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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■名を呼ぶキリスト / 大嶋重徳

2013年11月05日 | Weblog
2013/11/5放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。ルカの福音書19章にはザアカイという名前の取税人が出てきます。ザアカイのしていた取税人という仕事は嫌われた仕事でした。この当時ローマ帝国に支配されていたユダヤの人にとってローマの手先になってユダヤ人から税金を取り立てる仕事をする、そんな人は許せない存在でした。しかも嫌われるのにはさらに理由があるのですが、取税人たちは本来取り立てる額に上乗せして税金を集め、その上前を自分の収入にしたのです。ザアカイはその中でも取税人の頭にまで登りつめた人でした。

 そのザアカイの住んでいるエリコの町にイエス・キリストは来たのです。町ではイエス様がどんな方か見ようとして大群衆が集まっていました。ザアカイもその大群衆に混じっていちじく桑の木に登ってイエス様を一目見ようとしました。イエス様がその木の下に通りかかった時、イエス様は上を見上げてザアカイに言います。「ザアカイ、急いでおりてきなさい。」 ザアカイは驚いたと思います。「ザアカイ!」 いきなり自分の名前を呼ばれたのです。親が愛してつけてくれた名前ザアカイ。きよい人、正しい人という意味があります。日本では清(きよし)くん、正(ただし)くん、という名前でしょうか。イエス様はアカイに対して町の人が呼んでいた「罪人」という呼び方ではなく、あるいは「取税人の頭」という役職でもなく、「ザアカイ」その人個人の大切な名前を呼ばれるのです。

 ある結婚セミナーに夫婦で出席した時のことです。講師の方が「今から夫婦で目と目で見つめ合ってお互いの名前を呼び合いましょう。」と言われました。そして、「もしその呼び方が心に響かなかったらやり直し。」 私も恥ずかしかったんですが妻に「ゆか!」 「ウーウン」 「ゆか!」何度か言い直しました。するとそこに居られた一人の女性が涙を流されました。結婚してから今まで「おい。」「お前」あるいは子どもが生まれると「お母さん」どこかに行っても「○○さんの奥さん」と言われました。でも自分の目を見て自分の名前を心を込めて呼んでもらうとこんなにも嬉しいんですね。

 今朝もイエス様はラジオを聴いておられるあなたの名前を呼んでくださっています。目を閉じてイエス様が名前を呼んでおられるその声に耳を傾けてください。そしてその声にお応えしていただきたいと思います。

 ( PBA制作「世の光」2013.11.5放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


****** このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



 

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