草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

過激なマイノリティの運動は革命にほかならない

2024年08月02日 | 祖国日本を救う運動
 多様性とかマイノリティを尊重するとかいうと、人権を尊重するとかいう観点で論じられがちだが、実際はそんな単純なことではないのである。
 アントニオ・ネグリが主張したように、根本にはマルチチュードという思想があり、マイノリティがグローバルな規模でネットワークを構築して多数派を構成し、革命を引き起こすということである。つまり、それは構成的権力としての革命権の発動であり、社会を根本からひっくり返すことなのである。
 かつてプロレタリアに与えられた、革命的な権力が、マイノリティにこそ付与されるのだ。パリオリンピックでの開会式で、マリーアントワネットを処刑したことを誇らしげに語るというのは、多様性の目指すべき方向を示唆している。
 レーニン主義の流れを汲むネグリは、マイノリティをの行動と党とを結びつけ、そこにダイナミックな現実として組織された構成的権力によって、革命を夢みたのである。
 そうした革命的な勢力を甘く見てはならず、これに対しては、日本という国柄で対抗し、これ以上混乱することがないようにしなければならない。これまでの常識や価値観が崩壊した後にできるのは、強固な一党独裁による全体主義であり、それに手を貸す運動は、マイノリティを利用した革命を画策しているのだから。
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