2020/10/2放送
世の光の時間です。お元気でお過ごしですか? 関根弘興です。
今日は旧約聖書の詩篇30篇5節のことばを最初に紹介しましょう。
「夕暮れには涙が宿っても 朝明けには喜びの叫びがある。」
これはイスラエルの国を統一したダビデが、大きな病であったか、または死の危険に見舞われるという、そんな経験を通して記したことばです。
人が自分の一生を全うして行くとき、順調な時もあれば逆境の時もありますね。 何が起こるかわからないのが人生です。 私たちは自分にとって、あって欲しくないもの、無くなって欲しいもの、そのようなものに時には助けられて生きている、という事実があるのではないかと思います。
考えてみれば、誰もが苦悩が無くなればいいと思いますよね。 でもそうすると、すぐに自分の限界を忘れて調子に乗ってしまうことも多々ありますね。
ダビデはこの詩篇の中でこんなことばを記しています。
「私が栄えたときに、私はこう言った。『私は決してゆるがされない。』」(6節 新改訳聖書2017)
ダビデは自分の人生が順調に行っている時には自信に溢れていました。 成功、地位、名誉を手にして、私が揺るがされるはずがない、と自負していたのです。 しかし、人生に突然の困難な出来事が襲ってきました。彼はもう私は神様から見放されてしまったのではないか、そんな思いを持ったのです。 しかしその時、彼は真剣に心を開き、神様に祈り叫ぶ者となっていきました。 ダビデは逆境の中で改めて、神様の助けが必要であることを自覚していったのです。
聖書が教えている神様は、この世界を創られ、永遠の存在者であり、何もない無から有を生み出すことのできる神様です。この方に向かって私たちは叫び求めて行くのです。
神様は私たちの叫びにどのように答えてくださるでしょう。苦難の中で神様に向かって叫び祈り求めて言ったダビデは、夕暮れがあっても必ず朝がくる、涙が宿ってもその後に喜びの叫びがある、と頷くことができたのです。私たちも同じように、「夕暮れには涙が宿っても 朝明けには喜びの叫びがある。」と告白し、歩んでいきたいものですね。
(PBA制作「世の光」2020.10.2放送でのお話しより)
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