♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■愛ゆえの葛藤と戦い / 岩井基雄

2013年12月13日 | Weblog
2013/12/13放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。イスラエルの歴史に登場するアブラハムは自分の甥のロトと別れの時に甥のロトに先に土地を選ばせました。ロトは見映えのよい肥沃な土地を選び、そこには繁栄の町ソドムがありました。しかしソドムは繁栄だけではなく周りの国々からの攻撃や堕落した影響も受けやすく、誘惑と罪に満ちた町でもあったのです。そして遂に、ソドムを含む低地の五つの町はエラムの王ケドルラオメルたちの連合軍によって包囲と攻撃を受け、人々も財産も全て敵地へと連れ去られてしまったのです。それにはロトの家族や財産もすべて含まれていました(創世記 14:5-12)。

 そのことを聞いたアブラハムは即座に300人を超えるしもべたちと共に敵を追撃し、ロトとその家族および全ての財産を取り戻しました。見映えの良い土地を先に選んでその土地の罪の影響を受け続けた甥をアブラハムは見捨てることもできたかもしれません。しかし、愛と謙遜のゆえに彼は見捨てられて当たり前のような者たちを助け、敵の手より救い、そして取り戻します。聖書はこう語っています。

 「夜になって、彼と奴隷たちは、彼らに向かって展開し、彼らを打ち破り、ダマスコの北にあるホバまで彼らを追跡した。そして、彼はすべての財産を取り戻し、また親類の者ロトとその財産、それにまた、女たちや人々をも取り戻した。」 旧約聖書 創世記 14章15節、16節

 私たちの歩みの中にも愛ゆえの戦いや葛藤があります。誰かを愛し助けようとするとき、自らも傷つくことを覚悟しなければならないからです。しかし神の愛は私たちに働き、私たちを具体的な力強い行動へと導くことで私たちを他の人への愛と祝福の器としてくださることができます。

 なぜならば神ご自身が私たちを見捨てないからです。愛の勝利がそこにあります。

 聖書のことば

 主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」 そこで、私たちは確信に満ちてこう言います。「主は私の助け手です。私は恐れません。」 新約聖書 ヘブル人への手紙 13章5節、6節

 あなたもこの神の愛に生かされていってください。

  (PBA制作「世の光」2013.12.13放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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