草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

TPP反対の攘夷を貫くことでアメリカに譲歩を迫るべきだ!

2013年03月17日 | 政局

 中野剛志もほのめかしていたように、こんなことになるのは、最初から予想されていた。今一番大事なことは、最初から白旗を掲げるのではなくて、攘夷の気概があるかどうかだ。今回のTPP交渉参加の記者会見で、安倍晋三首相がTPPのプラス面ばかり語っていたが、もっと苦渋に満ちた言い方をすべきだった。誰が政権を担おうとも、自前の憲法と軍隊を保持しない限り、アメリカに物を言えるわけがない。安倍首相を擁護せんとするあまり、TPP絶対反対を唱えていた保守の一部が、ここにきて浮足立っているのはみっともない。これまでの主張を貫けばいいのである。保守にとっては、サヨクと新自由主義が敵である。日本の国柄を死守すればいいわけだから、動揺する必要はないのである。TPPに反対するのは、サヨクだと決めつけて、罵倒するにいたっては、常軌を逸している。TPP交渉参加に関しては、共産党と社民党以外は容認であり、新自由主義の軍門に下った日本維新の会やみんなの党にいたっては、条件なしの諸手を挙げての賛成である。これでは自民党を叱咤激励するしかない。最後までTPPに反対を貫くことと、安倍政権を支えるというのは、露ほども矛盾しない。かえって手のひらを返して、これまでの主張を撤回する方が問題ではなかろうか。日本国内で反対運動が高まることで、アメリカに譲歩を迫る。その力学を働かせるためにも、今は攘夷しかないのである。


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