草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

石丸氏の一夫多妻は共産主義の婦人公有と同じではないか

2024年07月15日 | 石丸伸二
 昨日放送の読売テレビの「そこまで言って委員会NP」において、石丸伸二氏が少子化対策として「一夫多妻制と遺伝子的に子供を生み出す」と語ったことは事実である。
 しかも、石丸氏は「一夫多妻」とは言っても「一妻多夫」とは口にしなかった。女性は子供を産む機械と考えているのである。
 マルクスとエングルスの『共産党宣言』(マルクスレーニン主義研究所訳大月書店)でも、プロレタリアによる生産用具の共有と同じように、婦人の公有を容認するかのような文章がある。
 「共産主義者のいわゆる公認の婦人共有にやらにたいして、わがブルジョアたちのしめす高潔な道徳的義憤ほど、わらうべきものはない」と書いているほか、「ブルジョア的結婚は、実際には妻の共有である。だから、共産主義者を責めるにしても、せいぜい、共産主義者は、偽善的な、かくれた婦人共有のかわりに、公認の、おおぴらな婦人共有をやろうとしている」と自分たちに向けられた批判を、共産主義者の立場で反論しているのだ。
 石丸氏の主張は、それなりの根拠にもとづいているのではないか。しかし、それは人類が編み出した結婚という制度の否定にほかならず、多くの人たちの反発を招いて当然なのである。テレビに出れば出るほどメッキが剥がれてしまうわけだから、選挙戦術としては切り抜き動画しかなかったのである。
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