2022/5/27放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
一期一会、人生を変える出会いがあります。今から約二千年前、漁師だったシモン・ペテロはイエス・キリストに出会いました。彼はそこからイエス・キリストの弟子として生きていくことになりました。それはシモンには「偶然」のように思えたかもしれません。しかしイエス・キリストのほうは初めから彼を知っておられ、彼をお選びになったのです。
今日もご一緒に新約聖書ルカの福音書5章に記されている出来事を見てみましょう。
イエス様のことばに従い大漁の奇跡を体験したシモンは、「主よ、私から離れてください。私は罪深い人間ですから。」と言ってひれ伏しました。それまで「先生」と呼んでいたのが、神に対する呼び方「主よ」に変わっています。シモンは、神と神のことばの力に触れて、自分の罪深さを認識したのでしょう。
ひれ伏す彼にイエス様は語りかけられました。
「恐れることはない。今から後、あなたは人間を捕るようになるのです。」
(ルカの福音書5章10節)
一体、人間を捕るとはどういうことなのでしょうか。印象的なたとえですね。これは、シモンがこれから、この世界という漁場に漕ぎ出し、福音の網を下ろして人々をイエス様のもとへ導く人になっていくということです。イエス様はシモンをご自分の弟子として招かれたのです。魚を捕る漁師から人間を捕る漁師へ。
人がイエス・キリストに従って行く時、新しいストーリーが始まります。神は人を用いられます。それはシモンだけの話ではなく、私たち一人一人のストーリーでもあるのです。
新しい働きを前に期待で胸を膨らませ、情熱を宿す人もいる。けれども一方で、恐れや戸惑いも感じやすいものです。緊張する方もいるでしょう。そんな時に思い出したい大事なことは、その心の中も含めて、私のすべてを知っておられるイエス様が私を招いてくださったということです。
「恐れることはない。」
私たちが今は知らない神の大きなご計画があります。新しいストーリーが用意されています。深みに漕ぎ出し、私たちも用いていただきましょう。
( PBA制作「世の光」 2022.5.27放送でのお話しより )
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