2020/9/10放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。
ルカ福音書2章にはシメオンという人物が出てきます。イエス・キリストに会うまでは死なない、というお告げを信じ、神殿でキリストを日々待っていたのです。純粋な素直な信仰です。
このシメオンのような存在が私たちの周りにいます。素直に神様の導きを求め、神様の促しに従い生きる人々が私たちの周りで信仰の証をしてくれるということがあるでしょう。
しかし私たちはそのような純粋な思いに素直になれないところがあります。心のどこかで、そのような素直な信仰へと進みたいと思いながらも、神様の促しに導かれて進んで行こうとはしない頑なさを持っています。
その頑なさはどこから来るんでしょうか。もしかするとシメオンのように純粋に神様の言葉を信じて祈ったにも関わらずその祈りに答えられなかったとしたら、自分はとても失望するのではないかという不安を持っているのかもしれません。そのせいで自分の中で芽生え始めた神への信仰が揺らいでしまうのではないかと思う、あるいは逆に祈りが本当に聞かれたら自分はその神様の前でどうしたらいいんだろうかわからなくなる。全面的に自分の人生を明け渡してしまわないといけないのではないか・・・。
しかし信仰とは超自然的で常識はずれな神秘の世界に陥ってしまうことではありません。シメオンが信じたのは神様の約束のことばです。つまり聖書のことばを信じることです。ルカ福音書を記したルカがシメオンの存在によって描きたいのは、聖霊の働きを信じて神様のなさる約束を待ち望む信仰です。
本来、神殿でこの幼子を最初に迎えたのは、神殿で働く祭司だったでしょう。しかし祭司はこの特別な赤ちゃんの存在に気がつかなかったのです。旧約聖書でずっと預言されていたメシアの存在なのにです。しかしこの特別な赤ちゃんの存在に気がついたのはシメオンという一人の信仰者でした。
牧師の自分だったら気がつくだろうか。日々の仕事に忙しくてこの特別な赤ちゃんを見過ごしてしまうのではないかと思います。
しかしシメオンは御霊の導きのままに、御霊の感じるところを選び取る人であったのです。神のことばをそのまま信じていたからです。
今日も神様があなたに語りかけられることばをそのまま受け取りましょう。そうするときに、神様のなさろうとされていることを敏感に選び取ることができるようになるのです。
( PBA制作「世の光」2020.9.10放送でのお話しより )
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