しむ生活を送ることにしました。

家内は米国企業に通訳として勤めていたので、幸いにして英語は字幕なしで映画鑑賞できるほど堪能。
残念ながら資産運用の方の才覚は全くありませんが、私の死後、米国内の資産について現地とネゴシエーションするのには全く不安が無いので、資産を取り崩していくだけならば、安心して任せることが出来ます。
米国内に開設した銀行口座はsaving account(普通預金に相当)とchecking account(当座預金に相当)の2つを海外では可能な共同名義で作り、それらを米国証券会社それぞれとACHでシームレスに資金移動できるようにし、checking accountではcheck(小切手)やDebitCardも発行してもらったので、米国などの海外に移住しても生活が可能な環境を構築しました。

日本というdomesticな環境に執着しなければ、例え日本国が破綻しても、地球に小惑星が激突して世界の終わりが来ない限りは、地球のどこかで何とか生きていけると思います。

この先にどんな未来が待ち構えているのかは全く分かりませんが、今を大切にして生きていこうと思います。
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いつの時代も「衰退主義」の本は人気ですよね。 (マッピーランド)
2017-11-12 04:45:00
林先生の本やブログを読み始め、米国債への投資を始めてから3年ほどになります。林先生に教えていただいた米国債への投資は今をもってしても自分にとって大変魅力的であり、今後も続けるつもりであります。

しかしながら、林先生が以前述べられていた「2015年プラスマイナス2年前後に日本財政は破綻しハイパーインフレが生じる」という現象は2017年がまもなく終わろうとしている現在の状況をみても当面生じなさそうです。林先生もこの点、数か月前のトピックで振り返っていらっしゃいましたが、なんだかんださんの紹介された「将来の年表」の話題を拝見して最近思うことがあります。今も昔も「衰退主義」関連の本はよく売れて、人々の関心を強烈に引くのだなと。でもほとんどはその予想が的外れになっていると思うのです。2000年前後に出版されたそういった類の本が10年後15年後の予測をしていた内容で現在の状況をそれなりに当てている本はほぼ皆無に思えますが、そういった本をどなたかご存知ないでしょうか?その著者の言うことであれば今を基準にした将来の予測(それが悲観的であれ楽観的であれ)は参考になるかもなと思った次第です。

経済にしろ政治にしろ将来の予測をすることはかなり難しく、数字オタクの林先生ですら難しい世の中。あまり将来将来…と将来に固執することなく「今を生きる」「今を楽しむ」ことに主眼を置くPuffinさんの生き方には賛同しますが、必ずしも日本という国に対してそんなに不安を持って生きていかなくてもいいのかな(不安を持って遠い将来のことを考えてもしょうがない。もしかしたら米国のほうが日本よりも先に将来住みにくくなる国になる可能性だってゼロじゃない)と思ったりもします。

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前を向いて (Puffin)
2017-11-12 10:00:06
マッピーランドさん

おっしゃる通り、悲観的な未来予測本はいつの時代でもそれなりの人気ありますね。古くは、1997年に「恐怖の大王が舞い降りて地球は崩壊する」なんてものもありましたっけ(お若い方はご存じないでしょうが)。あの頃は、「どうせ地球が破滅するのなら、お金稼いでも意味ないから、本なんか売らないでタダで配ればよいのに」と思ったりしてました。
予想で、「明日も今日と変わりません、終わり。」では、世間の耳目を集められないので、結果として人々の目に届かない、というバイアスが働いているのだと思います。

林先生の著書は、紙媒体の他にKindleでも購入して、時折読み直しているのですが、元々、米国債投資の目的は、一獲千金・資産倍増ではなく、もし日本国が破綻して日本円の価値が大きく毀損した場合に備えた「保険」の意味合いが強かった、と思います。

保険好きな日本国民のかなり多くの方が何らかの形で加入している保険、死亡や傷害・火災・地震などが発生せずに保険金が払わられなくて、残念がる方はいらっしゃらないのではないでしょうか?確率は低くても最悪の事が現実のものとなる{ブラックスワン」は、訪れなければそれはそれで良かった事、と考える発想の転換をしてみませんか?SGX(シンガポール市場)の日本国債先物のカラ売りを積み上げて日本国破たんの一点賭けをしているヘッジファンドのようなプロとは違って、我々個人投資家は投資で生計を立てているのでなければ、それほど社会情勢の変化に拘る必要は無いと思います。

コツコツ貯めた米国債は、何も起こらなかった場合でもその資産効果は十分すぎるほどで、世の中が安定した平和な時代が続くのであれば、幸せな老後を迎えることが出来ると思って米国債を中心にした外貨建て資産を増やすことに私は注力しています。

何事も程々に、のんびりマイペースで淡々と投資を楽しむ余裕を持って日々を送りたいですね。
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人生いろいろ (なんだかんだ)
2017-11-12 11:12:53
puffinさんやマッピーランドさんのご意見を聞かせて頂き「やっぱり人それぞれだなぁ、人生いろいろ!」と思いました。
私は「今の」日本が世界一好きで、安全な水や空気や生活がタダの国はそうない!第一選択は「このままの日本」にずーーと棲みたい!のですが、少子の問題はこれから生まれてくる人口で、何らかの施策で若干の←期待薄・・・変化はあるにしても、高齢の問題は今既に生きている人口が時間軸の変異で顕在化する「不都合な」様々な真実の問題、変えようがありません。減らすとはなにやら物騒な・・・
私はアメリカとマレーシアに口座開設していますが、マッピーさんの仰っるようになりもおこらなければ、事態が好転すれば←期待超薄 ! めでたしめでたし、なりよりの事。それでも口座開設で「今」享受できているメリットは少なからずです。危機管理ては考え得る最悪の状況への対策を講じた上で最楽観的に今を生きることだそうです。現状の静かなる有事の果てにもし違った日本が到来した時に、機動的に動ける選択肢を有している事は、なんの根拠や具体的な拠りどころなしの楽観より安心な気がします。私は年齢的にもう「貯める」だけではなく、林先生がいつも仰っている「使う」も大事な要素の「貯めつつ使う」派です。このステキな日本の生活を使いながら今をエンジョイしたいと思っています。←puffinさんに賛成!
長く福祉の仕事に就いてきました。現場の将来の介護人材確保は危機的状況です。若者がわんさといるマレーシアのnursing houseでの自分の老後の映像がよぎりますが?!
結局、それぞれが自分の思い描く将来に自分を託しての未来設計なのでしょうね。
それにしてもpuffinさんの奥様を思いやるご様子、ステキです。
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税金 (初心者)
2018-01-17 21:35:05
お世話になります。
アメリカ国債は利率にも為替差益にも税金がかかるので、利益はそこまで大きくはないのではないでしょうか。
円のリスクヘッジ的な意味合いが強いかと思います。
いかがでしょうか。
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資産保全 (Puffin)
2018-01-17 23:59:23
初心者さんへ

米国ストリップス債は、買った時点でドルベースでは利益が確定されてしまうので、例えば今の10年物だと最終利回り2.35%(税引き前)程度ですので、資産はせいぜい1.25倍程度にしか増えません。

私が米国でやっている外貨建て投資の中では、例えばVix指数先物ETNのXIVのロングポジションは昨年5月から始めて8か月間で利回り94.09%(年利回り計算だと191.08%、いずれもドルベース)ですから、そういったものと比較すると、米国債で資産倍増を狙うのは全く無理ですね。

純粋に、今保有する資産価値を目減りさせないための資産保全が目的になります。

税金も、最高所得税率55.315%と比べて格段に低い20.315%ですから、十分割に合うブラックスワン(今のままだと日本国の財政破綻)に備えた投資だと思います。
返信する
ありがとうこざいます (初心者)
2018-01-18 07:33:55
Puffinさま
ありがとうございます。ということは満期後はドルのまま保持しておいた方が良いということでしょうか。
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横からすみません (超ど初心者)
2018-02-23 09:51:51
Puffin様

初めてコメントさせていただきます。横から大変申し訳ございませんが、初心者さまのおっしゃる為替差益について、私も頭を悩ませております。

私は亡父から相続した米ドルで米国債を買おうと思っていたのですが、国内の証券会社で米国債を購入する場合、たとえ、米ドルから直接購入する場合でも、償還時に、購入時の為替との差益があれば勝手に税金が引かれてしまうようなのです。

現在のような円高の状況ですと、円をドル転して米国債を購入するにはよいのですが、私のようにドルから購入し、償還後もドルで持ち続けようとしている者にとっては、償還時に円安に振れて為替差益に課税されてしまうリスクが大きいと感じでいます。

これを避ける方策として、①アメリカの証券会社で買う、②償還がなく、為替のタイミングを自分で選べるETFを買う、③米国債を買うと同時に、償還時に現在の為替でドルを買えるコールオプションを買っておく、④ちょっとでも償還時に為替差益が集中しないよう、クーポン付きの米国債を買う、⑤それほど極端に円安になることもないだろうから我慢する(極端に円安になったら償還時に円転する)、といったところを考えてみました。

①が一番良いのでしょうが、アメリカの証券会社で取引するのは少々敷居が高い気がします。③も現実的ではなく、日本の証券会社での取引にこだわるなら、②④⑤あたりで我慢するしかないのかなと思っているのですが、いかがでしょうか?何かアドバイス頂けますと大変ありがたく存じます。

返信する
外貨での購入 (Puffin)
2018-02-27 12:04:01
超ど初心者様

週末、仕事の方が凄い修羅場になり、月曜まで頭死んでました。遅レス申し訳ありません。
私、税法実務の専門家ではないので、自分の経験の範囲で知りえたことを基にお答えしてみます。

米ドルでの相続、との事ですが、キャッシュなのか外貨MMFなのか、で、違ってきます。

外貨MMFだった場合は、これは一種の投資信託なので、単独の金融商品として処理されるため、解約した時点で次にそのドルキャッシュで何を買おうと、解約の時点でその時の為替相場に合わせて税金の対象となします。更に乗り換えた金融商品の売却時には、また為替差益を含めた金額に対して税金がかかって、2重課税になるのは避けられません。

キャッシュならば、(1)の米国証券会社では米ドルでの送金は問題ありません。
ただ、コルレス銀行送金システムを利用することになり、このシステム、間に複数の金融機関を挟むため、手数料が数千円かかります。「数千円」と書いたのは、間に介在する金融機関が決まっておらず、同じところの間で送金しても毎回違った経路をたどり、当然送金手数料も違ってきます。それもやってみないと結果が毎回どうなるかわからない、という非常に厄介なもの。
これでは、画期的送金システムとしての仮想通貨が当初注目を浴びたのも分かるような気がします。

(3)は、現在の税法上、先物・オプションが雑所得の申告分離課税になっており、損益通算が出来るのが先物・オプションの中でしかできない点がネックになると思います。また、限月も5年が最長だと記憶しておりますので、10年物以上の長期債を買う場合に償還の頃の為替レートが今と大きく乖離していると償還直近でのコールオプションの売買が成立しない可能性もあるので、おっしゃる通りあまり現実性がないかと。

(2)・(4)・(5)がやはり現実的ですが、一つ問題があります。日本の証券会社の多くは、外貨での入金を扱っていない点が挙げられます。保有している米ドルが既にどこかの証券会社内の預かり金になっているのならば、問題ないのですが。もし、銀行にあるのならば、送金の扱いは証券各社まちまちのようですので、お持ちの証券会社で問い合わせてみては如何でしょうか?


どうしても税金を払いたくないのならば、permanent traveller(永遠の旅行者)ならば、一切税金を払う義務がなくなります。世界に3カ所以上の生活拠点を持って、「183日ルール」と呼ばれる居住者と看做されない日数だけ一つの国に居て、世界を転々とする租税回避行為です。タレントの故大橋巨泉氏などが有名でした。しかしながら、日本の税務当局との訴訟など色々手間もかかり、日本で定職を持つ事も出来ないので、一般庶民にとっては全く非現実的ですね。

話がだいぶそれてしまいますが、私がやっている税金軽減措置としては、マネックス証券ではNISA口座で外国株式(米国)の売買ができます。
これだと、日本の証券課税からは逃れることが出来ます。日米租税条約により、両国で税金は折半されるので、米国での課税部分の10%だけ税金が取られてしまいますが。税金計算も特定口座ならばマネックスがやってくれるので、面倒は無いです。
ここで、バークシャー・ハサウェイ株の売買をしています。ネックは、年120万円までしか枠がない事と、債券は買うことが出来ない点です。

以上、まだ頭が完全には復活していませんが、取り急ぎお返事いたしました。
ご参考になれば幸いです。
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