goo blog サービス終了のお知らせ 

 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■急いでその木から降りてきなさい / 大嶋重徳

2013年11月19日 | Weblog
2013/11/19放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。

 ルカの福音書19章にはザアカイという人物が出てきます。このザアカイの住むエリコにイエス様が来られた時、ザアカイはいちじく桑の木に登っていました。そのザアカイにイエス様は、「ザアカイ。急いで降りて来なさい。」(5節) そう言われました。この時ザアカイとイエス様の間にはいちじく桑の木の高さの距離がありました。

 実はこの個所を丁寧に読むと、ザアカイはイエス様を見ようとしただけでイエス様の近くに行ってイエス様に話しかけようとしてあるいはイエス様に救いを求めて、とは記されていません。もしザアカイが切羽詰ってイエス様にお出会いすることを求めていたなら、もっと早くから通りに出て待っていたら良かったのです。前の晩から部下に言って、青いビニールシートを敷いてザアカイさんの場所、場所取りをしておけば良かったのです。

 しかし取税人の頭にまで登り詰めた男であり、町ではだれも知らない人はいない金持ちであったザアカイでした。また自分を罪人呼ばわりする群衆を前にして「何だかんだ言ってもザアカイも神頼みか」などとは言われたくなかった。彼には曲りなりにも今まで築き上げてきた人生や財産がありました。彼は自分からイエス・キリストに声を掛けようとはしなかったのです。ザアカイが登ったいちじくの木、そこには自分からキリストに声を掛けることはしない距離がありました。自分から神を求めることはしない。ザアカイのプライドの木の高さがあったのです。イエス様はそこから降りて来なさい、と言われたのです。

 またこの時、ザアカイとエリコの町の人との間にもいちじくの木の高さのような距離がありました。最初は自分を馬鹿にする人々から自分を守るために作りあげてきた木の高さだったでしょう。しかし彼の人生は取税人の頭にまで登り詰めたとしても孤独でした。その人生はまるで高いプライドの木にしがみついているような人生であったのです。神なんていない。頼れるのは自分しかいない。・・・「ザアカイ、そこからあなたは降りて来なさい。」 イエス様の招きのことばでした。

 皆さんは今、どんな高さにまで登ってしまっているでしょうか。自分は正しい。そう周りの人を見下そうとして登っていく木の高さもあるでしょう。今朝イエス様は高く登りすぎた私たちの下に来ていてくださっています。「急いで降りてきなさい。」 その手を離し、イエス様のもとに降りていきたいと願われませんか? 

 ( PBA制作「世の光」2013.11.19放送でのお話しより )

******


さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


****** このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする