♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■売られたヨセフ / 板倉邦雄

2013年12月04日 | Weblog
2013/12/4放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「売られたヨセフ」という題でお話ししましょう。

 「お兄さーん! 何をするんだよー!」と、深い井戸の底からヨセフの叫び声が聞こえるようです。黙々と兄たちは食事を続けていました。ふと目を上げると、砂漠のかなたからラクダの一隊がやって来るところです。恐らく香料や薬草類をエジプトに運ぶイシマエル人の隊商でしょう。

 ユダが叫びながら提案しました。「イシマエル人がやって来るぞ。ヨセフのやつを売り飛ばすというのはどうだい。殺すのは何てったって気持ちのいいもんじゃない。虫の好かないやつだけど、やっぱり弟なんだからなあ。」 みんな賛成です。そこでイシマエルの隊商がそばまで来ると、ヨセフを井戸から引っ張り上げ、銀貨20枚で売り飛ばしてしまいました。

 この「売られたヨセフ事件」は私たちの救い主イエス・キリストと重なって来るとよく言われます。

 まず、ヨセフは羊の群れを飼っていたという点です。イエス様は私たちの羊飼いです。「わたしはよい羊飼である。よい羊飼は、羊のために命を捨てる。」(ヨハネによる福音書10章11節)とイエス様は言われました。

 次に、ヨセフは兄弟の所へ来たのに受け入れられず、むしろ妬まれましたねえ。イエス様も自分の兄弟の所に来たのに、兄弟はイエスをを受け入れなかったとあります。

 第三に、ヨセフを殺害するために穴に投げ込みながら穴のそばで平気で食事をする兄弟の無関心さです。イエス様の十字架のそばには無関心の人々が取り囲み、中にはギャンブルに興ずる人もいましたねえ。

 第四に、ヨセフは銀貨で売られました。イエス様も兄弟である弟子によって銀貨で売られましたねえ。

 聖書のどのページを開いても金太郎飴みたいにイエス様が出て来ると言われます。ヨセフの生涯の中に救い主イエス様の苦難の姿が浮かび上がって来るのです。イエス様の影をヨセフの生涯の中にこれから見ていきたいのです。

 イエス・キリストのことばです。
 「あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
   ヨハネの福音書5章39節

(PBA制作「世の光」2013.12.4放送でのお話より )
 
***

このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

***

東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

***

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする