岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

お手伝い

2019-07-18 15:42:14 | いなか暮し

熟してこぼれた、沢山の梅の実 かっては梅漬けや梅酒用にと、実がなる前から予約がいっぱいあったが、昨今は漬ける人も少なくなり、欲しいと言う人もすっかり少なくなって、こぼれ放題 
 水戸の偕楽園の梅は、戦国時代の昔、籠城戦の非常食として植えられたことが始まりと聞く。
 水戸の殿さまがこの有様を見たら嘆くに違いない。

昭和の30年代頃までだろうか、親たちも忙しかったんだろう、子供たちは良く働いた。
 ランドセルを放り投げて遊びに出ようとすると、親たちに見つかり、幼い妹、弟を背中にくくりつけられる。
 負ぶったまま近くの広場で野球や缶けり、背中の弟、妹は夕方までそのまんま。
 田植えになれば、「お前は田植えが上手」とか、おだてられて、毎日、田んぼに出される。
 当時はお手伝いと言うより、一人の大切な労力だったように思う。
 そんな毎日だから、学校の先生も宿題を出さなかった。
 勉強や宿題を家でやったと言う記憶はない。
 (もっとも、手伝いの合間に、勉強している子もあったが・・・後に大きな差がついた)

 孫の勉強塾の送り迎えをした。
 田んぼから出て、迎えに来てくれたと感じたのだろう。
 軽トラックの助手席に座った孫が、運転席のじいちゃんの肩に手を載せて
 「じいちゃん、今度手伝うね、何でも言って、多分じいちゃんより力があると思うよ!」
 そりゃ、そうだ、ご飯もいっぱい食欲旺盛、水泳に柔道、背もぐんぐん伸びている。
 小5生の孫からの嬉しい一言である。

 



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