2020/9/15放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「若者墜落死事件」という題でお話ししましょう。ユテコという若者が三階から落ちた事件です。使徒の働き20章の続きです。
さてパウロは先発隊の人々とトロアスで会いました。そこで七日間滞在します。そしてパウロが翌日、トロアスの港から出発という日です。週の初めの日の日曜日です。神様を礼拝し、キリストの定めたパンを裂き、杯を飲む聖餐式、すなわち主の聖晩餐を守るために信徒たちは集まりました。仕事を終えて信徒たちは夕食をし、夕食後にイエス様の制定された主の晩餐を守ったのです。
主の晩餐のあと、パウロは明日出発することにしていたので、人々と語り合い、夜中まで語り続けました。集会は三階の屋上の間で開かれていました。ユテコという若者が窓に腰掛けてパウロの話を聞いていました。
ところがパウロの話が長々と続くので、ひどく眠気がさしてきました。昼間の仕事の疲れがどっと出たのでしょう、とうとうぐっすり寝入ってしまい、三階から下に落ちてしまいました。急いで下に降りていって若者を抱き起こしてみましたが、もう死んでいました。同行者の中に医者のルカがいましたから死んだことは確かです。
そこでパウロが三階から降りてきて、若者の上に身を屈め、彼を抱き上げて、「騒ぐことはない。まだ命がある。」と言いますと、若者は息を吹き返して生き返りました。そしてまた三階へ上がって行き、主の晩餐をしてから明け方まで、パウロは人々と語り合ってトロアスから船で出発しました。人々は生き返った若者を連れ帰り、ひとかたならず慰められたのです。
神様を礼拝している最中に、若者が三階から墜落して死んでしまうという悲劇が起こりました。このような出来事は現実に起こります。そのようなとき私たちはその現実と事実をどのように受け止めたらいいのでしょうか。同じ墜落しても助かる人と助からない人がいます。その分かれ目は何なのか私たちには分かりません。天の神様の慰めがありますように祈らせていただくだけです。
(PBA制作「世の光」2020.9.15放送でのお話より )
***
このサイトは URL名として
http://yonohikari.biblica.info
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。
***
東海福音放送協力会へのお問い合せは、
464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ
***