2022/5/19放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。ツァラアトという重い皮膚病にかかった人が出てきます。彼は自分の病気のために、イエス様にまるで挑発するような祈りをしました。
旧約聖書にある詩篇には、どれだけ生々しい祈りが溢れているでしょうか。敵が滅びるように、と露骨に祈る祈りがあります。呪いのような祈り、神様への不満をぶちまけるような祈りすらあります。「神様。これでは困ります。このままではどうしてもあなたの愛が見えなくなってしまうんです。」 それが「神のことば」として聖書に記されている。この神様の度量の深さを思います。
つまり、神ご自身が望んでおられるんです。「もっと神を求めて欲しい。もっとわたしに願って欲しい。」 そして私たちは祈ってよいんです。「あなたは神様でしょう? どうぞ神様らしく振る舞ってください。なぜこんな力に世界を委ねておられるのですか。あなたが手を出し、介入してくださらなければ世の中は良くならないでしょう。」 ひれ伏して祈るんです。この社会が変わるように、戦争が起こらないように、戦争を止めてください、と諦めないで祈るんです。「祈ったところで変わらない」という聞き分けの良い諦めなどではなく、神様が祈りを聞き、立ち上がり、この祈りに答えようと祈りながら歩き進めてくださる姿を思い描き、祈りたいと思います。
私は牧師になってから、かつての祈りより私の祈りは生々しくなりました。露骨に祈ります。「神様、水曜日と日曜日の朝は必ず雨をやませてください。教会の礼拝に、祈祷会に歩いてこられる高齢の方々が安心して来られるようにしてください。」 夏には「あまりにも神様、暑い日が続きます。誰一人この暑さで体が参ってしまわないように守ってください。」 癌になられた男性には、ためらうことなく、腫瘍のある部分に手を置いて祈ります。「神様、聖書に『義人の祈りは病む人を回復させます』とあります。私はどこをどう見ても義人ではありません。しかしこの手の先にある腫瘍をどうか取り除いてください。驚くほど効果のある治療方法と出会わせてください。神様、あの人が元気じゃないと困ります。まだまだ一緒にやりたいことがあるんです。」
私は癒やしにおいて、神秘主義者といわれようが、聖書の語るように癒やしてくださる神を信じています。
あなたは今、何を神に訴え出るように導かれているでしょうか。あなたの祈りを神は待っておられます。
( PBA制作「世の光」 2022.5.19放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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