ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)

新刊「投資は米国債が一番」幻冬舎刊
「証券会社が売りたがらない米国債を買え」ダイヤモンド社刊
電子版も販売中

株式投資について  その3

2011年06月20日 | 資産運用 


 前回は、株には本源的価値がある、というお話をさしあげました。

 小金井CCの株(プレー権つき)の話を、一般会社の株の話にそのまま置き換えることができます。

 だったら、本源的価値を計算しておいて、時価がそれを割り込んでいる株を仕込んでおけば、いつかは本源的価値に戻るかも、というモクロミが成り立つかもしれません。つまり割安株をこの指標で見つけてみよう、という考え方です。

 それを利用した株価の指標が株価純資産倍率、あるいはPBR(Price Book-value Ratio)という指標です。会社の純資産と株価を比較して、純資産が株価と同じならPBRは1です。PBRが1を上回っていると、その会社の株は本源的価値を上回って取引されていることになります。逆に1を下回っていると本源的価値を下回っていることになり割安の一つの目安です。そして小金井CCがそうであるように、この純資産価値が株価の下支えになる、というのが通説です。

この本源的価値は、会社の解散価値とも呼ばれます。利益を継続的にあげている会社の株価が解散価値と同じ1倍以下で取引されていると、割安とみるのが普通です。何故なら今後も儲け続ければ、純資産の増加が見込まれるからで、今買っておけ、ということになるからです。

次回は実際の株価とこの指標の状況をみてみましょう。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする