岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

クリスマスの頃・・

2021-12-24 15:05:30 | いなか暮し

 庭の柊(ヒイラギ)は邪気を払う縁起木と言われるが、鋭い棘が少々厄介、クリスマスの頃、ツリーとともに見かける木でもある。
 ヒイラギの赤い実に雪が積もる、師走の美しい風景になる。

 小高い山の中腹の小さな小学校は、古い古い、木造校舎である。
 元気な子供たちが、にぎやかに昇降口で草履に履き替えて、途中の職員室の前は静かに通って・・
 その先、左に曲がったところに階段がある、2階への途中、少し広めの踊り場に見慣れないものがある。
 裏の山から採ったのだろう、大人の背丈ほどの杉の木が、板で作った四角の鉢に植えられて、金や銀の色紙や紙テープできれいに飾られている。
 子供たちは「何だろう」首をかしげる。
 「それはクリスマスツリーと言って、アメリカではどこの家でもクリスマスには飾るものなのよ」若い女の先生は優しく教えて、音楽の時間は「きよしこの夜、星は光り・・・」
 当時の子供たちは、畏れ多くもキリスト様をご存じない、ましてやクリスマスは初めての体験。
 終戦の直後だけに、大急ぎで欧米の文化を教えていたのだろう。

 イブの前日、12月23日は東京タワーの63才の誕生日という。
 63年前頃と言えば、花巻近辺の中学の修学旅行は、日光に一泊して、翌日東京入りして、バスで東京見物、車窓から超特大の”こたつやぐら”が見えた。
 完成すると世界一の高さになると、ガイドさんから説明があった。
 子供たちが見た「超特大のこたつ」は、タワーの下の部分しかできていない、建設中の東京タワーだった。

 東京タワーが63才、プラス中学3年生、イコール、なるほど我が身と年齢ピッタリ。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする