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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■こすいヤコブ / 板倉邦雄

2013年09月25日 | Weblog
2013/9/25放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「こすいヤコブ」という題でお話ししましょう。創世記の33章の続きです。

 さて弟ヤコブとの再会を果たした兄エサウは弟に言いました。「さあ、立って一瞬に行こう。私が先に行く。」

 するとヤコブは答えていました。「御存知のように子どもたちはか弱いのです。また生まれたばかりの家畜もいます。羊や牛は私が世話をしています。もし一日でも歩かせ過ぎたら群れはみな死んでしまいます。私のご主人様、どうかしもべの先においでください。私は家畜と子どもたちの歩みにあわせてゆっくり歩いて行き、あなたの故郷セイルで一緒になりましょう。」

 兄のエサウは言いました。「それなら私が連れている部下の内から幾人かをあなたのもとに残しましょうか?」

 実はヤコブは兄エサウとは一緒に行動したくなかったのです。そして兄の故郷セイルで一緒に生活したくもなかったのですねえ。その辺の所が率直な兄エサウは分りません。弟ヤコブのことば通りに受け取るのです。そして部下の幾人かを残すからと申し出ました。20年に渡ってこき使われ、やっと独立して一族で帰ってきたのに、今度は兄エサウと共に生活したくはないでしょう。

 ですからヤコブは答えます。「いいえ、それには及びません。私の主人エサウ様の前で恵みを得させてください。私たちだけで何とかなります。」

 その日エサウはセイルへ向かって出発しました。

 一方ヤコブはスコテまで行くとテントを張り、家畜の群れには囲いを作ったのです。スコテは兄の住むセイルとは全く反対の場所でした。「後からゆっくりセイルに参ります。」と言いながら、実は行かなかったのです。

 こすいヤコブですねえ。ま、ずるいヤコブと言っていいでしょうか。エサウを信じないヤコブ、卑屈な根性のヤコブではないかなあと思います。これが前の晩、神の使いと格闘し、「神の王子」と名前をいただいた人の生き方かと疑いたくなるような態度でした。昨日の祝福は今日の新たな試みに出会うとき役に立たないのでしょうか。

 ですから「日ごとの糧を今日もお与えください。私たちを試みに会わせないで悪より救い出してください。」と祈りましょう。

(PBA制作「世の光」2013.9.25放送でのお話より )
 
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