♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ぞうきんのように / 岩井基雄

2013年09月27日 | Weblog
2013/9/27放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。岡山のノートルダム清心学園の理事長でシスターでもある渡辺和子先生が「置かれた場所で咲きなさい」という本の中でこんな詩を引用していました。

     『ぞうきん』

  こまった時に思い出され
  用がすめば、すぐ忘れられる
  ぞうきん
  台所のすみに小さくなり
  むくいを知らず
  朝も夜もよろこんで仕える
  ぞうきんになりたい 

 ぞうきんは周りを綺麗にしますが、それ自体は汚れてボロボロになりますね。私たちは雑巾のように扱われることを嫌がりますし、避けたいと思います。しかしこの詩の作者は雑巾のようにひどい扱いを受けて忘れられても喜んで他の人に仕える存在になりたいと詠っているのです。

 この詩を書いたのは岡山のハンセン病診療所の慰問を50年以上続け、保育園の園長を勤め、1990年に天に帰られた牧師の河野 進さんです。

 河野先生はおにぎり一つ分の支援を呼びかけたおにぎり運動でも有名ですが、小さく弱い方々と一緒に歩まれ、マザー・テレサさんとも活動を共にし、まさに雑巾のような生き方を貫いた方でした。

 河野先生の信じるイエス・キリストはこう語っています。
 「人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。
 新約聖書マルコの福音書10章45節

イエス・キリストこそ雑巾以上に人々に心から仕え、他の人の心をきよくするためにすべての人の罪のさばきを代わりに引き受け、贖いの代価としてご自分のいのちを与え尽くしてくださったお方です。人に心から仕え、愛を注いでいくならば私たちの心は本物の喜びで満たされていくのです。私たちの心の雑巾として歩みを貫いてくださったイエス・キリストの生涯を思い、その愛を受け取っていくとき、私たちも喜んで人に仕え、本物の喜びに生かされていことができるのですねえ。
 聖書のことば
 
 「人にではなく、主に仕えるように、善意をもって仕えなさい。
 エペソ人への手紙 6章7節

 あなたも他の人を潤す人生、喜んで仕える人生を歩み始めませんか?

 (PBA制作「世の光」2013.9.27放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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