草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

国家革新のために民衆の決起を訴えた西田税!

2012年08月12日 | 思想家

 日本の政治は漂流状態である。本来であれば、消費税増税の前に信を問うべきであったのに、それもせずに、民主党政権は延命に必死である。野党第一党の自民党も、あろうことか、そんな民主党の片棒を担いで、コロッと騙されている。解散・総選挙を騒ぎたてても、一向に野田佳彦首相は、誠意を示さす、結局このままの状態が続きそうだ。こんなことばかりしていると、歴史は繰り返すというのを、政治家は考えないのだろうか。民衆が黙っていると高をくくっているのだろうが、それは甘く見過ぎだ。滝村隆一の『北一輝・日本の国家社会主義』では、北一輝の側近であった西田税のことも触れている。西田の手になる『無限私論』も紹介されており、それは個人の思いから発して、政治思想にまで高められた名文である。その叫びは、平成の世の日本の民衆にも無縁ではない。「ああ吾等は救はねばならぬ、民衆は国家民族の大部を形成する偉大なる底力を有するものはまこと一部少数の機関にあらずして実に民衆である、而もこの民衆が今や危険の深淵に臨むで居るのだ、救済者なくむば彼等は遂に前進してこの危険を踏まねばならぬ情況におかれてあるのである、危いかな7千余万の海東の民生よ」。国家として身構えることがない、日本の支配階級に対して、日本土民たる民衆が決起することを主張したのだった。私には、今の日本の世相が、あまりにも昭和初期と似ている気がしてならない。


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ビデオ出演で吉田前所長が東電の全面撤退を否定!

2012年08月12日 | 災害

 権力者が望む方向に、いくらでもマスコミは世論誘導ができる。それをするかどうかは、マスコミ人の良心にかかっているが、今の時代にあっては、それは無い物ねだりなのだろう。福島第一原発からの全面撤退の話は、まず朝日新聞がベタ記事にして書いた。それによって、東京電力本社に菅直人前首相が乗り込んだことが正当化された。そして、あろうことか、一時は菅が英雄に祭り上げられたのだ。しかし、真実を隠し通すことはできない。吉田昌郎前福島第一原発所長が出演したビデオが昨日、福島市で開催されたシンポジュウムで上映された。そこで吉田前所長は「基本的に私が考えていたのは第一原発をどうやって安定化させるということに尽きる。そういう時に我々が現場を離れるということは絶対にあってはならない。かといって人命は非常に尊いので、関係のない人といったらおかしいが、事態の収拾に直接関与していない人には避難していただく。ただやはり現場で原子炉を冷やしたり、そういう作業をしている人間は撤退できないと思っていたし、本店にも一言も言っていないし、私は思っていなかった」とキッパリと言い切った。実際に吉田前所長らは、そこは離れなかった。だからこそ、5、6号機のメルトダウンを阻止し、福島第二原発まで波及せずにすんだのである。福島第一原発事故をめぐっては、東京電力の責任も重大だが、菅前首相を始めとする官邸もデタラメであった。それを報道せずに、菅を英雄にしようとしたマスコミの責任は、これから徹底究明されるべきだろう。


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