2022/5/25放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
今から約二千年前、パレスチナのゲネサレ湖の岸辺は群衆で溢れていました。みんなが聞いていたのはイエス・キリストの話でした。
そのそばで、漁師だったシモン・ペテロは仲間たちと網を洗っていました。夜を徹して働いたのですが、魚が全く捕れず、疲れていたことでしょう。
ところがその時、イエス様はシモンに言われたのです。
「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を捕りなさい。」
ルカの福音書5章4節
この場面、もしあなただったらどう反応されるでしょうか。くどいようですがシモンたちは漁師です。この湖は彼らの職場で熟知しています。それでも昨夜(ゆうべ)は捕れなかった。「漁師の私に指図をなさるのですか?」とか、「今、網を下ろしてもあまり成果はないと思いますけどー」などと思ったとしても無理はないと思うのです。
ところが聖書にはこう書かれています。
「すると、シモンが答えた。『先生。私たちは夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした。でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう。』そして、そのとおりにすると、おびただしい数の魚が入り、網が破れそうになった。」
ルカの福音書5章5節、6節
祝福の原則がここにあります。それは神のことばにシンプルに従うことです。
このことは、人がロボットのように何も考えず、ただ言われたとおりに従えばいいのだということではありません。それぞれ考えや経験、知識があるのは大切なことです。シモンも、昨夜徹夜で働きましたけど何も捕れなかったんです、と言っていますよね。イエス様はそれを分かっておられるし、私たちの苦労や思いを受け止めてくださるお方です。
けれども、そこで終わるのではなく神のことばに耳を傾けなさい、とイエス様は私たちを招いておられるのです。
優先するのは自分の方法か、それとも神様の方法か。「無理です、やりません」と答えるか、「でも、おことばですから」とやってみるか。網を下ろし、祝福を受け取っていきましょう。
( PBA制作「世の光」 2022.5.25放送でのお話しより )
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