喜多方市山都町沼ノ平地区にある鏡桜である。オオヤマザクラで、別名エゾヤマザクラともいわれる。樹齢は約100年とか。今日のお昼過ぎに愛用のデジカメで撮影した。時おり霧雨が降るあいにくの天気であったが、ほぼ満開。まるで仕掛け花火のように、どこまでも雄大であった。それでも、絶頂期はつかぬまの出来事。沼の岸辺には小さな波紋が広がり、散り急いだ桜の花が水面に色を落としていた。ソメイヨシノと比べると、ややピンクがかった色であるが、華やかさというよりも、どことなくゆかしさがあった。その途中、急勾配の坂を車で上っていると、眼下に虹がかかっていたので、一瞬見とれてしまい、その後に運命的な出会いをしたので、シャッターを押す手が震えてしまった。山峡の地にひっそりと咲く桜は、風雪に耐えてきた会津人の生きざまと似ており、共感を覚えてしまう。今日からゴールデン連中が始まったが、花の命はそれほど長くないだろうから、ぜひ今が満開の鏡桜を堪能してもらいたい。
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