♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■その果ては、ひどいことになる / 福井 誠

2013年11月14日 | Weblog
2013/11/14放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「その果てはひどいことになる」です。それでは第二サムエル記2章26節から読んでみましょう。

 アブネルはヨアブに呼びかけて言った。「いつまでも剣が人を滅ぼしてよいものか。その果ては、ひどいことになるのを知らないのか。いつになったら、兵士たちに、自分の兄弟たちを追うのをやめて帰れ、と命じるつもりか。」

 いよいよダビデはサウルの後継者となっていきます。しかしダビデが実際にイスラエル全体の王となるには随分と時間がかかり、多くの戦いがありました。サウルを支持する者たちがまだまだ力をもっていたからです。そういうわけでサウルの将軍アブネルもダビデの部下ヨアブによって攻撃されていました。そこでアブネルはダビデの将軍ヨアブに呼びかけて言います。「いつまでも剣が人を滅ぼしてよいものか。その果ては、ひどいことになるのを知らないのか。」

 アブネルはダビデが優勢であることをよく理解していたのでしょう。平和裏に物事を解決しようとし、無意味な争いを止める事を呼びかけました。しかしヨブはそれに応じなかったのです。実に人が憎しみを向け合うことほど不毛なことはありません。しかしそんな無意味なゲームに陥ってしまい相手を徹底的に打ちまかすまで退くことができない人間の現実があるように思います。

 先日モンゴルに出かけました時に面白い光景がありました。草原の中を車で突き抜けていくときに羊と山羊の群れに出会いました。人間であったなら道路の手前で立ちどまって車が過ぎ去るの待つところでしょう。しかし羊と山羊は止まって待つということができないのです。車を見るや否や、一斉に前に進んで道路を渡ってしまおうとします。車は止まらざるを得ませんでした。この子たちには止まるという頭が無いんだ、そう思わされておかしくもあったのですが、争いごとに陥った人間にも似ています。争いごとを止める、これ以上深めない、ということが人間にはできません。

 だからこそ神を信じ変えられて、不毛な争いを避ける賢い歩みをさせていただきたいものですね。

(PBA制作「世の光」2013.11.14放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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