中山間地の、この地域は水路の排水管の設置や神楽の伝承活動に積極的に取り組み、平成14年には岩手中山間地域モデル賞を受賞している。
管理の行き届いた雪の棚田は美しい。 花巻市幸田
「カンクノアメ・・・」今の時期、昔の年寄りが、訛った言葉で喋っていた。
意味も分からずにすっかり忘れていたが「寒九の雨」とは、れっきとした季節を表す言葉と今にしてわかった。
寒の入りから九日目に降る雨を「寒九の雨」として豊作の兆しとして喜ばれたという。
また、寒九に汲む水は薬を飲むときにも良いという。
寒中に降る雨を豊凶の兆しとする地方や、ほかにもその年一年の豊凶を占うものは数多い。
山形県庄内地方では、田んぼの雪が強い風にとばされ、雪片が丸くなり、次第に俵状になる。俵が大きければ大きいほど豊作。
またある地方では正月の鏡餅のひびの入り具合で豊凶を占うというユニークなものもある。
花巻市の大瀬川では葛丸川にそそぐ沢に、この時期にできるタロシ(つらら)の太さでその年の豊凶を占う。
太ければ太いほど豊作になるといわれ、最大記録は昭和53年の氷柱の太さは8mにもなった、
その年は大豊作だったという。
昔の人々は自然現象を見ては、でき秋を案じていたんだろう。
今年、寒の入りは1月5日、大寒は1月20日、入りから数えて7日目の27日、この時期には珍しいほどの雨が降った。
「寒九」が少々ずれて「寒七」だが今年のでき秋も期待できそう・・・・だが
昨今のコロナ禍のせいもあって外食中心にお米の売れ行きがよくないといわれる。
そんなこともあってお米の作付け制限が厳しくなりそう。
ともあれ、雪と寒さの厳しかった「寒」も2月2日まで、翌2月3日は立春を迎える。