松山選手に続き、素晴らしいニュースが飛び込んできましたね。
笹生優花選手、全米オープン優勝おめでとう!
最年少優勝は本当にすごいの一言です。
20年の日本ツアーデビュー直後、彼女は18歳の新人で2連勝したので、ただ者ではないとは感じていましたが、一気に世界の頂点に上り詰めるとは予想をはるかに上回りました。
そしてプレーオフを戦った畑岡なさちゃん、惜しい。悔しいでしょうが、チャンスはこれからたくさんあります。
男子のメジャートーナメント、マスターズを始めて日本人が制覇したばかりなのに、次いで全米女子オープンでの勝利。ゴルフファンとしては本当に嬉しいです。笹生優花は日本人のお父さんとフィリピン人のお母さんのハーフで、国籍は2重国籍ですが、アメリカでのトーナメント登録はフィリピン国籍ですので、国際的ニュースは「初のフィリピン人選手の制覇」となっています。
でも彼女を本格的にゴルファーとして育てたのは三重県志摩にある代々木高校の吉岡徹治コーチです。この通信制高校はなんと「アスリートゴルフコース」という養成コースがあるほどの学校です。
では全米女子オープンの優勝価値を見てみます。
このトーナメントの優勝賞金は百万ドル、1.1億円。実は日本女子オープンの賞金総額とほぼ同じ額ですので、予選通過者60人分の賞金を総取りということになります。しかもこの勝利によって彼女は世界ランキングを大きく上げて、日本人ではプレーオフを争った畑岡なさに迫る見込みですが、オリンピックはフィリピン代表で出場ですので、日本の代表争いには影響はありません。
全米女子オープンの「格」はどの程度でしょうか。女子にはマスターズがありませんので、私が勝手に解釈すれば圧倒的に世界最上級のトーナメント。将棋で言えば名人位です。
渋野日向子選手には申し訳ないのですが、彼女が優勝した全英オープンとは比較になりません。何故なら女子の全英がメジャートーナメントに認定されたのはつい最近の2001年。その昔、1984年には岡本綾子が優勝していますが、メジャータイトルとは認定されていないのです。
では女子のメジャーとは他になにがあるか並べますと、
・全米女子オープン、最古のメジャー
・全米女子プロ選手権
・クラフトナビスコ選手権
・全英女子オープン
・エビアン選手権
みなさんにはあまりなじみのない名前が多いと思います。
ついでに全米女子オープンの思い出を一つ。私がNYにいた1987年の全米女子オープンで、岡本綾子はプレーオフ3人に残りました。当時全米オープンのプレーオフは18ホールを戦うシステムだったのですが、翌日は豪雨だったので火曜日に順延され、3人で18ホールを回り、岡本は1打差でイギリスのローラ・デイビスに敗れ2位でした。会場はニューヨークの隣のニュージャージー州だったため、平日でなければ応援に行きたいと思ったのを思い出します。ちなみにその年のアメリカ女子ツアーの賞金女王は岡本綾子で、いまのところ男子を含め賞金王は彼女一人です。
今後の笹生優花の活躍を期待しましょう。
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