♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■恵みを思い起こして / 岩井基雄

2013年12月06日 | Weblog
2013/12/6放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。今日もご一緒に旧約聖書の詩篇を味わいましょう。今日は詩篇77篇です。

 この詩篇の前半には、神様から見捨てられたのではないか、と言う悲しみや苦しみが歌われています。神に見放されたと思うような現実を体験する時、私たちは困難や悲しみの中で本当に見るべきものが見えなくなってしまい、混乱しますねえ。

 この詩篇の作者、ダビデ王の時代の音楽家アサフは、77篇の前半で
 「主は、いつまでも拒まれるのだろうか。もう決して愛してくださらないのだろうか。主の恵みは、永久に絶たれたのだろうか。」(7節、8節)
 という正直な思いを綴っています。

 しかし、そんな現実の中でも彼は、11節から12節では次のように自らに言い聞かせるように歌うのです。
 「私は、主のみわざを思い起こそう。まことに、昔からのあなたの奇しいわざを思い起こそう。私は、あなたのなさったすべてのことに思いを巡らし、あなたのみわざを、静かに考えよう。

 苦難や悲しみの現実の中で神様を見上げ、その恵みとくすしいわざに思いを向けることをアサフは自らに呼びかけているのです。それは同じような試練の中を通る私たちにとっても大きな示唆になっているのではないでしょうか。私たちもまたどんな状況の中にあっても神様を見上げ、その神さまの愛のわざに思いを巡らすことが大切です。

 アサフはこう続けています。
 「神よ。あなたの道は聖です。神のように大いなる神が、ほかにありましょうか。あなたは奇しいわざを行なわれる神、国々の民の中に御力を現わされる方です。」 13節、14節

 ここでアサフは神が唯一無二の大いなるお方であり、くすしいわざを行われ、どのような中でも御力を表わされる方であるとほめたたえています。そしてアサフの告白の通りに神はイスラエルの民を守り、その国を支えてくださったのです。

 どんな中にあっても神を見上げ、神の恵みと愛、力と助けを思い巡らす人の心にはまことの平和が与えられます。そしてその約束の通りに神はあなたを守ってくださいます。あなたも神様を見上げ、その神様の素晴らしさを見つめ、思い巡らし、まことの平安を豊かに受け取る人生を歩み出しませんか?

 (PBA制作「世の光」2013.12.6放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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