民主党政権がどれだけ外交音痴かというのは、玄葉光一郎外務大臣の言葉一つとっても、それはよくわかる。今頃になって、ようやく竹島について「韓国が不法占拠している」との言葉を使い出した。李明博大統領が竹島に上陸したために、抗議の意味が込められているのだという。それまでは韓国に気兼ねして「法的根拠のない占拠(支配)」と言っていたのである。下手に出た結果が、今回の事態を招いたのではないか。その言葉をめぐっては、国会の予算委員会で、自民党の質問者との間で、何度押し問答が繰り返されたことだろう。国家として毅然たる態度を取らなかったために、日本は近隣諸国から侮られてしまったのだ。自民党政権時代ですら、2006年には「54年以降の韓国による占拠は不法占拠である」と閣議決定した経過がある。民主党政権が、そこから後退させたことが、誤ったメッセージを韓国に与えたのではないか。そこでまた理解に苦しむのは、毎日新聞の報道である。玄葉外相のその発言を記事で取り上げ、「今回も韓国が反発するのは必至だ」とコメントしている。一体どこの国の新聞かと、訝りたくなるのは、私だけではないだろう。国益を担うべき政治家が、マスコミ受けを狙った友愛外交とやらで、近隣諸国に付け込まれる隙をつくったのが、民主党政権なのである。ようやく今になって自分たちの非を認めたわけだから、即刻政権を投げ出すべきだろう。このまま居直られたのでは、国民にとっては迷惑千万だ。
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