草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

亡国政権でも大混乱しないのは天皇のおかげ

2010年07月18日 | 思想家

  民主党政権の迷走もあって、日本の政治は混乱しているかのような様相を呈しているが、天皇の権威があまねく行き渡っていることで、かろうじて落ち着きを維持しているのだ。それがあるからこそ、国民は政治がどうなろうとも、安心して生きていられるのである。高山岩男は『教育哲学』のなかで、そのことにさりげなく触れている。「天皇は一兵の武力も所持せずに最高権力者を将軍に任命するという権威をもち、平素政治に超然としながら国内分裂の危機に国民が政治的統一の象徴として仰ぎ、これに呼応して天皇が最高の政治機能を果たすことをなされた(大化の改新・明治維新)」。日本の国のかたちというのは、天皇を中心にした立憲君主国である。そして、祭りごとにあたられる天皇は、国民あるべき姿を、身をもって体現されておられるのだ。もちろん、日本人は外国の文物を取りれることにかけては、世界でもトップクラスの国民である。しかし、国柄のその根本においては、古き良きものを保ち続けているのだ。あえて国民主権にこだわるのは、現在の天皇制を維持できなくなるからであり、かけがえのない日本という国家が、今存亡の危機にさらされているからだ。保守派の国民が街頭に繰り出し、怒りのシュプレヒコールをあげているのも、その危機感の表れなのである。

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福田恆存、小林秀雄、前尾繁三郎、竹山道雄、三島由紀夫、保田與重郎、高坂正
堯、小泉信三、江藤淳、柳田国男らの憂国の言葉に言及しています。


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