草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

お盆には死者の声に耳を傾け死者の書を読もう!

2012年08月11日 | 思想家

 私が読む本のほとんどは、この世を去った者の書である。生きている者は、未だ値打ちが定まっておらず、一定の評価を受けた死者の声に、私は耳を傾けたいのだ。還暦を過ぎるとなおさらである。生きている者は、あまりにも生々しいし、自己弁護に終始している。沈黙を強いられた者たちには、じっと耐える潔さがある。否応なくこの年齢になると、死を意識せざるを得なくなる。すでに夭折する夢は挫かれてしまい、ただただ成り行きに任せるしかない。山田風太郎の『人間臨終図巻Ⅰ』は、私の座右の書である。15歳から55歳までに死んだ人たちのことが、エピソードをまじえて紹介されている。私が気に入っているのは、惜しまれながら世を去った人たちであるからだ。私のように生き長らえているのとは違って、どこか若さをたたえているし、すぐにでも活躍できるようなイメージがある。10代で死んだ山口二矢から、55歳で死んだ大川橋蔵まで、それは共通している。毎年お盆くらいは、時間をつくって死者たちの書を読みたいと思う。これから100年も生きるかのようなことを考えて、生きている者の声しか聞こうとしないのが進歩派である。それと比べると保守派は、死者の前に首を垂れるのである。ことしもまた8月15日がやってくる。散華せし者たちが私たちに訴えたかったことを、もう一度私たちは噛みしめるべきだろう。著書を通して、そのことの大切さを私に教えてくれたのは、小林秀雄であり、柳田国男であった。


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竹島の実効支配目論む韓国の暴挙を断じて許すなかれ!

2012年08月11日 | 安全保障

 暴力の海を乗り切るには、日本は国家として身構えるべきであるのに、政治は漂流を続けてたままである。それをあざ笑うかのように、昨日、韓国の李明博大統領が竹島を訪問した。実効支配を全世界にアピールするとともに、不利とみられる大統領選挙に勝つために、乾坤一擲の勝負に出たのだろう。日本も舐められたものである。民主党政権になってから、外交問題では、腰が定まっておらず、そこを見透かされたのだろう。民主党がまとめようとしている党の綱領では、「友愛外交」をスローガンにするそうだが、そんな理想論で通用するほど、世界は甘くはないのである。そうでなくても、民主党政権は、永住外国人に地方参政権を与えようとしており、その対象者は韓国人である。いかに地方政治のレベルとはいえ、韓国人だけに選挙権を与えるのは、民主党が大韓民団から世話になっているからで、唯々諾々とひれ伏すしかないのだろう。民主党政権が続いているうちは、韓国の暴挙に対して、対抗処置をとることは難しいのである。日本人の多くが理想論を振りかざしていたなかにあって、ネットだけは韓国に対して批判的な言論を強めていた。ここまで日本が馬鹿にされてしまうと、弱腰外交が招いたツケだったのではないだろうか。この場に及んでも、朝日新聞などは土下座を繰り返せと書いているが、日本の国益などどうなってもいいのだろうか。


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