2022/5/12放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「あなたは誰ですか」という題でお話ししましょう。
印象画家ゴーギャンは次のような質問の絵画を描いています。「我らはどこから来て どこへ行くのか、 そして我らは何者であるか」
「あなたは誰ですか」という質問は「あなたは何者か」という意味です。
ヨハネの福音書1章の続きです。今日は19節から23節までのお話しです。
さて、ユダヤ人たちは、エルサレムの神殿で仕える祭司やレビ人たちを洗礼者ヨハネのもとに遣わしました。そして、尋ねたのです。「あなたは誰ですか。」
すると、ヨハネは答えました。「私は皆さんが待ち望んでいるキリスト(救世主)ではありません。」
すると彼らは再び問いかけました。「それでは、どなたなのですか。あなたは救世主キリストの前に来るエリヤですか。」
「いや、違う」
「では、あなたはモーセが預言したあの預言者ですか。」
「いいえ」とヨハネは答えました。
遣わされた人々は、さらに質問しました。「あなたは誰ですか。私たちを遣わした人々に答えを持っていけるようにしていただきたいのです。あなたは自分を誰だと考えるのですか。」
すると、洗礼者ヨハネは答えました。「私は預言者イザヤが言ったように、『主の道をまっすぐにせよ』と荒野で呼ばわる者の声、である。」
預言者イザヤは洗礼者ヨハネが登場する700年前の人でした。イザヤは、キリストは救世主が来る前にキリストの道を準備するものを遣わす、と預言したのです。その人物は「荒野で呼ばわる者の声」となります。洗礼者ヨハネは主イエス・キリストの道を備える呼び出しになると自分を紹介しました。
さて、翻って私たちも「私は誰か」「私は何者であるか」と自問自答しなければなりません。洗礼者ヨハネは「私は主イエス・キリストの道を備えるために荒野で叫ぶ声である」と自分を紹介できました。「自分はどこから来て、どこへ行くのか そして今私は何をすべきか」を知っていたのです。
人生はしばしば旅に喩えられます。旅人は目的地を目指して自分の家から旅立ちます。そして、今どこにいて何をすべきかを知っているのです。私たちは神から出て神に帰る地上の旅人です。
( PBA制作「世の光」 2022.5.12放送でのお話しより )
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