♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■キリストの豊かさ / 板倉邦雄

2022年10月10日 | Weblog

2022/5/9放送

「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「キリストの豊かさ」という題でお話しいたしましょう。では、まずヨハネの福音書1章16節を口語訳でお読みいたします。

 「わたしたちすべての者は、その満ち満ちているものの中から受けて、めぐみにめぐみを加えられた。」

 まず、イエス・キリストのうちにあらゆる祝福が溢れるばかりに豊かに宿っている、とヨハネは語っているのです。あらゆる祝福とは、いのちと真理、正義と聖潔、英知と知恵、そして何よりも慈悲と博愛ではないでしょうか。これらは隠れた泉のようにイエス・キリストの中に満ち満ちて宿っているのです。

 ですから私たちは汲めど尽きることのない泉であるキリストに、信仰によってつながっていきたいのです。なぜなら、私たちはやがて死ぬべき者だからです。しかし、いのちの祝福の豊かさはイエス・キリストのうちに溢れています。

 また、私たちは不義と不潔によって、惨めな汚れと迷いの中にあるのではないでしょうか。しかし、正義と聖潔の祝福はイエス・キリストのうちに溢れています。

 さらに、私たちは無知で知恵に欠けているのではないでしょうか。しかし、イエス・キリストのうちに英知と知恵が溢れているのです。

 イエス・キリストはこの世に来られた目的をこのように言われました。
 「わたしがきたのは、羊に命を得させ、豊かに得させるためである。」
         ヨハネの福音書10章10節です。
 羊飼いとして来られたイエス・キリストを信じて従うすべての人たちに、優先的な博愛を注いで、永遠のいのちを与え、しかも豊かにお与えになるのです。罪の赦しも与え、優れた知識も知恵も与えてくださるのです。

 そして、さらにヨハネはこうつけ加えました。
 「私たちはめぐみのうえにさらにめぐみを受けたのである。」

 この「恵み」というギリシャ語は「カリス」といいます。「カリスマ」の語源です。ギリシャ語の「カリス」は「神の恵みの賜物」という意味を持っています。「カリスマ」は私たちを誇らせ自慢させる所有物ではありません。私たちを互いに生かし、ともに生きるための神様からの恵みの贈り物です。私たちは、イエス・キリストへの信仰というパイプを通して、恵み(カリスマ)の上にさらにカリスマ(恵み)を豊かに受けているのです。ですから、私たちはみんな誰でもカリスマ人間なのですね。


    ( PBA制作「世の光」 2022.5.9放送でのお話しより )


******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******  
 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする