岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「おつかれさんでした・・」

2022-12-21 10:32:05 | いなか暮し

夏、知人からパイナップルが届き、美味しくいただいた。
 「あの時のパイナップルがこんなに大きくなって・・」とパイナップルにツリーの飾りつけをしている。
 老妻は花や野菜、接ぎ木や種から伸ばし育てるのが楽しみ、翌日には見えなくなったから毎週楽しみに通う、通所介護施設に持参して自慢してるんだろう。

 内館牧子さんの本「老害の人」の新聞広告にどっきり!
 「昔話に長い説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢 そうかと思えば無気力そしてクレーマー」
 私も孫自慢・・  物忘れ予防に長いこと日記をつけている、1年前と10年前の日記帳も並べて時折開いて昔を懐かしむ。
 ここ20年余りは山渓のアルパインカレンダーを愛用、装丁は同じだから並べて建てるには好都合。23年を迎える準備を始めた。
 10年前の日記帳・・・の12月30日 散歩がてら孫を保育園に迎えに行き、時折立ち寄る雑貨屋さんに寄った。
 孫があれこれ物色して、いつもよりいっぱい買ったと思う。その雑貨屋さんは村の中心部で昔から地域の大切なお店だったが近くにできた全国チェーンの雑貨屋さん(コンビニ)の影響もあってこの日が最後の営業日だった。
 買い物を抱えて、レジのお姉さんに行った孫に「このお店はね、みんなの大切なお店だったけど、今日で閉めるんだって・・・」
 レジを打ってたお姉さんに向かって、孫が大きな声で「おつかれさんでした」
 小さな子供にお礼を言われたお姉さん、思わず涙ぐんで「ありがとう」
 出口のドアーには「本日をもって閉店します。長い間の・・・」小さな張り紙がしてあった。
 優しい言葉をかけた孫、10年後の今、じいちゃんの背を追い越して178㌢の中学2年、優しい気持ちは今も変わらない。

コメント
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