草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本の敗戦の日を前に 5首

2012年08月13日 | 短歌

首括るアメリカならば市ヶ谷のあの裁判は正義なりしか

爆音は遂に帰らぬ特攻機あまたの命乗せて雲間に

飛び立てぬその痛恨に涙せしわが父もまた夭折をせし

独立を奪われし日よりこの国は道義は廃れ敵とも誼み

モンペはく乙女が折りし千羽鶴みずく屍か草むす屍


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「自分がよい先祖になろうとする心掛け」がない政治を嗤う!

2012年08月13日 | 思想家

 日本人がお盆に帰省して、親や先祖の墓に手を合わせるのは、日本人の民俗信仰に深く根ざしている。これによって一族の絆も再確認されるのだ。それは守り育てることが、保守の存在理由なのである。死者は遠くに去ってしまったのではなく、集落を望める小高い山に留まり、子孫の生業を見守ってくれているというのが、柳田民俗学の核心部分である。それは世界宗教とは無縁な信仰である。平成の世まで廃れずに息づいているのは、素朴さゆえに受け継がれてきたのだろう。そして、柳田国男も認めていたように、日本人の倫理観と結び付いたのである。「親代々の古い体験の上に積み上げられ、言葉や文字を以って教え示そうとしなかった無形の慣例、中にも先祖に対する考え方、殊に自分がよい先祖になろうとする心掛けのようなこと」(『先祖の話』)が、日本人の生きる上での指針になっていた。今なお日本人の民衆レベルではそうであっても、アメリカニズムに毒されたエリート層の多くは、それを顧みなくなっている。経済合理性だけが重んじられ、敵味方も内通するようになってしまったのだ。日本の政治の現状も、まさしくそうではないだろうか。国家として身構えることを主張する政党は、どこにも見当たらない。唯一保守を自任する自民党にしても、消費税増税を重視するあまり、民主党政権に手を貸す始末である。「自分がよい先祖になろうとする心掛け」がないからではないか。あさましい限りである。


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