2022/5/20放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。
重い皮膚病を患った男性がイエス様に癒してほしいとひれ伏して願い出ました。すると、イエス様は手を伸ばして彼に触り、「わたしの心だ。きよくなれ」と言われました。するとすぐにツァラアトが消えたのです。
ひれ伏していた彼は自分の身体に触れてくれる手の温もりを感じました。誰も触ってくれる人などいない。家族でも直接触ってはこない。イエス様は社会的、宗教的な掟を破られました。彼に触り、彼の心に触れられたんです。「触る」というのは存在の全肯定です。古い戒めなどものともせずに魂に寄り添われるキリスト。誰にどう言われるかなど関係がない。彼は自分をそのままで受け入れてくださる方に出会ったんです。そして、聞こえてきました。「私の心だ。」
この人は神の心に触れたんです。神の心は暖かかった。優しい手のぬくもりでした。
この人は神に聞きました。「お心でしたら」「あなたが望まれるのであれば」 すると、神の心は「あなたの望んでいるように、私も望む。きよくなれ。」
私たちは「私の願いは、神様のみ心とはかけ離れているはずだ」と思い込みやすいところがあるかも知れません。しかし、彼の願いを私の願いと同じだと言ってくださるイエス様がいるんです。それならば、私たちは願わないと望まないと神の心は分からないでしょう。祈らないと分からないんです。そして、祈ったら分かる。「ああ。神様も願っていてくださったのか。」「この願いを願い続けていて良いのだと」と。祈り求めたからこそ、神の願いも神の心も知っていけるんです。
私たちは今日、ツァラアトではなくとも何かしら穢れていると言わざるを得ない自分の過去や自分の弱さがあるでしょう。人前に出ていけないような忘れ去りたい罪があります。自分で自分を愛せず、自分の過去を自分で否定してしまう。
しかしイエス様はおっしゃるのです。「あなたを誰にも汚れているなど言わせない。自分で自分のことを穢れているなんて言ってまわる人生など生きていかなくて良い。これが神の心だ。」
皆さんにもこの神の心と出会って欲しいんです。この神の心があなたに今触れている。このぬくもりを感じて欲しい。「あなたは穢れてなどいない。私があなたを守る。」これが神の心です。
( PBA制作「世の光」 2022.5.20放送でのお話しより )
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