赤いハンカチ

夏草やつわものどもが夢のあと

▼とある候補者の落選日記

2024年05月20日 | ■売名坊主の日記より

 またしても昔の記事で悪いが・・・

 自称ジャーナリスト有田芳生氏の個人サイトにあるブログを読んでみた。彼は、この数年来、すっかり選挙ずいている。惜しいことには、先にも落選したし、このたびの総選挙においても今一歩というところで当選には及ばなかった。だが、わたしが彼に興味をもつのは、選挙のことではない。
 例によって例の如し、ブログそのものことであり、言ってみれば彼の文体そのものである。文章に刻印されるべきその精神の深浅の問題だ。だが、有田氏の日記の中で、これといって彼の思想らしきものは、どこにもない。無残なものだ。探しても探しても見当たらない。
 だが、生活はある。書名と人名の固有名詞だけが、文中で踊っている。昔から、彼の文章の特徴が、これだった。読んだ読んだと、書名を挙げておきさえすれば、多少は知的な男に見えるだろうという期待があるのか。いささか矮小な教養主義だ。またしきりに誰に会った、彼に会ったと、いちいち人名を挙げては、知己の広さを自慢する。これまた矮小な徒党根性の表れに他ならない。
 田舎から出てきた成り上がりおやじの言辞が、まさに、こんな調子だ。俺は有名なだれそれのことを知っている。だれそれと友達だ。最後のせりふは決まっている。「俺を誰だと思っている」。笑うのである。彼の文体は、むかしから、こればっかりなのである。そこに彼の精神の性質がある。それにしても、このたびの落選は惜しかったが、次なる選挙に臨むのだろう。国政選挙か首長選挙かは知らないが、当選しようと落選しようと、その人の精神の構造は、変わりない。
 多く当選すれば、事前の俗物度がさらに増長するだけだ。考えてみれば、今回も有田氏に限っては、全党を仕切って民主党を大勝利に導き株をあげ男を挙げた選挙対策委員長、その名も自民以上の自民党であると噂もたかい天下の小沢一郎様に雌伏して、彼から正式な子分格、すなわち小沢チルドレンとして公認をいただいておけば、よかった。
 小沢一味として当初より早々と表明しておけば、有田氏も、いまごろ落選の感傷にふけっている暇はなかっただろう。

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