Puffinさんの投資指針も、いよいよ核心部分に入ってきました。
今回の【Ⅲ】(1)銘柄選びの指針は、かなり長い文章のため、2回に分けて掲載させていただきます。
【Ⅲ】長期保有を目的とした国内外の株式投資
ここからは、少しリスク(変動の幅の意味)が増えますが、その分リターンの期待値も高くなります。十数年のスパンで、こちらも基本「バイ・アンド・ホールド」で、現物株を買ったらそのまま放置しています。
(1)銘柄選びの指針
株式の長期保有銘柄の選定条件は、米国の機関投資会社バークシャー・ハサウェイ社(莫大な投資成績を常に上げ続けることで、50年間で200万%会社資産と株価が上昇)を率いる世界第2位の大富豪ウォーレン・バフェット氏が公開してくれた投資指針に、日本固有の独自条件を自分で加味したものを用いています。主な条件は、以下の通りです。
① 株主優待銘柄:これは、個人株主が多く優待取得が目的なので、株価が少々下がっても機関投資家のように機械的に売ったりしません。実際には、例えば2702日本マクドナルドは、あれだけの不祥事頻発や大幅減収・赤字転落があっても、あまり下がっていません。私の場合は、現在の時価評価額が買値より20%以上高い状態です。株主優待は、バーガー類・サイドメニュー類・ドリンク類1セットで何を頼んでも無料のセット券が、最低単元100株でも年12セット、500株だと60セット。セットをバラしても使えます。
② 業界で絶対的に優位に立っている銘柄:例えば、4839 WOWOW。私が購入した当時は赤字企業で株価低迷していました。しかし、当時業界唯一の有料BS放送で、電波周波数帯の割り当ての関係もあってなかなか新規参入が難しく、3チャンネルも周波数帯を持つ独占的地位にあるので買ってみました。その後、テニスの4大大会やサッカーのヨーロッパリーグなどを独占放送したり、音楽ライブやオリジナルドラマなど、多彩なラインナップで、黒字化に成功。最近は「錦織効果」もあって加入者数が史上最高になって、株価は約6倍になり、更に「株式分割」で保有株数が2倍になったので、半分売って投資額の3倍以上の資金を回収、残り半分は保有中です。「株式分割」とは、株価が高騰し過ぎて売買し辛くなった時に行われます。流通株数が増えて株価も理論上分割割合に応じて下がるので買い易くなり、燃料投下されて更に株価が上昇します。会社はコストがかかるだけで、純粋な株主還元策です。株主優待もあって、長期保有で毎年4か月間無料で視聴しています。更に配当利回りは投資資金の8%相当です。
あと、米国株ですが、ティッカーV VISA。ここが倒産するときは資本主義の終焉の時で、何に投資しても同じこと、と思い、米NY市場のIPO時に購入しました。その後、株価は7倍になり、こちらも株式分割で保有株数が4倍になりました。やはり半分売って投資金額の約4倍を回収、残りは保有中です。株価は右肩上がりで上場来最高値を更新中。配当は、年4回も出ます。
③ 損を出しにくいビジネスモデルを構築している銘柄:例えば、8136 サンリオ。世の中にキティグッズなどが溢れていますが、あれを製造販売しているのは全く別の他所の会社です。サンリオは、期間限定でキャラクターの使用権を貸し出しているだけで、製造に必要な設備投資も製品在庫を抱えるリスクも、一切負うことがないので、本業では損を出す要素がありません。こちらは株価が一時、購入時の3倍までいきましたが、配当利回りが3%あるのでホールド。今は購入時の1.5倍程度で下げ止まっていて安定しており、貯金したと思って保有続行中です。こちらも株主優待があって、株主限定の非売品(キティグッズなど)・ピューロランドのフリーパス券(約6000円相当)が最低単元100株でも年6枚、1000株で年16枚(今回からポイント制に変更になりサンリオショップ割引券も選択可能に)・その他毎回色々違ったものが送られてきました。最近、自社株買いを発表、流通株式が減って1株当たりの資産価値が上昇する株主還元策なので、更なる株価上昇が予想されます。
林より、④⑤は次回に続きます。