■感謝にあふれて ／ 岩井基雄

2013/11/1放送

　世の光の時間です。お元気ですか？　岩井基雄です。今日もご一緒に旧約聖書の詩篇を味わいましょう。今日は詩篇75篇1節です。

　「私たちは、あなたに感謝します。神よ。私たちは感謝します。御名は、近くにあり、人々は、あなたの奇しいわざを語り告げます。」

　この詩篇75篇もダビデ王の時代の音楽家アサフによる詩篇であり、「滅ぼすな」という表題がつけられています。

　そこには北王国イスラエルがアッシリヤによって滅ぼされ、南王国ユダもアッシリヤのセナケリブ王によって攻められ主によって守られたという背景がありました。紀元前701年に首都エルサレムが包囲された時、神の民の祈りと叫びに応えた主が不思議な守りによってユダを守ってくださったのです。

　詩篇には数多くの人々の苦しみや嘆きの中からの心の叫びやうめきが記されています。苦難の中で叫び求め祈りを捧げることができるのは、それを聞いていてくださる神様がいるからですねえ。そして神様は祈りに応えて助けや守りを与えてくださるです。

　アサフたちは「あなたに感謝します。・・・あなたの奇しいわざを語り告げます。」と、神様の恵みと助けに対して心からの感謝と讃美を捧げています。彼らは苦難の中からも、神様の守りと助けについて心からの感謝を捧げていますが、聖書は私たちに、どんな場合にもすべてのことの中にあって、いや何も思い煩わないで感謝を捧げなさい、と私たちにチャレンジをしています。

　なぜでしょうか。それは神様が私たちに愛を注ぎ、私たちに豊かな恵みを与えてくださるからです。アサフはこう続けています。

　「しかし私は、とこしえまでも告げよう。ヤコブの神を、ほめ歌おう。」
　
　先の1節には「御名は、近くにあり、」とあり、ユダヤでは名前はその存在その物を表しますから、アサフたちは苦難の中で神様の存在を近くに感じていたのです。叫びも祈りも感謝も讃美も、自分たちのすぐ近くに神様がいてくださるという信仰から生まれていくのです。目には見えなくてもあなたのそばにおられる神様に、あなたの祈りを届け、讃美と感謝に溢れる人生をあなたも歩み始めませんか？

　(PBA制作「世の光」2013.11.1放送でのお話しより)

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　さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
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