2022/5/13放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「バプテスマのヨハネ」という題でお話ししましょう。
「バプテスマ」とは、水による洗礼を施す儀式の呼び名です。神に対し罪を悔い改め、救い主イエス・キリストを信じると告白した人に、罪の赦しと神との和解をしたという印として施される儀式です。それを最初に施したのがヨハネという人でしたから、「バプテスマのヨハネ」「洗礼者ヨハネ」と呼ばれているのです。ヨハネの福音書1章の24節から28節のお話しです。
さて、今度は当時の宗教指導者であったパリサイ派の人々がヨハネのところに来て質問しました。パリサイ派とは「分離主義派」という意味です。彼らの質問は単なる質問ではなく、「水で洗礼を人々に授ける根拠はどこにあるのですか」という、むしろヨハネに対する批判でした。水で洗礼を授けるなどという儀式は今までもないし、新しい儀式ですから宗教指導者たちにとってはほっとけないのでありました(※)。そして、彼らは三段階の根拠を重ねて、新しく水の洗礼バプテスマを授けているヨハネを咎めたのです。
「あなたは救世主でもないし、エリヤのような改革者でもないし、また神からの預言者でもない。そのあなたがなぜ新しい水によるバプテスマ(洗礼)を人々に授けるのですか。」
ヨハネは答えます。
「わたしは水でバプテスマ(洗礼)を授けるが、あなたがたの知らないかたが、あなたがたの中に立っておられる。その方がわたしのあとにおいでになる方であって、わたしはその人のくつのひもを解く値うちもない」
ヨハネの福音書1章26節~27節。
ヨハネの後においでになる方とは言うまでもなく救い主イエス・キリストです。このお方は聖霊によってバプテスマ(洗礼)をお授けになる、とヨハネは語りました。水のバプテスマ(洗礼)以上の、神の聖霊によって私たちはバプテスマ(洗礼)をイエス・キリストから授けて頂けるのです。
水の中をくぐり抜けて私たちの罪の汚れが洗い清められるように、神の聖霊の中をくぐり抜けて私たちの罪と汚れは洗い清められていくのです。
( PBA制作「世の光」 2022.5.13放送でのお話しより )
※ ユダヤ人の間で水は、宗教的穢れのきよめのために水を浴びるという定めがあった他、ユダヤ教への改宗の際には身体を水に浸したとされている。
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